ワルシャワ音楽院でマスタークラスを行ってきました。
ワルシャワと言えばショパン。
ショパンと言えばピアノですが、ここワルシャワ音楽院にはサクソフォン専攻生もたくさん在籍しています。
彼らが頑張っている姿を見て、世界中にクラシック・サクソフォンが浸透していることを嬉しく思いました。
また、吉松隆さんや野田燎さんほか、多くの日本人作曲家による作品が世界中に広まっていることを目の当たりにし、世界中の皆さんが日本のサクソフォン界に注目していることを肌で感じました。
1週間お話ししてまいりましたが、僕にとって、5月と6月のヨーロッパ・ツアーは、日本人として、日本の作品が世界中で愛されていることを知る幸せな日々でした。
そのことを皆様に伝えることができ、とても幸せに思います。
須川展也(サクソフォーン)
ケルン音大でマスタークラスをしたあと、ドイツ南部のラーベンスブルクに行きました。
ボーネン湖のそばの古く美しい街並みが残る街です。
ここではアマチュアのサクソフォン吹きのための講習会を行いました。
普段、海外では、音大で専門的に学ぶ方々のためのマスタークラスばかりを行っており、アマチュアの方々を対象にしたマスタークラスは今回が初めてでした。
子供から大人まで、10名の受講生でした。
レッスンを受ける機会の少ない彼らに、基礎中の基礎からレッスンを行いました。
皆さんがとても明るい表情で喜んでくれたのでうれしかったです。
須川展也(サクソフォーン)
何と、ドイツのアマチュアの吹奏楽団と共演するという、とても珍しい機会を得ました。
「音楽大好き!」という人々の集まりでした。
本番前日の練習では、「あれれ?」というところがいくつもありましたが、そこはさすが音楽の国ドイツ!
本番ではばっちり決まり、楽しい演奏会になりました。
須川展也(サクソフォーン)
タリンは、古くからの街並みが残る美しいところです。
僕はこの街で、生まれて初めて白夜を体験しました。
夜中の1時30分になっても陽は消えず、そのまま朝を迎えました。
ちょうど合唱フェスティヴァルが行われていたらしく、公園にアマチュア合唱団が集っていました。
白夜の中で響きわたる歌声がとても美しかったです。
須川展也(サクソフォーン)
ヴァイオリンの巨匠ギドン・クレーメルの出身校でもある音楽院でマスタークラスをしました。
そしてリガの街のホールでコンサートを行いました。
ファジーバード・ソナタも演奏しましたが、とても喜んでいただきました。
またコンサートでは地元のプロフェッショナルのリガサクソフォーン四重奏団が「トルヴェールの四季」から“秋”と“夏”を演奏しました。
トルヴェール・クヮルテットの曲をリガで聴くなんてと、とても驚きました。
須川展也(サクソフォーン)
モスクワで演奏した日本人作曲家作品の話の続きです。
今回のせんくらで演奏する長生淳:ラフォリスムの改訂版を、モスクワで世界初演しましたよ。
大好評でした。
また、現地のマリンバ奏者と、湯山明さんのマリンバ・ディヴェルティメントを共演したのも素晴らしい機会でした。
モスクワでの充実の2日間の後にはモスクワ観光をしました。
赤の広場はすごかったです。
幸いとても暖かい気候でしたが、ホールには冷房がなく、少し大変だなと思いました。
須川展也(サクソフォーン)
5月11日・12日にモスクワでリサイタル、マスタークラス、協奏曲共演を行いました。
マスタークラスでは吉松隆さんのファジーバード・ソナタのレッスンを受けにきた生徒がいました。
ファジーバード・ソナタは前回のせんくらでも演奏し、その時にも皆様にとても喜んで頂きましたが、このヨーロッパ・ツアーでも演奏し、各地でとても喜んでいただきました。
また、他の日本人作曲家作品も演奏しました。
そのお話は明日。
須川展也(サクソフォーン)