木曽音楽祭最終日、写真は地元の中学生が野の花で手作りした花束を手にカーテンコールの場面です。
この日、700人入るホールは満席で大入り袋が出ました!
毎年1回は大入り袋がでます。こんな小さな町の音楽祭なのにすごいことです。
遠くからいらっしゃるお客様のためにも、そして頑張って運営して下さっている町のためにも私たちは良い演奏をしなければという思いを強く持ちます。
この三位一体の相乗効果が音楽祭の歴史と未来を作っていくのでしょうね。
せんくらは木曽音楽祭とは規模が違いますが、仙台に根付いた音楽祭として末永く続くことを心から願っています。
それでは会場でお会いしましょう!
山崎 伸子
Nobuko Yamazaki
毎年8月は長野の小さな町木曽福島で行われる「木曽音楽祭」に参加しています。
今年は第40回、当初はヴィオラのプリムローズやチェロのフルニエが出演した歴史ある音楽祭です。
写真は会場の木曽文化公園文化ホール前の景色。
標高936メートルにあり、素晴らしい環境の中、前夜祭を含め4日間催されます。
この音楽祭の特徴は町が運営しているため、町民ボランティアで成り立っています。
特に私たち演奏家が楽しみにしているのは、婦人会の方々が作って下さる朝晩の食事です。
高原野菜をふんだんに使った家庭料理は絶品で品数も多く、全種類頂くだけでお腹一杯になります。
本当は写真を撮りたかったのですが、食い気に負けて忘れてしまいました。残念!
あとプログラムにも特徴があります。演奏家も最初で最後かもというような珍しい室内楽の曲ばかりです。
そのため、練習は半ば合宿のように朝から晩まで行います。これが学生に戻ったようでまた楽しい!
有名ではない渋い曲が多いことで、通の室内楽愛好家の常連さんが全国から沢山いらっしゃいます。
また町の人達も毎年聴いていると色々と分かってくるのでしょう。とにかく聴衆の反応が素晴らしい!
これは演奏家にとって本当に幸せなことです。
せんくらも2006年から始まり、毎年いらっしゃるファンの皆様が多いと思います。
その出会いを大切に今から楽しみにしています。
山崎 伸子
Nobuko Yamazaki
今回、初めてせんくらに出演するチェロの山崎伸子です。
ブログというものを書くのは初めてで、何を書いて良いのやら・・・。
1日目は取りあえず、出演する2公演のご説明からにしましょう。
先ずは10月4日の公演ではシューマンのコンチェルトを新進気鋭の山田和樹マエストロ、仙台フィルと協演します。
この曲は最晩年の作品で難曲ではありますが、1楽章冒頭と2楽章のメロディのそれはそれは美しいこと!
シューマンの詩的な世界に溢れています。
このメロディだけでもこの曲を聴く価値がありますよ、と言いたいぐらいです。
5日は仙台国際コンクールで優勝した仙台の星☆津田裕也さんとの共演です。
曲はショスタコーヴィチのソナタを中心にラフマニノフ、チャイコフスキーのロシア作品。
津田さんのとても繊細な感性と、どの様にロシア作品をアプローチして行こうか楽しみにしています。
それでは、今日から3日間慣れないブログのお付き合い、よろしくお願いいたします。
山崎 伸子
Nobuko Yamazaki