ブログ3日目!

2014.08.18| 熊本マリ

いよいよブログも最終日。

今日ご紹介する方は、私が心から尊敬するピアニストの、アリシア・デ・ラローチャ。

この写真は、私が11歳くらいの時に、マドリードの王立劇場の楽屋で撮った一枚です。

「何が何でもピアニストになる!」と決心してから、チャンスがある限りあらゆるピアニストのコンサートへ足を運び、楽屋でお話させて頂きました。楽しかった!!ピアニストの人柄が子供の私でも感じられる本当に貴重な体験でした。

なかでもラローチャさんは、いつも暖かく迎えて下さいました。

彼女は、いつも口癖のように

「everything is difficult」(全ての曲は、難しい)

と、言っていました。ベートーベンの協奏曲第3番を演奏した後も、真剣な表情で、この言葉をスペイン語でつぶやいていたのは忘れられません。

彼女は、私が日本で特にスペイン音楽をプログラムに取り上げていることを、とても喜んでくださり、いつも私に「今、どんな曲を勉強してるの?何をコンサートで弾いたの?」と聞いて下さいました。また、彼女の手と私の手を合わせながら、ピアノのテクニックや音楽のことについてもお話頂きました。

人間としても、女性としても大好きなラローチャさん。

その彼女の気持ちを込めて、せんくらではスペインの作品を演奏します。そこでピアノを楽しむ気持ち、ピアノを愛する気持ちを少しでも感じて頂ければ嬉しいです。

皆様!3日間お付き合い頂きありがとうございました。

熊本マリ

ブログ2日目!

2014.08.17| 熊本マリ

10月4日のスペイン名曲ガラ・コンサートと同日エルパーク・ギャラリーホールでのプログラムにフェデリコ・モンポウという作曲家の作品を演奏します。

スペインのピアノの詩人と言われた作曲家です。

私が24歳の時に初めてバルセロナにあるモンポウのご自宅を訪ねました。

この写真はその時、モンポウ夫人のカルメン・ブラボと一緒に撮らせて頂きました。
彼女は、潔義よくちょっと男性的でかっこいい女性でした。
モンポウの弟子でもあり、彼をずっと支えてこられ、モンポウの作品を広めるために自らの演奏活動にも力を入れられていました。

また、この写真のピアノは、バルセロナの自宅に置いてあるモンポウが作曲に使ったピアノです。

モンポウの音楽は、神秘的で、東洋の香りも漂う音楽です。心を癒したい時に、是非とも聴いて頂きたい!丁度 お香を楽しむように。

聴けば聴くほど奥深さを感じていただけると思います。

そしてモンポウの作品の中には、ピアノの初心者でも弾ける曲もあります。
皆さん、挑戦してみては如何ですか?

熊本マリ

ブログ1日目!

2014.08.16| 熊本マリ


皆様、こんにちは。
熊本マリです。
今回初めて仙台クラシックフェスティバルに参加できること、とても嬉しく思っています。
今日から三日間、せんくらブログを担当しますので、よろしくお願いします。

さて、私はスペインの作曲家や南米の作曲家を中心にプログラムを組みました。
特に南米の音楽は、メロディーが美しく、リズミカルで、踊りたくなるような曲が沢山あります。
昨年ブエノスアイレスで演奏する機会に恵まれ、まさに南米のタンゴ・カルテットEsteban Morgadoと共演し、本場の南米のリズムを実感してきました。
写真はその時のポスターです。

まだまだ日本では、演奏される機会が少なく、ポピュラーではありませんが、一度聴くと心に残る素敵な曲が沢山あります!
是非、新しい食べ物を試食する感覚で、気楽に聴いてみてください。

熊本マリ

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