今年に入ってイギリスは様々なことが起こり少し不安な毎日ですが、7月3日からウィンブルドンが始まり、BBCは連日テニスの話題で盛り上がっています。
今ではニュースも問題なく聞けますが、大学に入学した当初は、英会話もできないほどのレベル(とにかくネイティヴのスピードと発音に付いて行けない・・・)でどうなるのかと思いましたが、気付けばロンドンでの留学生活も残す所あと僅かとなっています。
本当に数えきれない程の思い出がありますが、特に1番印象に残っている事は2015年に英国王立音楽大学の学部を卒業した際に”Tagore Gold Medal”(タゴールゴールドメダル)を受賞したことです。

裏には名前も彫ってあります
この賞は全卒業生の中から最も優れた学生、男女各1名ずつに贈られる賞で名前を呼ばれたときは本当に驚きましたが、いつも応援してくれる家族や先生方に少し恩返しができた瞬間でもあり、とても嬉しかったです。
そのメダルの授与式が翌年の3月に行われ、チャールズ皇太子から直々に賜り、その後、御前演奏もさせて頂きました。会場には作曲家のスティーブ・ライヒ氏や、指揮者のロジャー・ノリントン氏もいらしていました。チャールズ皇太子とはお話もさせていただき、とても気さくな方で綺麗な英語(Queen’s Englishと呼ばれるもの)を話しておられました。

チャールズ皇太子と。
ちなみに、通っていた学校はケンジントン宮殿から歩いて20分程の所にあるのですが、残念ながらウィリアム王子とキャサリン妃は一度もお見かけできませんでした・・。
青木尚佳