早く50歳になりたい

2013.08.23| 神田将

こんにちは、エレクトーンの神田将です。

私は早く50歳になりたくて仕方ありません。
そう慌てなくても、放っておいたってあと数年で叶いますけどね。

最近、若い時には出来たのに、もう出来なくなってしまったことが増えて、ちょっとへこんでいます。
それは主に体力的な問題です。
でも、その一方で若い時には出来なかったのが、今やっと出来るようになったこともたくさんあります。
むしろ、音楽には後者の方が重要かもしれません。

そんな私はコンサートこそが生きがいです。
昨年まで、平均して年間230回のコンサートに出演していました。
大きいものから小さなものまで、エレクトーンの音楽をひとりでも多くの人に知ってもらうために、声が掛かれば、スケジュールが許す限りどこへでも出向いて来ました。

今でもじゅうぶんタフなつもりですが、スケジュールがタイトになると消耗戦になってしまうことに耐えられなくなり、今年からは出演回数を2割にまで減らしています。

その結果、ひとつひとつの演奏会にじゅうぶんな準備をするゆとりが得られ、これまでにはなかった充実感を満喫できるようになりました。

このペースなら、常に追われているような感覚に苦しまずに済みますし、50歳になっても安定して続けていけそうです。
大昔、友達とふざけて受けた占い師に、「あんたの人生は50からよ」と言われたのですが、最近、私が尊敬する大音楽家にも同様のことを言ってもらい、単純な私はすっかりその気になっています。

とはいえ、この先、エレクトーンで何を成し遂げられるのか、まったくわかりません。
でも、道なき道を進むのは、冒険好きの私の性に合っています。
せんくらではいつも、その先へ進むヒントが待ち受けていました。
今年もどんな新しい発見があるのかとても楽しみですし、きっと新しい展開につながることでしょう。

10月4日はヘルシンキから仙台に向かい、6日は演奏を終えたらすぐにシンガポールへ出発するスケジュール。
今年の10月はせんくらが唯一の国内公演ですので、思いっきり弾きまくります!
皆さんもぜひ一緒に楽しんで下さいね。

それでは、10月の仙台でお会いしましょう。
神田将(エレクトーン)

神田将、今年のききどころ―2013.08.22

2013.08.22| 神田将

こんにちは、エレクトーンの神田将です。

今年のせんくらでは、3つのソロコンサートと1つのアンサンブルコンサートに出演します。
それでは、早速ききどころをご紹介しましょう。

10月4日(金)16:45~17:30
日立システムズホール仙台(青年文化センター) パフォーマンス広場
オペラの魅力をギュギュッと凝縮。
もちろん、ヴェルディ、ワーグナーも!
オペラ関係の曲といえば、難しいイメージがあるかもしれませんが、特に序曲はおいしいところばかりが詰まった魅力的な作品が揃っています。
意外にも子どもたちに大人気なのが「運命の力」。私は今回初披露の「キャンディード」に懸けてます。

10月5日(土)11:00~11:45
日立システムズホール仙台(青年文化センター) シアターホール
ヴェルディ生誕200年記念スペシャルコンサート
今年ぜひ聞いていただきたいのがこのコンサート。
エレクトーンソロでは絶対に味わえない声との共演です。
ソリストたちの圧倒的な歌唱に加え、華やかな合唱も。
オペラの気分を味わっていただこうと、舞台セットも考案中です。
スケール感溢れる舞台の中で、エレクトーンがどんな役割を果たすのか、ぜひご期待下さい。
ただの伴奏では終わらせませんよ。

10月5日(土)17:00~17:45
エル・パーク仙台 スタジオホール
家族そろって楽しめる~秋の夕暮れに聞きたい音楽
夏が終わって次第に夕暮れが早くなってくる季節、しみじみ何かを思ったり、心穏やかに満ち足りた気分を味わったり、そんな雰囲気にぴったりな曲ばかりを集めました。
「オペラ座の怪人」は私が10年弾き続けて来た十八番。
でも、今回は坂本龍一さんの名曲「ラスト・エンペラーのテーマ」がイチオシです。

10月6日(日)11:45~12:30
エル・パーク仙台 スタジオホール
バロックからジブリまで~エレクトーンならではのサプライズ!
もうとにかく楽しん下さい。
クラシックフェスティバルなのに、こんなプログラムあり?という思いっきりのサプライズです。
ポピュラー曲を弾いても、クラシック演奏家の持ち味はきちんと保ちますのでご安心を!
ルパン、めちゃくちゃカッコいいですよ。

と、個性的な魅力たっぷりの4公演、ぜひ大切な人たちと一緒に聞きに来て下さい。
他にも素晴らしい演奏が目白押しのせんくら。
私も出番の合間にいくつか聞きにいくつもりです。
神田将(エレクトーン)

ありがとう、せんくら。

2013.08.21| 神田将

こんにちは、エレクトーンの神田将です。

8年目を迎えるせんくら。
ルーキーだと思っていた私も今回で5回目の参加となりました。
初参加の時のドキドキが少しは余裕に変わってもいい頃ですが、期日が近づくに連れ、緊張がじわじわと迫りつつあります。

まだ緊張するには早いのでは?と思われるかもしれませんが、実はちょうど準備のピークを迎えており、仙台で少しでもよい演奏をお届けするために、編曲や稽古をコツコツと進めているところです。

さて、私にとってせんくらが特別なイベントだということは、このブログでも毎年お伝えして来ました。
あたたかいお客様、親切なスタッフ、そして演奏家たちからの刺激など、「365日ずっとせんくらだったらいいのに」と本気で考えてしまうほど楽しい3日間であるばかりでなく、今をときめく名手たちが集うクラシックの祭典に、エレクトーンという楽器を快く迎えてくれた喜びは、決して忘れることができません。

せんくら以前と今では、私自身、エレクトーンを演奏するということに対する自信の持ち方がまったく違います。
過去4回の参加を通して、数多くの経験をさせていただいたおかげで、オーケストラの代用品ではなく、エレクトーンならではの楽しみを積極的に提案できるようになりました。

そして、お客様や一流アーティストとの交流から、たくさんのインスピレーションをもらえるのも、せんくらならではの体験です。

私の場合、せんくらではソロコンサートがほとんどで、なかなか共演の機会がないのですが、バックステージでのちょっとした会話や、ステージに向かうエネルギーを遠くから感じるだけでも、たまらなく大きな刺激です。

今や私にとって欠かせない場となったせんくら。
おこがましいかもしれませんが、心のふるさとと呼ばせていただきます。

ありがとう、せんくら!
神田将(エレクトーン)

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