助川ブラザーズ音楽史

2017.06.30| 助川ブラザーズ

【助川ブラザーズ】せんくらblog最終日です。

今日は私、龍が、兄弟の秘密に迫ります。

仲が良いですねー、似てますねー、とか言われますが、確かに仲は良いし音楽の趣味嗜好も合いますが性格はだいぶ違います。

 

まず兄太郎は勉強が出来ます…

大学では英文学科(の後アメリカへ留学)。

幼少期から現在までとにかく良く本を読みます。また幼少期に習っていた水泳も得意で今でも週に1〜2回はプールに通う程。身体のケアが入念で朝から入浴→時間をかけてストレッチ!

餃子が好きで、餃子にライスは嫌い。

 

私龍は何せ音大…勉強は…

兄と習い始めた水泳は速攻で辞め剣道をやっていました。中高とバスケ部。高校二年との時バスケットボールを置き、弓を持ちましたw

餃子は大好きですが左手にライスは欠かせません。

 

しかし、生活のリズムは違えど音楽の話しだけはいつも盛り上がってきました。

のめり込んだのは中学に上がる頃。

ピストルズに始まり、ディープパープル、レインボー、ホワイトスネイク、ヴァンヘイレン、Mr.Big、メタリカ、と来て、

徐々に、渡辺香津美、ブレッカーブラザーズ、ウェザーリポート、マイクスターン、パットメセニー、ジョンスコフィールド、ジャコパストリアス、

そしてもちろん、マイルス、ロリンズ、サッチモ、エラ、サラ、ハービー、チック、キースジャレット!。。。とても書ききれません。

ですが、その辺りから僕はクラシック、兄はブラジル音楽へと専門分野が別れて行きます。

 

この2人が違うフィールドにいるという事が僕達のアンサンブルの武器になりました。

僕はベースでメロディーをとる事に抵抗が無かったですし、また兄は沢山のリズムと音色を持っていました。ブラジル音楽においてギターはアンサンブルの要。リズムの宝庫なのです。

 

そんな2人のアンサンブル、是非皆さまとご一緒出来たら本当に嬉しいです。

 

そしてそして、せんくらには日本中、世界各地からも素晴らしい演奏家が集います。

何より演奏家が「帰って来たよ!ただいま!」という気持ちを持って来てくれています。皆さん、仙台にせんくらに愛情を持っている事が伝わって来ます。

愛情のある演奏は必ず心に響くものがあります。

是非、沢山のコンサートに足をお運び下されば幸いです。

そしてもちろん、”皆さんの仙台フィル”にも是非!

 

それでは会場でお会いしましょう!

 

 

助川龍(3日目)

 

 

カーニバルからフェスティバルへ!

2017.06.29| 助川ブラザーズ

せんくらファンの皆さま、こんにちは!

【助川ブラザーズ】兄でギタリストの助川太郎です。今年もせんくらのステージに出演出来る事を大変光栄に思っております。

 

さて、今年も【助川ブラザーズ】は全曲書き下ろしアレンジで臨みます。それがいかに大変な作業かを、前回のブログで龍さんが書いていましたね。

 

あれを読むと兄弟2人の共同作業のようですが、それは違います!実質的な編曲、アレンジはほとんど私の作業なのです。彼の仕事はそれを弾いて、ダメ出しする事。厳しいです。

 

春に行われたせんくらのための初回リハーサルでも書き上げた2曲のアレンジが両方ボツ。とんでもない事です。

 

では、そんなに難航している素材とは何なのか? そう、今年の【助川ブラザーズ】のテーマはあのサン=サーンスの名曲「動物の謝肉祭」からの抜粋なのです。

 

既に今までのステージで、白鳥はパットメセニー風、象はアフロポップ風のアレンジでお届けしていますが、今後は化石、水族館など料理しづらい難曲が控えています。

 

私は純クラシック奏者ではないので、自分の良さを出すために素材を思い切り得意な方向に引き寄せます。それは主にボサノバ、タンゴ、フォルクローレのような南米音楽のリズミカルな方向性です。もちろんジャズの即興的要素もたくさん入ってくるでしょう。

 

原曲の良さを活かしつつ、いかに今の自分のやりたい事が盛り込めるか。いかにして、その楽曲の集まりを1つの大きな作品として提示するのか。

 

明るく楽しいステージの裏側に、地道な仕込み作業が続きます。

 

明日は再び龍さんの登場です!

 

「謝肉祭を終えた動物たちはフェスティバルへ!白鳥は大空高く飛び立ち燕と恋に落ち、象はサンバを踊りだす!化石は宇宙飛行士と博物館を抜け出し、水族館には鮫がいた!?

ブラザーズ流アニマルズフェスティバル!」

 

 

助川太郎(2日目)

不味い…

2017.06.28| 助川ブラザーズ

せんくらファンの皆さま、こんにちは!

【助川ブラザーズ】弟で仙台フィルコントラバス奏者の助川龍です。

今年もせんくらで皆さまとお会い出来る事とても嬉しく思っています。

 

さて、助川ブラザーズのリハーサルはまず曲作り(アレンジ)にかかっています。普通クラシックのリハーサルは楽譜があるのでまずは個人練習。そして皆んなでリハーサルですね。

でもギターとコントラバスの曲なんて無いのです(T-T)

だからまず

 

①僕が食材を選び太郎さんに投げる

②太郎さんがレシピを作成

③2人でひらすら調理

 

このひたすら調理が楽しいのですが、ものすごく疲れる(笑)初回の方なんて食べられた物じゃありません。ただ弾くだけだとオリジナリティが無いので色々と工夫します。ケチャップとかソースとかいっぱい入れて…

「不味い…( ̄▽ ̄;)」

失敗します。そして、ソファーに倒れこむ。

15分やって15分休んで。15分やって30分休んで。15分やって…喫茶店行くか!帰って来て15分やって…サウナ行くか!帰って来て…明日に…しようか?…だな。きびしーぞ、今回は。

 

でも、ある瞬間、ピタッとはまる時があるのです。「これは…イケる!」

そんな時はもう早く皆さんに聴いて欲しくてうずうずします。

僕達も回を重ねるごとに自分達には何がマッチするのか、お客様には何が届くのか、少しずつ見えてくる物があります。

 

僕は上手い下手では無く、”届く演奏”を目指しています。その為に技術があります。

 

今年も間に合うといいなー。いや、必ずや最高のステージを創ります!

さてさて、では今年はどんな楽曲に挑戦しているのか。その辺り明日は兄でギタリストの太郎さんに語ってもらいましょう!

太郎さん、よろしくね〜!

 

 

助川龍(1日目)

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