ミヤケ担当最終日の今日は、音楽サプリで共演する加藤昌則さんについて書いてみたいと思いますよ。
彼と初めて会ってから、既に10数年経つでしょうか。今や時代の寵児の感もある売れっ子のかとちゃんですが、当時は名前も知られておらず。でもたまたま僕が引き受けてたオーケストラの仕事で彼の新作を演奏する機会があったのです。
そのとき、心の底のどこかで「またアタマでっかちのつまらない曲を弾かされるのか?」って思った僕がいたことを告白いたします。。
ところがその予想は見事に裏切られました。なんと美しい音楽!
リハーサルの後、すぐに僕は「君、いい曲書くね!」って言いに来たと、かとちゃんは主張するのですが、どうだったかな?
かとちゃんは「なかなかわかってるチェリストだな」と思ったとか。なんという上から目線!(笑)
それから彼が持っている銀座の王子ホールのコンサートシリーズにゲストで呼んでくれたり、僕の仙台でのリサイタルでピアノを弾いてくれたり、よい関係が続いています。
今だから言えますが、僕のリサイタルでは、なんと僕自身が開演時間を1時間間違えるというスゴい事件があったのです。
開演10分前に僕はまだホールに到着していなかったのですが、加藤くん一切焦らず客席に座布団敷いて落語のひとつもやろうという体だったようで(笑)
昨年はこの音楽サプリで、僕が持参した白衣がきつくて、急きょ代わりに着せられたのにもかかわらず、むしろ大喜びでピアノ弾いておりました。

今年は、この企画どんなことになりますやら。
音楽サプリのリクエストお待ちしてますよー。
三宅進