オーボエの西沢です。
今週、仙台フィルは定期演奏会があるためリハーサルを行っています。
集中が続くリハーサルのなかで休憩時間は、お茶を飲んでのんびりしたり、おしゃべりをして気分転換をしたりと僕にとってはリハーサルと同じくらい?重要な時間です。
特に昼食休憩は憩いのひと時。
今日はそんな昼食時の1コマです。
写真は先日、少食であることを「せんくらブログ」においてカミングアウト????していたホルンの須田さんです。
(写真はあくまでもイメージです。実際に食べた量とは異なる場合がございます。)
西江澄幸(仙台フィル木管五重奏団/オーボエ)
ファゴットの水野です。再登場です。
さて、何を書こうかと思った今日、7月21日は常任指揮者、ヴェロ氏によるリハーサルでした。いつものように綿密な練習だったですがが、リハーサル中に「Sugitaruwa!」とヴェロ氏が何度もおっしゃる。
へ??と思っていたら「過ぎたるは及ばざるが如し」と言いたかったらしいんですね。諺まで覚えようとするとは!氏のバイタリティーに感心しながら集中してリハーサルに臨んでいたらネタを発見することを忘れていました。
リハーサルが終わって、他のメンバーは何を書いたか見てみよう、と思ってここを覗いてみたら、「大嘘つき」を発見しました。その名はホルンの須田氏。少食?誰が?
僕たち5人が移動すると、車内は食べ物の話で持ち切りです。その時も5人の性格が出るものです。
芦澤氏は出たとこ勝負、「不味い」と言ったことがありません。いつもプラス思考。 西沢氏は来るもの拒まず。素直なんですな。ただし、注文が決まるのはいつも最後…。
日比野氏はこだわりの食べ物屋を指定します。かと思えば、怪しげな店にとりあえず入ってみるチャレンジャーになることも。
僕は計画マニアなんでガイドを見てプランナーしてます。
で、須田氏なんですが、彼の道案内は全て「食べ物屋」が基点になってます。例えば「〇×と言う焼肉屋の角を右」「分厚いとんかつの店の近くのホールでしょ?」といった具合。小食の人の発言に聞こえますか?「嘘つきは泥棒の始まり」という諺を贈りたいです…
僕は高校生の頃は体重50キロでした。それが大学に入学したら3ヶ月で15kg増えちゃいました。師匠があきれました…昔はスマートだった、は嘘じゃないです。泥棒にはなりません。昔、言われていた「太った方がいい音が出る」というのが迷信である、と知ることが出来たのは貴重な体験か?しかし「後悔先に立たず」
水野一英(仙台フィル木管五重奏団/ファゴット)
こんにちは、仙台フィルハーモニー管弦楽団クラリネット奏者日比野裕幸です。
今回は木管五重奏で出演します(もちろんオーケストラでも演奏しますが)。
普段はオーケストラで指揮者が仕切る中を演奏していますが、こういったアンサンブルは各自のこれまでの経験とアイデアを総動員させて、自発的に音楽を作り上げる事がとても楽しいです。
この木管五重奏は、二枚リードのオーボエとファゴット以外は、瓶の口に息を吹きかける様に演奏するフルート、一枚リードのクラリネット、唇を振動させて吹く金管楽器であるホルン、と音を出す仕組みが違うので普通にアンサンブルする事が、本当に難しいと思います。しかし仕組みが違うからこそ各楽器の個性が様々な色彩としてユニークなアンサンブルとなるのです。
特にこの5人は、いや他の4人はとてもユニークで一癖二癖ある人達で、私の様な普通の人がとても虐げられます。
また、実際クラリネットという楽器は音域が広い為、メロディー、ハーモニー、ベースと全てを演奏しなくてはならないので、、、、
まあ愚痴はさて置いて。
個性的な4人と普通で虐げられている1人、計5人のユニークなんだけど普通に聴こえるアンサンブルを楽しんで頂けたら幸いです。
日比野裕(仙台フィルハーモニー管弦楽団/クラリネット)
突然ですが、木管五重奏は弦楽器やサックスのカルテット、金管楽器のクインテットなどと比べたらはるかに音色が混ざらない組み合わせのアンサンブルだと思っています。
同属の楽器や、基本的な発音の仕組みが同じアンサンブルに比べるとこの木管五重奏は5人がバラバラという、いわば異種格闘技のような??アンサンブルなのです。
なので、発音を揃えたり、ひとつの溶け合った音を作っていくのはすごく難しいのです。しかしながら、それぞれが違う仕組みで音が出るという事は、それだけさまざまな音のパレットがあるということで、色々なキャラクターが出しやすくもあると思います。
今回は古典から近代までさまざまな木管五重奏の名曲を取り上げますので、その曲ごとの響きや色合いを楽しんで頂けたらと思います。
さて木管五重奏といえば、僕は大学時代に大学の友人たちと五重奏を組んでいました。
美味しいものを食べたり、おしゃべりが大好きなこの五人は授業が終わると毎日のようにアンサンブルを練習して、終わると大学があった池袋の街へ飲みに繰り出していました。
(飲むために練習をしていた、という気もしますが)
おかげで大学の4年間で10キロ以上体重が増えてしまいました(泣)
余談ですがそのときのフルートを吹いていた人が僕の妻です・・・
音楽をやっている人は美味しいものが好きな人が多いと思いますが、コンサートマスターの伝田君は「イベリコ豚」のハムに相当ハマッているみたいで、先日連れて行ってもらいました。どうやらかなりのペースでこのお店に通っているようですが、写真からもどれだけイベリコ豚を愛しているかがわかりますね~。
伝田さん自身もせんくらブログにも書いていましたし。
さて、最後はまったく木管五重奏の話ではないところに飛んでしまいましたが(汗)、このブログを読んでくださっている皆様と会場でお会いできることを楽しみにしております。もし、見かけたら是非声をかけてくださいね。
西沢澄博(仙台フィル木管五重奏団/オーボエ)
ファゴットの水野です。自称「雑学王」水野による楽曲紹介をさせていただきます。
1曲目は古典派代表、今年没後200年のハイドンの作品ですが、木管五重奏の作品ではありません。当時、まだ「木管五重奏」という形態は出来ていなかったんですね。
じゃあ、いつ、どこでだ?という話になるのですが、そこで2曲目のダンツィ(1763~1826)の登場です。ダンツィはベートーヴェンと同時代ですが「マンハイム楽派」と言われるグループで、管楽器の作品を多く書いているのです。そこで木管五重奏という形態が出来上がった、と言われています。
さて、時代はロマン派に入りますが、今回、数少ない作品の中から選んだのがタファネル(1844~1908)の作品です。そう、フルートの教則本を書いたフランスの音楽家、タファネルです。フルートばかり活躍するんでしょ、と思われがちですが、どの楽器にも特性を生かした活躍をさせています。特に第2楽章のホルンによるメロディーは絶品です。
では、近代に入ります。フランスの作曲家、イベール(1890~1962)に行きましょう。「三つの小品」は木管楽器奏者、木管五重奏にとって必要不可欠な作品です。一度は通る登竜門、といったところですかね。
最後はドイツの同時代の作曲家、ヒンデミット(1895~1963)です。メロディーは分かりやすいのですが、ハーモニーが長調でも短調でもありません。不安定な響きは二つの世界大戦の間の時代を象徴しているのかもしれません。
当日も誰かが解説入れますからお気軽にいらっしゃってください。メディアテークでお待ちしています。
今の不安は「お客さんがメンバーより少なかったら…」ということなんです…平日の昼間ですもん…あと、本番後、オケ本隊の本出番があるので国分町で酒飲むわけには行かないことですかね!ラーメン食べてイズミティに向かうことにします。
水野一英(仙台フィル木管五重奏団/ファゴット)
仙台フィルホルン奏者須田一之です。どうぞよろしくお願いします。
木管五重奏は奥が深く、アンサンブルをする上でかなりの精密さや繊細な表現を求められます。もちろんアンサンブルですから、誰も勝手な言葉というか奏法、を行ってはなりません。楽器の種類が全く違うので、奏者同士の相性は大切なのかもしれません。このメンバーは本当に食べ物が大好きで良く食べます。日比野さんは無類のラーメン好き、芦澤さんは肉好き、水野さん、西沢君は酒好きなんです。少食の私はとてもびっくりしております。だから普段から仕事合間にみんなでランチに出かけたり、バーベキューをしたり、演奏旅行を一緒になど、楽しい家族ぐるみの関係を築いております。
今回せんくらで演奏させて頂くのは、このジャンルでは有名なものばかりです。それがまたかなりのプレッシャーでもあります。なかなかライブ演奏の機会がありませんので、ご興味のある方は是非演奏会にお越し頂きたく思います。
私も家族を引き連れて様々な演奏会に行ったりしております。普段舞台の上の側ばっかりなので、とても新鮮でした。自分の子ども達が熱心に鑑賞している姿はとても感動ものです。そういった感動を届けられますよう、明日からまた頑張って練習します。皆様メディアテークでお会いしましょう!
須田一之(仙台フィル木管五重奏団/ホルン)
爽やかで、心地良い風になりたい。
僕の演奏家としての理想だ。風はいろいろな時にやってくる。
露天風呂から上がった時に感じる、心地良い風。キャンプ場でテントを張り終わった後に感じる、涼しい風。
ちょっとした散歩の合間に感じる、爽やかな風。早朝釣り船に乗り出港する時に感じる、期待、喜びの風。
このように、日常ふと通り過ぎていく風は、何か心安らいだり、生きている喜びを感じさせてくれる。
僕が吹いているフルートは木管楽器、ウインド・インストゥルメント、ウインド、まさに風なのだ。
風はさりげなく、多くの人々に吹き渡り、そして多くの心地良さを残していく。
ふと耳にしたフルートの音、「なんか良いなぁ」「また、聴きたいなぁ」、そんな気持ちを持ってもらえるように、吹きたいものだ。
今回の木管5重奏、5つのウインドが織り成す、様々な風。
多くの皆様に、風を感じていただきたい。
そして、演奏後、皆様が又風に吹かれたい、と思ってくださることを願いながら、僕はラーメンをすすっていることだろう。
爽やかな風を感じながら・・・・・
芦澤曉男(仙台フィル木管五重奏団/フルート)