今年も、仙台国際コンクール出身者仲間である佐野隆哉さん、美世真里奈さんと、ジョイントコンサートでご一緒させて頂きます。
私たちの担当は「エチュード」!
「エチュード=練習曲」ですが、ショパンの練習曲は極めて美しい芸術作品として、他の作曲家たちのそれとは大きく一線を画しています。
とはいえ、やはり学習用としての認識の方が高いことは事実で、ひとつの演奏会でここまでたくさんのエチュード(Op.10全12曲、Op.25から6曲)が取り上げられるのは珍しいことです。
しかも数名のピアニストがリレー形式でお届けするとは、興味深いアイディア企画!
弾く方にとっては「過酷企画」ですから、興味深いなどと暢気には言ってられないのですが・・・(>_<)
この曲集の中には、普段めったに演奏されることのない、ノクターン風のエチュードが数曲含まれていますが、当コンサートではそれらの作品も全てお聴き頂くことができます。
ショパンの遺した音の詩をピアニスト3人がリレーするコンサート、ぜひ会場でお聴きください!
(写真は、昨年の仙台七夕祭りの8万羽鶴)
根津 理恵子(ピアノ)
ブログ登場2回目の今日は、ワークショップ公演についてです。
このワークショップでは、「サロンを愛したショパン」と題し、ショパンや他のポーランド人作曲家の舞曲、知られざる名曲たちをご紹介します。
光栄なことに、発売開始から4日ほどでチケット完売となったそうで、皆様からの期待を刺激にし、いっそうワクワク準備に臨んでいます!
賛助出演として、チェリストの原田哲男さんにもご登場頂きます。
また、留学中のポーランドで私自身が撮りためた写真をスライドでご覧いただくコーナーも設ける予定です。
ちょうど今の時期ワルシャワでは、満開のバラの中、毎週日曜日気軽に楽しむショパン野外コンサートが開かれています。(写真参照)
私も何度か出演し、雰囲気はとても素敵なのですが、この時期は演奏して汗だくのところに、特大の、しかも大群の「蚊」たちがたかってきて、腕を黒く埋め尽くすという、なかなかの試練の中弾かされ精神的に鍛えられたり。。。
こんなエピソードの他、厳しい冬のハプニングや過ごし方なども、当日はお話しできたらと思います。
ショパンの祖国を感じて頂けるひとときをお届けできますように。
次回は、仙台国際コンクール出身者仲間とのジョイントコンサートについて、お話しします。
根津 理恵子(ピアノ)
みなさま、こんにちは!
この一週間を担当いたしますピアノの根津理恵子です。
昨年に続き、今年は「ショパンにまつわるワークショップ(47番公演)」と、「ショパンのエチュードコンサート(42番公演)」の2公演に出演させて頂きます。
コンサートについては明日(次回)以降お話しするとして、今日はまず、仙台国際音楽コンクールボランティアKさん宅の話題から…。
昨年の震災直後に伺い、あまりの惨状に言葉を失って以来、1年2ヶ月ぶりとなる今年6月、仙台市若林区荒浜のKさん宅を再び訪れました。
ここは津波で破壊しつくされ、誰もが住むことをあきらめなければならなかった地区ですが、元あったご自宅と全く同じ場所に、自らの手で家屋を修復、再建なさり、温もりの息づく生活空間を築いていらっしゃいました。
建て直すに当たり、木材や道具全てをご自身が車で運び、奥様と二人三脚で工事を重ねられたそうです。
Kさんは大きな笑顔で迎えてくださり、手作りの美味しいおはぎでおもてなしくださいました。
どれほどの険しく苦しい道のりだったかと思いますが、「下を向いていても仕方ないんだから!たくさんの人が励ましてくれて、交流を持つことができて、今も毎日いろんな人が訪ねてきてくれる。こんな素晴らしことはない。津波がなければ感じなかった様々なこと日々教えられているよ。津波に感謝だな!!!」がはは!と笑うKさんと、Kさんをそばで支える奥様の偉大さ、たくましさに圧倒されました。
この場所へ私を連れて行ってくださる、私の大切なホストファミリーに感謝です。
家の周りには、Kさんのエネルギーを受けて野菜たちが力強く育っていました。
写真は一点までしか掲載できないため、一年前と現在の様子をあわせてご覧頂くことはできませんが、Kさんと建て直し後の御宅の前で撮ったお写真を。
根津 理恵子