モンゴルへ行くことになって出会ったのが馬頭琴でした。
一目見たときに大好きな馬の彫刻が彫ってあり、親しんでいたバイオリンと同じ弓を使う楽器とあらば、これは私の楽器だろうと思いました。
モンゴルでは馬頭琴を習うよりむしろ馬に一生懸命乗ってた気もしますが、馬に乗りこなせるようになればなるほど、馬頭琴への情熱も強くなっていったのかもしれません。
馬も馬頭琴も乗りこなせるようになってきて出てきた欲は、日本人である私のできる馬頭琴の演奏でした。
自然とオリジナル曲を作るようになり、今はほとんどオリジナル曲を中心に和音やリズム隊と組んで活動しています。
私の中にかつてあった探検心や心惹かれる世界が再び曲として生まれてくることが出来ることに、何も無駄なことはないのだなと思います。
音楽家としてはなかなか遠回りした遅い出発でしたが、曲を作ったり表現したりするときに思わぬ形で現れてくるもの。
それが今までの道草を食う事だったのだなと今は思います。
道草を食うといえば、まさに馬の言葉。
以前800キロの馬旅をモンゴルでした事がありましたが、その時に感じた3つの言葉。
道草を食う
馬が合う
馬力
これはもう嫌という程体感しました。笑
東北の音の最初の記憶は津軽三味線です。
幼い頃に高橋竹山のレコードが家にあり、これが大好きでよく聞いてました。
山形の小国町で高校時代を送る頃、竹山のコンサートを聞きに行き、演奏する彼の後ろに東北の山々が見えました。
三味線は言わずと知れた弦3本。
馬頭琴はというと弦2本です。
遠めに見れば竿の長さもペグの位置も胴体の大きさもなんとなく似通っていなくもない。
ただし馬頭琴は弓で弾くのですけれど。
私は高校時代、山奥の学校にいたせいもあり、森の勉強をしたいと思って農大へ行きました。
なぜか今馬頭琴奏者になっていますが。
旅が大好きなのでもっと幼い頃はジプシーに憧れました。
これは今ちょっと似たことになってます。
北の地の憧れというのがやはり高校時代からありまして、高校時代を過ごした山形の小国というところは冬は3メートルも雪が積もるので冬になると今までの景色と一変。
何もかもが真っ白く包まれてしまい、シーンとしている。
毎朝の日の出の頃、朝焼けが真っ白な雪景色に薄紫、薄ピンク、オレンジ、黄色とめくるめく反射してこんなに美しいもの何で今まで知らなかったのかなと思いました。
夜になれば星空がぼーっと光る雪面を照らしてるような気がするくらい、雪面と星空が薄紙一枚で繋がっている気さえしました。
そんな中に今のように機械もない時代から人々がどんな風に暮らしてきたのかが当時の私の最大の関心でありました。
その関心が世界にまで広がり、大学生の頃になるとアラスカ、モンゴルが最も行ってみたい場所となりました。
モンゴルは幼い頃から大好きだった馬がいるところ。という理由もかなり大きかったのですが。
ついに最終日です。
最後のブログは、なんとなくハープっぽく、「マリー・アントワネットとわたし」とか書いてみようかと思ったのですが、ハープ弾くしか共通点が見当たらなかったので諦めます。
ちなみに私はどちらかというと、「水がなければビールを飲めばいいじゃない」って言うタイプです。
一番好きなお酒は日本酒です。
中でも、一番好きな日本酒は、宮城県大崎市にある一ノ蔵さまのお酒、ひめぜん!
もともと私は日本酒って全く飲めなかったのですが、ハープ奏者仲間からこのひめぜんを頂いて以来、ひめぜんはじめ日本酒が大好きになりました。
日中働いて来て、夜ちまちま飲む日本酒ほど最高なものはありません。
マリー・アントワネットとか言っていたのにまさかの酒の話になってしまいました。
実は私は宮城県に伺うのは今回が初めてなので、演奏させて頂くのもとても楽しみですが、美味しい食べ物とお酒に出会うのも今からとても楽しみにしております。
では、コンサート会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております!
昨日に引き続きこんにちは、中村愛です。
今日は、とにかく練習が嫌いだという話でもしましょうか。
でもそれを書き始めるととても残り2日間で語り尽くせる話ではないのでやめておきますね。
では、私がよく聞かれる質問について書こうと思います。
「どうしてハープ始めたの?」
私の母は、私が生まれる前から
「子供が生まれたらショパンコンクールに出して、ピアニストにする!」
という大きな目標を持っておりました。
そのため、生まれる前から胎教は当然、生まれてからも、音叉を手に「ちーん」と鳴らし、
「ほらめぐちゃん、これが442ヘルツのラよ」
とやっておりました。
そしてピアノの練習時はいつも側に立ち、「次同じ音間違えたら、後ろから私に刺されて殺されると思いな」という声援を送って来ました。
その結果!
私はピアノを弾くことが辛くなってしまい、小学校4年生の時にとうとうピアノを挫折しました。
遂に私にも平和な日々が訪れました。
こうして野に出て蝶々を追いかけたり、友人と缶蹴りをしたり、楽しい日々を送って迎えた小学校6年生の春。
突然母はこう言いました。
「あなた、ハープ科に行くから」
そうです、母は諦めてなどいなかったのです。
母は趣味でハープを習っていた過去があり、「ハープなら先生も優しいし、続けられるかもしれない」と思い、私にハープをあてがりました。
こうして私はハープ科のある中学校に入り、そのままハープを弾き続け、今日に至ります。
この話を人にしたことがバレると、母から
「私が怖い人みたくなるからやめてよね」
とクレームが来るので、どうぞここでお読みになったことは内密に!
こんにちは、ハープ奏者の中村愛(なかむらめぐみ)です。
今日から3日ブログを担当させて頂きます、どうぞよろしくお願いいたします!
さて、今年は光栄にもせんくらに参加させて頂くのですが、そちらで演奏する予定の中で一つ、とても好きな曲があります。
それが、ゴジラの作曲家としても有名な伊福部昭先生作曲の『ビルマの竪琴』組曲。
市川崑監督の1956年の映画、『ビルマの竪琴』の中で、水島上等兵が演奏していた曲を組曲にしていたものなのですが、
ではここで問題です。
実は、水島上等兵と私の間には、竪琴を弾く、ということ以外に共通点があります。
それはなんでしょうか?
①ビルマ(現ミャンマー)に住んでいる
②肩にオウムが乗っている
③僧侶
正解は…
②肩にオウムが乗っている
です。
写真をご覧ください。
うちの鳥です。
ある日突然引き取って飼うことになりました。
おーちゃんと言います。
「一緒に日本に帰ろう!」とは言いません。
何を話しかけても「オハヨウ!」と言います。
感情のすべてを「オハヨウ」の一言で表そうとするので、よく怒り狂いながら「オハヨォォォオオオ!!!!!」と叫んでいます。
こちらの曲を演奏する時は、いつも水島上等兵になりきった気持ちで演奏しているので、お聴き頂ければ幸いです。
今日もせんくら事務局です。どうぞお付き合いください。
6月下旬に、友人が仙台を訪ねて来ることになりました。イタリアにいた頃に親しくなった、現在アメリカの大学で勉強をしているコロンビア人の女の子です。
私たちが知り合った街のクリスマス時の風景。加工は一切していません。
今回が彼女にとって初来日・初来仙となります。今からどこに連れて行こうか、何を食べようか考えています。寿司、牛タン、はらこ飯、松島の遊覧船…
知り合いに相談したところ、「日本が初めての人にとって、街を歩くだけで観光になるんだよ。その人にとって、見てるいもののほとんどが異文化なんだから」とのこと。なるほど。
そういえば、せんくらも異文化交流の場ですね。せんくらは“クラシック”音楽のフェスティバルですが、世界中の音楽と楽器が集います。今年は笙や馬頭琴などの公演もあります。
皆さんは今年のせんくらで、どんな異文化交流を体験されるのでしょうか。といったところで、明日の方にバトンタッチしようと思います。
また、お目にかかりましょう。
せんくら事務局
こんにちは!
せんくら事務局です。
今年の「せんくらブログ」、トップバッターは池山由香さん(アルパ・メゾソプラノ)でしたね!池山さんの今年のブログ、個人的にもとても楽しみにしていて、皆さんより一足先にこっそり読んでいました。今後も他の出演者の方のブログが続きます。ぜひ、お楽しみに!
さて、このページをご覧いただいている皆さんは、パンフレットは既にお手元にお持ちでしょうか?今年のカラー、黄色が明るく際立っている“あの”パンフレットです。
このパンフレットが事務局に届いたのは5月29日。せんくらのTwitterをご覧になっている方は(まだの人は@sen_claをチェック!) 、せんくらちゃん ♪(◍•ᴗ•◍) がパンフレットの一部をお披露目したのをご存知ですよね?
まだお持ちでない方は、ぜひ入手してください!仙台市内の地下鉄駅構内や市役所・区役所、市民センターなどで入手できます!また、ご希望の方には郵送いたします!お申し込み方法は公式サイトにてご確認ください。
そしてこーんな感じで、パンフレットは5月31日に発送されるのを事務局で待っていました。
パソコンや携帯で見るのはとても便利。でも直接書き込みもできるパンフレットもとても便利。
両方を手にして、せんくらを楽しんでくださいね。
せんくら事務局
皆さまこんにちは、せんくら事務局です。
今後もちらほら出現します。どうぞよろしくお願いします。
せんくらブログは、公式サイトの目玉の1つです。なんせ、出演者の方が書いてくださるので。「楽しみにしています!」とか、「◯◯さんのブログ読みたいです!」とお客さんから声をいただくと、よし、来年もやろう、となるわけです。
ところが、ブログに参加いただく出演者の方には“ブログ原稿提出締切日”という、嫌なものが突きつけられます。皆さんお忙しい方ばかりですから(梅雨の時期や暑い日は、練習サボってるんだから暇だろう、などとは間違っても思っちゃいけません)、ご多忙の合間をぬって、書いてくださいます。その上、面白い記事を書けというプレッシャーを、せんくら事務局からかけられます。
この表に基づいて、掲載日程と原稿締切日を調整します。
こうして届いた原稿を、私は皆さまより一足先に、しめしめと思いながら読むわけです。
最高の贅沢です。
皆さまも、このせんくらブログ、ぜひお楽しみくださいませ。
せんくら事務局
最近は、アルパを新幹線に乗せて日本各地へ旅演奏に出かけていました。
新幹線では、こんな風に最後列の席の後ろに載せます。
この日は別の車両に日本を代表するチェリストが!
同じ車両だとスペース取り合いになるところでした。
東海道新幹線はかなり余裕で置けるので助かっています。
必ず「あれは何だろう、ハープ?自転車?」と周りの方にヒソヒソされるのが聞こえるのですが
一度電車内で話しかけてくださった方にチラシをお渡ししたら
演奏会にお越しくださったことがありました。笑
ありがたい事です。
アルパの重さは7キロぐらい。
こんな感じで持ち上げられます。元気!
それと、ただ今新しいCDを録音中です。
小学生の時にアルゼンチンのアルパの先生がくれたお守りパンダがサウンドチェック中です。
せんくらの頃にはきっと出来上がっているはず?!
9月が待ち遠しいですが、あっという間にやって来そうでもあります。
仙台で皆様にお会いできるのを楽しみに、これから梅雨と夏を乗り越えます。
どうぞよろしくお願いします!
今年はせんくら期間中の2公演に加え、9月22日の「せんくら街なかコンサート」にも出演させて頂きます!
内容をご紹介すると…
仙台在住ケーナ奏者の高橋易宏さんを今年もゲストにお迎えしてお送りします。
こちらは0歳から入場可能!
リズミカルな曲を多くご用意しました。
たとえば、ディズニー映画「リトル・マーメイド」より「アンダー・ザ・シー」は
カリブ海の音楽形式「カリプソ」で書かれています。
カリブ海に面している国の中には、アルパを演奏している国がいっぱい!
アルパの国・パラグアイの軽快なリズム「ポルカ」で書かれた「鐘つき鳥」では
ケーナも加わり、南米に住む鳥の鳴き声がたくさん聴こえてきます。
更に、大人の方々にも楽しんで頂けるような懐かしいラテンの音楽
「コーヒー・ルンバ」「ラ・ノビア」なども演奏します。
どの世代の方もお待ちしております!
アルパだけでも珍しいのに、更に2つの珍しい楽器とのコラボレーションは
なかなか聴けないのではないのでしょうか。
西洋のグランドハープ
南米のアルパ
モンゴルの馬頭琴
それぞれの音色の違いとコラボレーションを
楽器ならではの曲や聴き馴染みのある曲でお楽しみ頂きます!
奏者は公私ともに(?)仲の良い
中村愛さん(ハープ)と、美炎さん(馬頭琴)。
なかむらめぐみさんと、みほさん と読みます。
Q. ハープとアルパってどう違うの?
Q. アジアと南米の楽器って相性良いの?
A. 9月30日に是非聴きにお越しください。お待ちしております。
せんくら街なかコンサート
“アルパ奏者池山由香さんと仙台の子どもたちが奏でるみんなの歌”
これもまた楽しみなコンサート。
前半は、アルパと歌の演奏。
そして後半は、仙台の子どもたちとの合唱の演奏を指揮させていただきます!
8月から仙台に伺って練習開始です。
仙台の子どもたちは元気いっぱいなのか、それともとってもお上品で無口なのか?!仲良くなれるかな?
妄想が膨らみます。仙台在住のピアニスト和久佳菜さんとの共演も楽しみです。
ひとあし先にせんくらを盛り上げ始めます!
こちらも、よろしくお願いします。
明日へつづく