これでラスト。
最後はマリン・ミュージックが、田原さんと一緒にお届けします。
私たちの活動が少しずつ広がっています。
去年3月のコンサートから始まったばかりですが、MHKSのプロデュースで去年5月には東日本大震災のチャリティコンサートを、また今年の1月にも童謡コンサートを行いました。
そこでは田原さんも出演して、マリン・ミュージックの子どもたちと息の合った演奏を披露しています。
ところで…MHKSって何?と思われた方も多いのでは。
“ミュージックプロデュース MHKS”が正式名称で、MHKSはMusic for Hearts Keeping on Smile の略です。
そしてそれは、“上質な音楽を通じて人と人とのつながりの大切さを見つめ直し、音楽と共に新しい出会いを創り出そうとするミュージックプロデュース集団”なのです。
田原さんもそのメンバーのひとりで、小さな集団ながらも、何とかこの地にしっかりと音楽の輪(和!?)を根づかせて若いアーティストたちが活動していける環境をつくりたい、と奮闘しています。
もうすぐですが、せんくらのステージでも、田原さんと私たちの息の合った演奏をお楽しみいただけると思います。
皆さんがよくご存知のあのピアノ曲、そして懐かしい童謡…
それらを“ぎゅっ!!”と凝縮してお届けします!
マリン・ミュージックの子どもたちが大好きな歌をたくさん歌います。
皆さんも知っている歌は、ぜひ一緒に歌ってくださいね。
やさしさに包まれて…。
田原さえ(ピアノ)&マリン・ミュージック(合唱)
今日は、田原さえのコーナーです。
あっという間にこんなに時間が経ってしまいましたが(自分でもビックリ!)1987年1月から1990年12月まで、結局4年間もザルツブルグに留学していました。
人口約16万人。オーストリアの小さな田舎町なのに、この美しい風景と(どこを撮ってもまるで絵ハガキのようです!)モーツァルト、そしてカラヤンのおかげで世界的に有名な音楽の街です。
朝から晩まで音楽のことだけを考えていられた幸せな時間…。
その時間を共有した仲間は、私の大切な宝物です。
当時よく一緒に演奏をした彼らとは今でもコンタクトがあり、異国の地でそれぞれの道を行きながらも、何かの時にはエールを送ってくれます。
あの大震災の時もそうでした。
自然の持つもの凄い力の前に、“音楽なんて何の役に立つんだろう”という気持ちになってしまいましたが…その音楽に、いろいろな意味で私は救われました。
たくさんのやさしさに、どうやって“ありがとう”を返せるかなぁ。
どこにいてもどんな時でも、精一杯の想いをこめて音楽に向かいたいと思います。
私事ですが、そんな気持ちをいっぱいに膨らませて、今年の末に、3年ぶりのソロリサイタルをします!
12月9日(日) 14時から、太白区文化センター・楽楽楽ホールで。
東京では、勤務先の昭和音楽大学・ユリホールで。
こちらは12月5日(水) 18:30開演です。
よろしかったらどうぞいらしてくださいね♪
その前に、まずは今月29日、マリンと一緒に皆さんにお目にかかります!
楽しくて、でもちょっとホロッと…懐かしい匂いのする45分になりますように。
田原さえ(ピアノ)
今日はマリン・ミュージックのコーナーです。
私たちは今回、はじめて「せんくら」に出演させていただくので、自己紹介をしますね。
マリン・ミュージックは、1994年に誕生した童謡を歌う子どものグループです。
ただし、“マリン”といっても、何か海と関係があるわけではありません。
メンバーは幼稚園の年少から大学生までと幅広い年齢層にわたっていますが、共通しているのは、みんなとっても元気でしかもユニークだということ。
個性あふれる子どもたちが集まって、磯村由美先生のご指導のもとでいろいろと活動しています。
国民文化祭には5回出演させていただきました。
今年も、11月4日に徳島県板野町・文化の館さくらホールで行われる第27回国民文化祭「童謡とわらべ歌フェスティバル」で歌ってきます!
そこまで夜行バスで行くんですが、夜8時に仙台を出ると、翌朝には桃太郎の岡山に着いているんです。
ちょっと不思議な感じがします。
そのほか地域のお祭りや敬老会等で演奏したり、毎年夏には東北楽天のクリネックススタジアムで国歌斉唱セレモニーにも出演しているんですよ。
今年も8月に出演しました。
その日は見事、楽天の勝利でした!
この写真は、そのときの歌っている様子です。
どんな大きなステージでも、ひるむことなく真剣勝負。
本番に強い子どもたちです!
せんくらを聴きにきてくださる皆さまが、そんな子供たちのやさしい歌声であたたかな気持ちになっていただけたなら…
こんなうれしいことはありません。
マリン・ミュージック (合唱)
皆さまこんにちは。
ピアノの田原さえと、童謡を歌う子どものグループ“マリン・ミュージック”です。
初回の今日は、田原がブログ担当です。
まずはマリン・ミュージック(以後、“マリン”って呼びますね)と私の不思議なご縁について。
マリンを率いている磯村由美さんは、私と高校時代の同級生です。
個人的なお話で恐縮ですが…私は高校生の時に休学して、1つ学年が遅れました。
彼女とは、もしそうでなければきっと出会うことはなかったと思います。
思い出話をひとつだけ。
今でも小田和正さんは現役ですが、あの時彼(オフコースですね)の曲をたくさん教えてくれたのが由美さんでした。
彼女が育ててきた子どもたちの歌声に魅せられて、昨年の3月5日に一緒にコンサートをしたのが、私たちの音楽活動のスタートでした。
そして、あの東日本大震災。
同じ被災した宮城県民として何かできることをしたい!ということで、震災直後の5月、女川町の避難所で「田原さえ&マリン・ミュージック」のミニコンサートを行いました。
皆さんに少しでも笑顔になっていただけることを願って…。
バスで避難所へ向かう途中には、まだまだ津波の被害の跡が残っていました。
大人の私たちでさえ、言葉を失うようなむごさでした。
子どもたちはそれを見て、小さいながらも何かしら感じたものがあったようです。
コンサートでの歌声には、とってもとっても気持ちがこもっていました。
お年寄りにとっては懐かしい曲もたくさんあったんでしょうね。
避難所の皆さんは大変喜んで聴いてくださいました。
子どもの声って、パワーを秘めていますよね。
震災から1年半が経ちましたが、まだまだ復興途中です。
これからも、マリンと一緒に皆さんが明るく元気になれるお手伝いができればいいなと思っています。
田原さえ(ピアノ)