この度新しくCDを出せることになりました。
今年9月21日にFONTECより発売予定で、ニコライ・カプースチン(Nikolai Kapustin)のヴァイオリンソナタ作品70などが入っています。
幸運にもカプースチン氏本人から言葉も頂くことが出来ました!
大親友のピアニスト、ジュゼッペ・アンダローロとの共演です。
是非聴いていただけたら嬉しいです。
「カプースチン」 KAPUSTIN
Blu-Spec CD
Blu-Spec CDという高音質のCDですが、今までの通常のCDプレーヤーで再生できます。
FOCD 3510 /3000円(税込)
内容曲
・携帯電話:着信音
・ニコライ・カプースチン:ヴァイオリンソナタ 作品70
・クライスラー:美しきロスマリン
・クライスラー:道化役者
・クライスラー:愛の悲しみ
・チャイコフスキー:なつかしき土地の想い出 作品42
・ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ(1927)
ヴァイオリン:Tatsuo Nishie
ピアノ:Giuseppe Andaloro
<録音>2008年9月2、3日(Live) 仙台市青年文化センター コンサートホール
<ライナーノート> N.カプースチン、奥田佳道
「私のヴァイオリン・ソナタが実際どのくらい演奏の機会を得ているのかは、はっきりとわかりません。私自身はアレクサンドル・チェルノフ氏と録音をしましたが、それ以外ではこの西江氏とアンダローロ氏のデュオしか耳にする機会が持てませんでした。しかしすぐに言えるのは彼らの演奏がとても優れているということです。「ヴァイオリン・ソナタ作品70」は小品でもなく、非常に難しい作品です。同じくこの曲を演奏した川上昌裕氏は、この作品で難しいところは、理想的なアンサンブルを実現する事だ、と述べています。
西江辰郎&ジュゼッペ・アンダローロ両氏による演奏振りは私を驚かせ、喜ばせるものでした。二人による私のヴァイオリン・ソナタの演奏は、全体的に華麗でエネルギッシュなものとなっています。」
Nikolai Kapustin
ニコライ・カプースチン 2009年5月 モスクワにて
(訳:鮫島奈津子)
西江辰郎(ヴァイオリン)
P.S.あともう一日分ブログがあると思って書いていたら、一日計算を間違えていました。
せんくらで皆様に演奏を聴いていただけるのを楽しみにしています!
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/
今僕は新日本フィルハーモニー交響楽団でコンサートマスターをしています。仙台フィルから新日本フィルに移ったのが2005年の4月なので、早いもので両オーケストラにおよそ同じ期間在籍していることになります。
今日は久石譲さんの公演の練習でした。あわせと会議もあったので、今は家でレコードを聴いています。
久しぶりのLP、いい音です!CDよりパワーがあるし、空間も自然。
久石さん率いるWDO(ワールド・ドリーム・オーケストラ)の公演では東京エレクトロンホール宮城でも8月26日に公演があるので、ひょっとしたら皆様とお会いできるかも知れませんね!
「ポニョ」も昨日やっと見れました。
もちろんストーリーや映像も見たかったのですが、曲のどのテーマがどんな箇所で使われているかにもとても興味があって、半音階の使われる蜂蜜、波の音形、天馬が駆けるモチーフが、波の上を駆けるのに
使われていたり、ミニマルミュージック的な要素も、ハチャトゥリヤンの音楽に似ていたりと、とても面白いです。
そういえばショスタコーヴィチも映画音楽を書いていますが、書きたくなかったという説もあります。
けれど、オペラがそうであるように映画もやっぱり総合芸術ですね=
西江辰郎(ヴァイオリン)
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今日は「はじめてのクラシック」
~中学生・高校生のために~の本番2日目でした。
三枝成彰さんの株式会社メイ・コーポレーションの企画で、
手軽な料金で生演奏を聴ける機会を提供するコンサートです。
プログラムはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、そして交響曲第4番という充実したもの。
三枝さんのトークも交え、5000人の前で2日間にわたるコンサート。
指揮は小林研一郎氏。
三枝さんにも、スタッフの方、協力してくださった方にも聴きに来てくださった方々にも感謝しなければ。
今日の本番でどのくらいの方が、新たにクラシック音楽に興味を持って下さったでしょうか。
短い曲をチョコチョコと聴いていただくのも良いかもしれませんが、今日のようにある程度の長さの曲を全曲を通して演奏できるほうが僕は好きです。
時々思うのですが、クラシック音楽は静寂を必要とする音楽だなとおもいます。
それも、防音室の中に閉じ込められたような静寂ではなくて、自然な空気の流れのある、静けさ。
息づかいや、生命の息吹はあるのに、そこに静寂があるような、そんな静けさです。
最近は、より多くの情報、多くの騒音のなかで暮らさなくてはいけなくなり、電車の中でクラシック音楽を聴いたりするのは難しいほどです。
けれど、自然にきこえる鳥の声や、虫の声など、夜など虫が鳴いていても寝れるのが不思議ですね。何が違うのでしょうね。
偶然性や、一回限りのこと。変化、ゆらぎみたいなものがそこにはあるからなのではないでしょうか。
演奏会では一つの会場に多くの方が集まり、何かに惹き付けられるとき、そこにはある静寂が生まれます。
そんな「惹き付ける」演奏ができる音楽家になりたいです。
西江辰郎(ヴァイオリン)
今年は6月15日にスイスで本番がありました。
初めてのブルッフの協奏曲。本来学生の時に勉強しているはずの曲なのですが、僕はサボっていたらしく、楽譜も持っていない状態でした。
場所はチューリッヒのトーンハレという由緒あるホール。チューリッヒには友人も何人かいて聴きに来てくれました!
ホールは白地と金色でシャンデリアも豪華。もともと合唱団がオーケストラより先にあったと言うことで、合唱に合わせたつくりになっていて、舞台の雛壇はかなり急です。一階の客席から見るとコントラバスの何人かはまるで見上げる感じです。
響は思ったより落ち着いていて、響きすぎもせず、空気の流れがある感じ。
お菓子でも、宝石でもそうかも知れませんが、どんなお皿に盛り付けるか、入れ物に入れるか入れないかなど「いかに見せるか」で同じものでも見え方が違ってくるように、ホールも楽器の一部。ちょっとした装飾や飾りのなかにも見えるちょっとした違い、その歴史の重みなどが集まり、その「非日常な雰囲気」に聴く側の心も演奏する側の心も影響されるようです。
かつてココにだれだれが立った。かつてココでリヒャルトシュトラウスが・・・・
みたいな事ですから、僕としては彼らが力を貸してくださるよう祈るのみでしたが・・・
指揮者のダグラス・ボストーク氏はとても良くして下さって、僕が初めてオケとの合わせに行った日はちょうど彼の誕生日。
自分のお祝いをかねてご馳走までしてくださいました。
来年4月には彼も日本に来るそうで、また共演できる日が待ち遠しいです!
西江辰郎(ヴァイオリン)
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今日は台風や、酒井法子さんのニュースを見ました。酒井さんはそれこそ「のりピー」とかいって人気だったので僕は中学の頃から知っていましたが、人生で色々苦労しながらも全くそのような感じを見せずに笑顔を振りまいていた頃があるだけに、残念です。
早く復帰してもらいたいです。
台風も被害が大きくて大変ですね。
今日は雨戸を閉めて寝ます。
皆様もくれぐれもご注意を・・・・・!
西江辰郎(ヴァイオリン)
写真(2009年6月チューリッヒ湖)
さて、今年でせんくらも何回目?でしょうか。
毎年ブログがあるものの、本当の日記になっているのは僕にとっては今回初めて・・・
自己紹介はこちらを見ていただくことにして、
http://homepage3.nifty.com/nishie-tatsuo/
それから昨年までのブログにも色々書いてありますので、
そちらも是非読んでくださいね。
今日は音楽とは関係のない話です。
今年は6月に久々にスイスへ行ってきました。
もちろん遊びではなく、演奏会を頂いたからなのですが、
僕がスイスへ留学していた当時は、まだ学生でお金も自由には使えずでしたので、もちろんデジカメなんてものは、まだあまりみんな持っていなかった気がします。
なので、留学中の写真といえば、フィルムなわけでして・・・・
沢山撮るわけにもいかず。
今回スイスに行ったおりには、良いところや面白いところを吸収して焼きつけようということで撮りまくってきました。
そのうちの一枚。
これはスイスのコンセント。
面白いですね。
一番左がコンセント。真ん中もコンセント。右手は電話です。
一番左は、ど真ん中の穴は関係なくて、それぞれ3つで一組です。
つまり一番左だけで三つ挿せます。
220ボルトなので、迫力もすごい・・・・
ドライヤーで髪を乾かすのに僅か1分!
爆音とともに暴風がでてきます。(笑)
西江辰郎(ヴァイオリン)
皆様こんにちは!せんくらの季節が近くなってきましたね!
今年は10月3日のみしか出演でませんが、毎年皆様に演奏を聴いていただけるのをとても楽しみにしています。
ところでこのブログ、僕の出番はてっきり8月後半と勘違いしていまして・・・・・
そういえばいつだったかなと確認したら、まさにあと7時間で締め切り!
本当に日記になってしまいました(笑)
今年のせんくらのソロではベートーヴェンのスプリングソナタを演奏させていただく予定。この曲も、なかなか手をつけずに今まで来てしまった曲で、僕にとってはフランク、プロコフィエフのソナタ、もこの類でした。「なんだか急にベートーヴェンが弾きたくなった。」それが今回プログラムに組んだ理由です。素晴らしいピアニストの坂野伊都子さんとの駆け引きも楽しみです。セレーノ弦楽四重奏団では7月にシューベルトを演奏しましたが、10月には大好きな作曲家の一人、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を演奏させていただきます。
今日から一週間どうぞ宜しくお付き合いください。
写真は夕方、スイスのSuhrです。写真にしたらこんな色になりました・・・・
西江辰郎(ヴァイオリン)