仙台フィルのファゴットの水野です。
オーボエ、ファゴット、ピアノのアンサンブルでも出演させていただき、嬉しい限りです。
西沢、倉戸の両氏とは2014年にもプーランクのトリオを演奏したのですが、その時から各奏者が年輪を重ねていますから、きっと違うアプローチになろうかと思います。
その時に会場にいらっしゃった方も「またかよ?」と思わずに御来場ください!!
演奏者の感覚っていろんな要素で変わるものです。今回のせんくらが終ったらまた新しい感覚が僕の中に生まれるのでしょうね。
で、せんくらの前にも僕の感覚を変えてくれそうな機会が。
8月末にドイツのWDR交響楽団のファゴット奏者ヘンリック・ラビーン氏を囲んで仙台フィル、新日本フィル、東京都響のファゴット奏者が集っての演奏会。
ヘンリックは僕に強烈な刺激をくれた先生でもあり友人でもあります。
2005年のアフィニス夏の音楽祭でご一緒させてもらって以来の仲。日本国内で彼に習った人間では1番目(ドイツでの日本人の生徒はいた)らしく、何かと気にかけてくれます。
WDR交響楽団の仙台公演では朝まで呑んでしまいました(笑)
一昨年、レッスンとオケと室内楽共演、去年はファゴットアンサンブルで共演、その度に自分が変わっているような気がしています。
刺激がある、って素敵なことですね。トシ喰ってくるとホントにそう思います。
8月末に合宿状態でリハーサルをしてファゴットアンサンブルの演奏会をやって、そこからまもなくせんくら。今年のせんくらでも、また変化した水野をお聴かせできるかも、と思ってます。
9月29日、金曜日。平日の昼間ですが、変化した水野を見にいらっしゃいませんか?
13時から太白区文化センターの展示ホールです。
そうそう、上記ファゴットアンサンブルの仕掛人は新日本フィルの佐久間君で、2009年のせんくらで仙台フィルにエキストラ出演、僕のパートナーを務めてくれただけでなく、なんと2011年のせんくらでソロを聴かせてくれています!
http://sencla.com/2011/performer/p28.html
みなさんこんにちは、ピアノ弾きの倉戸テルです。
せんくらにはこれまで何度か出演させていただいているのですが、せんくらブログを書くのは今回が初めてになります。
ブログのお話しをいただいてピアノ弾きの日常を書こうかと思ったのですが、私の日常といえば、大学での仕事以外の時間はほとんど練習しかしてないということに気づいてしまいました。残念ながら器用な方では無いので、譜読みと音の動きが手に入るまでに(楽しい作業ではあるのですが)兎に角時間がかかるのです。何という地味な日々でしょうか。世の中には驚異的に譜読みの早い人もいるのですが、私はそうではなく…と書いていて悲しくなってきましたので、音楽家には不可欠な移動について書いてみようかと思います。
いかに情報化社会になったとしても、リハーサルやコンサートの本番のためには、自身がその場所に出かけていってそこにある楽器を演奏しなくてはいけません。
幸い子供の頃から、移動するのが大好きでした(落ち着きが無いとも言いますね)。小学校から帰宅して、毎日決まっていたピアノの練習開始時間までに自転車で何処まで遠くに行けるかの記録会を1人で独自に開催したり、高校受験のために月に一度大阪から東京にレッスンを受けに往復していた頃は、1人で新幹線(懐かしの0系でした)に乗れることや、先生のお宅から東京駅までをわざわざ毎回違う経路にチャレンジすること(何度か最終新幹線ギリギリになってしまい焦りました)、そして帰路には食堂車でカレーを食べることが何よりの楽しみでした。
現在もどちらかというと移動の多い日常だと思うのですが、知らない土地に行くという楽しみと同時に、移動そのものの楽しみもあります。
飛行機は見たり、機種について色々と調べたり知るのは大好きですが、自分では何も出来ないので、乗るのはあまり好きではありません。列車も同じように好きで、移動手段として大変に信頼申しあげてはいるのですが、それ以上の存在ではありません。
一番のお気に入りはやはり車での移動ということになります。車そのものに対する所有欲も少しは有りますが、車を磨いたりする事には興味がなく、また特にスピードを出すのが好きというわけでもないのです。1トンくらいの物体を操り、刻々と変わる状況を受け入れ、臨機応変に対応しながら淡々と目的地に向かっていく、運転という行為自体が何より大好きなのです。車移動は到着時間が読めなかったり色々とリスクがあったりはしますが、とにかく運転が好きなのです。所有している車を点検に出すとディーラーの人に「ホントに距離を多く走りますね」と半ば呆れられたりして、それもまた嬉しかったりします。北海道や九州など自走していくことが少し難しい所では現地でレンタカーを借りたり、主催者さんにお願いして送迎の車を運転させてもらったりしたこともありますし、海外に出かけたときもできる限り運転する機会を作ります。車種はとりあえず何でもオッケーですが、出来ればこちらからの操作の「働きかけ」に対する「反応」がリニアで信頼できるとより良いですね。でも、そうでは無い場合も思い通りに運転出来るよう工夫することも楽しみのうちです。
「働きかけに対する反応が信頼できる」というのは、私自身の楽器の好みについても言えることです。勿論、その日に弾く楽器の特性をつかみ弾きこなすという過程も楽しみです。そして、刻々と変わる状況に反応、対話しつつ、行くべき道を進めていくという事も演奏、特に室内楽には共通する要素のように思います。
今回お聴きいただくプーランクでは西沢さん、水野さんという素晴らしい仲間たちと、どう反応し合い、対話をしながら演奏を進めていけるのか、聴きに来てくださったみなさんと一緒にその道中を楽しみたいと思っています。
スピード感はあっても暴走はしないようにしたいです。
仙台フィルの西沢です。今年もせんくらでたくさんのお客様に会える事を楽しみにしております。オーケストラの公演に加えて、ダブルリードの魅力をたくさんお伝えすべくファゴットの水野さん、そしてピアノの倉戸さんらと共に楽しい公演を予定しております。
結構地味なイメージのあるオーボエとファゴットですが、オーケストラの中では2つとも欠かす事が出来ないくらい大切な役割を担っていたりします。ですが、この2つの楽器だけをピックアップして聴くという事は中々ないのではないでしょうか。
と言うことで、プーランクがオーボエ、バソン(ファゴット)とピアノのために作曲した三重奏曲を中心に、それぞれのソロなんかもあったり、もしかしたらリードに関する解説や実演??もあったりするかもしれません。
この公演に来ていただければ45分後にはあなたもダブルリード通になるはず!
さて、仙台フィルはちょうどこの記事を書いている頃は6月の定期演奏会でした。
指揮の下野竜也さんが客演されドヴォルザークの交響曲第6番を指揮されましたが、このドヴォルザークという作曲家はオーボエ吹きにとっては結構厄介で、オーボエの苦手な(笑)低音域がふんだんに活用されています!!
今回も1番オーボエのソロはもちろんなのですが低音を担当する2番パートにもたくさんのソロがあったりとオーボエセクションは目立ちまくりの交響曲でした。
またこの日はオーボエのソリストにドレスデンの歌劇場のソロオーボエを務めるセリーヌ・モワネさんがいらっしゃりモーツァルトのオーボエ協奏曲を演奏して下さいました。
目が回るような忙しいオーケストラのスケジュールの合間にご自身のソロ活動をされ、更に大学でも教鞭をとるという本当にスーパープレーヤーです。
更に1曲目の序曲にも目立つソロがあり、やたらオーボエの音がホールに飛び交う「オーボエ祭り」と言った感じの定期演奏会となりました。
せんくらはホールではなく皆さんとより近い距離で演奏ができるので、もっとダブルリードの音を知りたい!という方は是非公演番号16をチェックしてみてくださいね(^o^)
Kiyohiro Nishizawa