「せんくら」ブログ読者の皆様、こんにちは!
宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫です。
10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について3日にわたって書かせていただいております。本日はその2日目。
私達が「せんくら」に出演するのは昨年に引き続いて今回で2回目ですが、そもそも宮城学院女子大学とは…という方のために、宮城学院についてごくかいつまんで紹介させていただきます。
アメリカ合衆国改革派教会宣教師と日本人キリスト者達の尽力により、「宮城女学校(後の宮城学院)」が仙台の地に産声をあげたのは今からおよそ130年前の、1886年のこと。キリスト教教育に基づく女子教育を行う学校として始まった「宮城女学校」は今日に至るまで、宮城学院は認定こども園、中学校・高等学校、大学・大学院を持つ東北最大の女子教育機関として、スクールモットー「神を畏れ、隣人を愛する」のもと、数多くの卒業生を世に送りつづけています。

初夏のキャンパス
ピアニストの及川浩治先生はこの宮城学院の音楽科で教鞭をとられています!ということで本日は連弾と歌の伴奏について話をうかがうことにいたしましょう。
―普段の演奏活動で連弾を弾かれることはありますか。
「弾かないですね。ただ、日本で教えていただいた児玉(邦夫)先生も、ブルガリアのガネフ先生も連弾や2台ピアノを専門にやっていらっしゃったので、レッスンではずっと弾いていました。学生の時、連弾のオーディションで金賞をとったこともあるのです!」
―どちらのパートを弾かれるのでしょうか。
「学生の頃はいつも上のパートを弾いていましたが、今回は主に下のパートを弾きます。昔よりベースラインとかに興味が出てきて、下の方を弾くのが楽しいのです。」
―上のパートは若い人におまかせになるわけですね。
「若いからできることというのがあるので、上のパートで思い切り演奏してくれればいいなと思います。まあ、ラフマニノフの《イタリアン・ポルカ》では僕が上のパートを担当してしまうのですが(笑)。」
―歌の伴奏もなさいます。
「楽しみにしています。普段歌の伴奏をさせていただく機会があまりないので、前回(昨年)のせんくら(「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」)では本当に楽しませていただきました。
本当のことを言うと、声さえ良ければ、僕はテノール歌手になりたかったんです。だからレッスンではいつも歌っています!音域は狭いんですが…(笑)とにかく気持は歌の人と同じ気持を持っているつもりです。今回、赤間夏海さんと一緒に《カルメン》を演奏しますが、「ハバネラ」は僕も大好きなので、本当に楽しみにしています。」
―どうもありがとうございました。
及川先生がこれほどまでに楽しそうに連弾や歌についてお話しになるということを、意外に思われる方も多いかもしれません。「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」は普段なかなかふれることのできない及川浩治の一面にふれるチャンスでもありますので、皆さまどうぞご来場ください!
3日目の明日は共演者について、井坂先生もまじえつつ、お話をうかがってみることにいたします。
宮城学院女子大学