ヴァイオリンの渡辺玲子です。
今日で私のせんくらブログの担当も最終日。
今後は、私のウェブサイトwww.reikowatanabe.com でも色々な情報を発信していますので、是非ご覧ください。
今月は、9月の「せんくら」での無伴奏プログラムに先駆けて、赤坂のサントリーホールで無伴奏ヴァイオリン・リサイタルを予定しています。
新譜”SOLO”の発売を記念してのコンサートですが、東京にお出での際は、こちらもご来聴いただければ嬉しく思います。
渡辺玲子 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル
2012年7月19日(木)19:00開演
サントリーホール ブルーローズ
曲目:バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番&第3番
ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタop.31-1
エルンスト:「夏の名残のバラ」による変奏曲、シューベルト「魔王」による大奇想曲
主催:AMATI tel:03-3560-3010
9月のせんくらでは、この中のエルンストの超絶技巧曲2曲と、他にバッハのパルティータの2番から「シャコンヌ」を演奏します。
7月7日(土)にはタワーレコードの渋谷店(15時~)と新宿店(18時~)にてミニライヴ&サイン会もあります。
それでは、9月に仙台で皆様にお会いすることを楽しみにしています。
ヴァイオリニストの渡辺玲子です。
ステージに立つ人は皆衣装選びにかなりのエネルギーを使っているでしょうが、私も例外ではありません。
ニューヨークで毎年数か月を過ごしていますが、まずは自分のアパートに落ち着いて、数日の内にはいつも決まったブティックにコンサート用のイブニングドレスを見に行きます。
ヴァイオリンの場合は、肩の辺りに楽器を傷つけるようなラインストーンやビーズなどが付いていないこと、腕の動きが制限されてしまうような袖やスタイルではないこと、などの基本的な条件に加えて、演奏する曲のイメージに合うか、色などの季節感はどうか、ステージ映えするようなカットか、などと考えながら選びます。
先日の文化会館では、新しく購入した緑のドレスを着用しましたが、カットも色も好評だったので嬉しく思っています。
この新しいドレスには実はエピソードがあって、丁度アメリカの映画の祭典「オスカー」の授賞式がある2月に、在庫のあったロスの支店からいつものニューヨークのお店に取り寄せてもらうことになっていました。
ニューヨークには在庫がなく、カタログで気に入ったのでオーダーしたのですが、数週間待っても届かず、結局オスカー授賞式の行われた数日後になって、やっと届きました。
オスカーが終わるまで、ブティックとしては全ての可能なドレスをロスに留め置いた、ということだったようです。
私は既に日本に帰らなければならず、結局取り置いてもらって改めて5月にニューヨークでピックアップしました。
いずれにしても、オスカーのような世界的な祭典は、私のドレス購入計画にも影響を与えたのだ、ということに感慨もひとしおでした。
ところでドレスのことは毎回ステージで見ていただくまで秘密にしているので、写真は省略します。
今日は、上野にある東京文化会館でコンサートでした。
共演は山下一史指揮、東京都交響楽団。
私の演奏曲目はブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲で、チェリストは「せんくら」でもおなじみの長谷川陽子さん。
山下一史さんも仙台フィルや「せんくら」と深い縁のある方ですね。
演奏会はほぼ満席のお客様で、盛況のうちに終えることが出来ました。
ブラームスのこの二重協奏曲は今回20年ぶりに弾きましたが、ソリスト2人とオーケストラが三位一体となってブラームスのシンフォニックな響きを作り上げていく、美しいけれど大変難しいコンチェルトです。
演奏会で取り上げられる機会はそれほど多くはないようですが、また是非挑戦したい作品です。
この一週間、打ち合わせ&リハーサル&本番と、上野に4回通いました。
冒頭の写真は昨日のリハーサル後に撮ったもので、文化会館の正面から眺めた国立西洋美術館。
1959年に建てられたル・コルビュジエの建築で、世界遺産に登録しようという動きがあるそうです。
向かいに建つ東京文化会館はコルビュジエの弟子であった前川國男さんの設計で東京開都500年の記念事業として1961年に建てられたもの。
師匠と弟子が数年を隔てて向かいあった、芸術家同士のつながりを意識してこの一角を眺めてみると、感慨深いものがあります。
私が秋に2か月間特任として教えている国際教養大学のある秋田市にも、安藤忠雄さんの設計で現在新しい美術館が建設中。
美術館の本格オープンは来年秋の予定ですが、建物自体は多分今月には完成ということらしく、今から楽しみです。
渡辺玲子(ヴァイオリン)
はじめまして。9月の「せんくら」に、今回初めて参加することになりましたヴァイオリンの渡辺玲子です。
演奏は9月29日の18:15~、一回のみですが、ここ数年力を入れてきた「無伴奏プログラム」で聴いて頂けることを嬉しく思います。
今回のプログラムでは、バッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番」から最終楽章の「シャコンヌ」、エルンストの「シューベルトの”魔王”による大奇想曲」と「夏の名残のバラ」を演奏しますが、エルンストの2曲は今月6日に新しく出た私の無伴奏CD”SOLO”にも収録されています。
また、仙台で演奏するのは、2009年11月に仙台フィル/梅田俊明氏の指揮で、新実徳英氏の「ヴァイオリン協奏曲第2番<スピラ・ヴィターリス>」の世界初演をして以来になりますが(こちらのライヴ録音も昨年CDになりました)、皆さんのお元気な姿に接することを今から楽しみにしています。
まずは自己紹介をいたしましたが、これからの一週間このブログのコーナーは私の担当になりますので、また毎日の出来事などを更新いたしますね。