みなさまこんにちは。
せんくらブログ2日目!お読み下さりありがとうございます。
さて、クラシック音楽はぜひとも演奏会に足を運んでいただいて生で聴いていただきたいところ。それと同時にLiveであるということは思いもよらないハプニングも。
ということで最近の演奏会で起こったハプニングのお話を。
私たち弦楽器奏者が持つ楽器は、人間の一生を越え100年単位で時を重ねたご尊老さま。時の重みが音となり、若輩者の私に人生とはなんぞや、、と日々教えてくれるような気がします。がしかし、気になるところが体力。。
近頃は特に、お天気がどんどん様変わりしてしまい人間でもついていくのに大変ですよね。
ある日の昼下がりの演奏会
その日はとても暑く、本番前から会場も冷房を強めに入れていました。舞台で少し弾いてから、そのままケースにはいれずほんのわずかな時間、目の前に楽器を置いていました。共演者さまが弾いた後、もう少し私も弾こうかなと楽器を取った瞬間
ガタン!!!
ぶつけてしまったのかと思うほど物凄く大きな音がなり、確認しつつそのまま弾いてみるとなにやらやけに音が解放的。。そしてなぜか楽器を支えている膝のあたりがムニムニ。。そう、板と板の接着面が完全に剥がれてしまい、隙間が。
楽器を弾く事はずっと勉強していますが、修理についてはほぼなにもわからない素人なので、私もう壊してしまったのかと焦ってしまいました。
それが開演1時間前。
それからは共演者の方が取り次いでくれてバタバタと代替の楽器を手配して、その初めましてのチェロとともに本番へ。プログラムの順番を変えていただいたり、その場にいたみなさまが支えてくださって本番を終える事が出来ました。
その後私のマイチェロは、楽器屋さんに丁寧に貼り直していただき無事手元に戻ってきました。原因は気温や湿度の著しい変化についていけなかったようです。
本番前に起こってしまうと大変な事ですが、弦楽器を扱っていると楽器のトラブルは本当につきもの。気をつけていても起こってしまうときはどうにもならないので、一口に楽器といっても同じ生き物なんだなあと感じます。
しかしトラブルだけでなく演奏中面白かったり心に残る素晴らしい出来事が降り注ぐことも。それは公演にてお話ししようかな。楽器トラブルは勘弁ですが 笑、私の初せんくら!どんな時間になるか、どうぞみなさまあたたかく見守ってくださると幸いです。
演奏会をおたのしみに!!
写真は本文とは関係ないけれどいつかのご機嫌な瞬間。

上村文乃