ここで少しだけ新譜CDとコンサートの宣伝をさせて頂きます。
8/31に、新譜CDをリリースしました!
■「楽興の時 ~ スクリャービン & ラフマニノフ」
問:若林工房 Tel 0765-22-2399 http://www.waka-kb.com/
このCDに収録されている曲を、10/2東京でのリサイタルで、生で聴くことができます。
■イリーナ・メジューエワ ピアノ・リサイタル《夜の風》
2009年10月2日(金)19:00開演 HAKUJU HALL
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第2番 嬰ト短調 op.19 「幻想ソナタ」
ラフマニノフ:楽興の時 op.16
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第10番 op.70
メトネル:ピアノ・ソナタ ホ短調 op.25-2 「夜の風」
問:コンサートイマジン Tel 03-3235-3777 http://www.concert.co.jp/
リサイタルに関して、一言お願いします。
(イリーナ):4年ぶりの東京での本格的なソロ・リサイタルです。オール・ロシア・プログラムで、スクリャービン、ラフマニノフ、メトネルの作品を取り上げます。三人とも ピアノという楽器の表現の可能性を熟知していて、ピアニスティックな魅力に溢 れる作品を残しています。それぞれが独自のスタイルを発展させたのも興味深い ところです。今回の演奏会で弾く作品は、1890年代後半から1913年頃に書かれたものです。『銀の時代』と呼ばれるロシア芸術の隆盛期の成果の一端をお楽しみ頂ければと思います。
今回は難曲中の難曲、メトネルのソナタ『夜の風』を8年ぶりに演奏するのも話題のひとつ。『20世紀最高のピアノ・ソナタ』とも称される傑作、お聞き逃しなく!
それでは最後にせんくら2009に向けてお客様へのメッセージをお願いします。
(イリーナ):今年もまた『せんくら』に出演できることをたいへん光栄に思います。今回は3つのショパン・プログラムを準備しました。『ピアノの詩人』と呼ばれるとおり、ショパンの音楽は詩的で美しいことはもちろん、精神的にも深いものがあります。 ショパンの多面的な魅力をお伝えできることを願っています。『ショパンの音楽は やっぱり素晴らしい』と思って頂けるよう、頑張って演奏したいと思います。大好きな仙台の町で皆さんにまたお会いできることを楽しみにしています。
せんくらブログ、1週間お付き合いくださいまして有難うございました。
イリーナ・メジューエワ/マネージャー
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html
プロのオーケストラとの共演はもちろんですが、アマチュア・オーケストラや学生オーケストラとも共演することのあるイリーナさん。今年6月には京都と尼崎で京都大学交響楽団とラフマニノフの協奏曲第2番を演奏しました。今日は京大オケの思い出など語って頂きます。
(イリーナ):最近のコンサートの中で特に印象に残っているのが、京大オーケストラとの共演 です。初めて共演させて頂いたのですが、まずは練習のハードさにびっくりしました。4回の練習にゲネプロ、本番が2公演。毎回の練習は2時間ほとんど休みなしです。ずっと弾きっぱなしなのですが、テンションが全然下がらないのも驚きでした。私の方が疲れてしまったぐらいです。とにかく、ものすごいやる気と情 熱を持った若者たちとの、充実した共演となりました。京都公演は1,800席が満席、尼崎のほうも1,400人を超えるお客さんが集まって、大盛況でした。
飲み会などにも参加されたとか?
(イリーナ):何回目かの練習の後、飲み会に参加させてもらいました。50人以上の学生さんたちがお好み焼き屋さんに集まったのですが、廊下にまで人があふれるほど。飲みっぷりも立派で、すごく盛り上がりました。指揮の橘直貴さんもご一緒でした。翌朝2時頃まで付き合いましたが、さすがに疲れて先に帰らせてもらいました。何時まで続いたんでしょうかね。練習も飲み会も、ものすごいパワーで、ただただ圧倒されました。
肝心の本番の演奏のほうは・・・?
(イリーナ):全員が心を通わせながら音楽を作っていくという合奏の基本の部分で、よいアンサンブルが出来たのではないかと思います。音楽的なやりとりも楽しかったです し、ほんとうに良い思い出になりました。京大オーケストラの皆さん、改めてお疲れ様でした。次も頑張ってくださいね!
イリーナ・メジェーエワ/マネージャー
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html
今日はレコーディングの話題です。イリーナさん、先週ちょうどレコーディングを終えたばかりですね。
(イリーナ):9月2日から4日までの3日間、富山県魚津市の新川文化ホールでショパン作品集を録音してきました。今回はエチュード集op.25とノクターン数曲に挑戦しました。来年(2010年)はショパン・イヤーなので、ショパンの作品をある程度まとめてCDにしたいと思っています。エチュードやノクターン、即興曲やソナタなど、 録音したい作品がたくさんあります。
いつも魚津で録音されていますが、どんなホールなんですか?
(イリーナ):新川文化ホールは1,200席程度の大ホールで、優れた音響を持っています。とて も暖かい雰囲気のホールです。何といってもこのホールの素晴らしい点は、スタッフの方々の献身的な協力態度です。あと、周囲の立山連峰の雄大な景色なども 抜群で、録音の仕事をするうえで最高の環境だと思います。
ところで、魚津というと名物はやはりお魚ですか?
(イリーナ):魚津には海も山もありますので、新鮮な海の幸、山の幸にも恵まれています。水 も美味しいし、お米も果物も美味しいですね。じつは私は日本に来てからしばらく刺身が苦手だったのですが、富山の魚を食べてから、大好きになりました。もちろん仙台の美味しいお魚も大好きです。
イリーナさんはコンサート活動と共に、録音にも大変積極的に取り組んでいます。
詳細はこちらで→若林工房 http://www.waka-kb.com/
イリーナ・メジューエワ/マネージャー
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演奏旅行で各地を飛び回っているイリーナさんですが、今年は4月から5月にかけてウィーンに旅行したそうなので、その話を聞いてみました。
(イリーナ):はい、2年前に京都の青山音楽財団から青山音楽賞を頂戴したのですが、研修旅行として今年4月から5月にかけてウィーンに行ってきました。私にとって初め てのウィーンでしたが、とても興味深かったです。主にシューベルトとベートーヴェンゆかりの場所を訪ねて歩き回りました。シューベルトの生家や亡くなった家、ベートーヴェンゆかりの有名なパスクァラーティ・ハウスやエロイカ・ハウ スなど。もちろんハイリゲンシュタットにも行きましたよ。あと、ウィーン・フィルのヴァイオリニストの知人と一緒に室内楽を練習したり、とても充実した旅 行になりました。現地の人々と触れ合う機会も多く、『ウィーン気質』のようなものも何となく感じ取ることが出来ました。
コンサートなども行かれたんですか?
(イリーナ):毎晩、コンサートやオペラに出かけました。有名な楽友協会大ホールにも初めて足を踏み入れて、その歴史と伝統を感じることが出来て、とても感動しました。ウィーン・フィル、ドレスデン・シュターツカペレ、ベルリン・シュターツカペレ、ウィーン交響楽団、ウィーン室内管弦楽団などなど、たくさん聴きました。オペラは『薔薇の騎士』や『フィデリオ』、『トスカ』など。音楽三昧の日々でしたね。
研修成果披露コンサートは京都の青山バロックザールで12月5日(土)15:00開演。お楽しみに!
(問:青山音楽記念館 Tel 075-393-0011 http://www.h4.dion.ne.jp/~ammh/index.html)
マネージャー
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今年のせんくらで、イリーナさんは3つのショパン・プログラムを弾く予定になっています。イリーナさんにとってショパンはどのような存在でしょうか?イリーナさんにショパンのことを聞いてみました。
(イリーナ):最重要かつ最愛の作曲家の一人です。子供の頃から私にとってショパンは特別な作曲家でした。ショパンのノクターンやソナタが大好きで、聞くたびに感動して涙が止まりませんでした。ショパンの作品を弾けるようになりたくて一生懸命練習したのも懐かしい思い出です。ショパン風のノクターンの作曲を試みたこともありました。ご覧頂いている写真は10歳か11歳の頃に音楽学校で撮ったもので、ショパンを演奏していたと思います。
ショパンの音楽のどのような点がお好きですか?
(イリーナ):何といってもメロディとハーモニーの美しさですね。さらに言えば、詩的な繊細さ、そして論理的な厳しさ、この二つが奇跡的に結びついているところでしょうか。全体的に悲しみに満ちた音楽が多いと思いますが、どんな場合でも高貴さを失わないのがショパン作品の素晴らしい点です。
ちなみにイリーナさんはショパンの直系の弟子ですね。
(イリーナ):ショパンの有名な弟子の一人がカール・ミクリ、その弟子がアレクサンドル・ミハウォフスキ、そしてゲンリヒ・ネイガウスへと続きます。ネイガウスはリヒテルやギレリスの師としても有名ですね。そのネイガウスの高弟の一人がテオドー ル・グートマン、そしてその弟子がウラジーミル・トロップ先生です。グートマンもトロップ先生も、ショパン作品の演奏を得意としています。ショパンの弟子 筋にあたるピアニストは世の中にたくさんいますから、特に珍しいことではないのですが、それでも自分がショパンの伝統に属しているというのは嬉しいことですね。私自身、ポーランド系の血も少し入っているのでショパンは本当に近しい存在です。
イリーナさんは、ウラジーミル・トロップ先生のもと、研鑽を積みました。ショパンから数えて七代目の弟子にあたりますね。それにしても、ポーランドの血が入っているとは、私も知りませんでした!
イリーナ・メジューエワ/マネージャー
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(イリーナ):昨年、『せんくら』に出演した機会に、初めて仙台市内を歩きましたが、緑が多く てゆったりとした雰囲気で、とても気に入りました。古い歴史を感じさせる点も 素敵ですね。食事が美味しかったのも忘れられません。
せんくら2008出演をきっかけに、すっかり仙台ファンになったイリーナさん。
(イリーナ):じつは今年の2月にも旅行で仙台に1泊しました。仙台市内で美術展を見たついでに塩釜、松島にも足をのばしたのですが、塩釜神社では突然雪が降ってきて、辺りが一瞬にして幻想的な雰囲気に包まれました。神事をやっているところにも 偶然出くわすなど、とても強烈な印象を受けました。松島は芭蕉の『奥の細道』 を読んで一度訪れたいと思っていましたが、実際に目にすることができて嬉しか ったです。仙台および周辺には面白いスポットがたくさんありそうで、機会があればゆっくり観光してみたいと思います。
イリーナ・メジューエワ
マネージャー
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html
イリーナ・メジューエワのマネージャーのいたはしです。始めましての方と、お久しぶりですの方、皆さまこんにちは!
昨年に引き続き、今年もせんくらに参加できることを、イリーナさんも私もとても嬉しく思っています。
せんくら2008では、ムソルグスキーの「展覧会の絵」を演奏し大好評をいただいたイリーナさん。昨年の感想を伺ってみましょう。
(イ):昨年、『せんくら』に初めて参加して、ロシアの作品を演奏しました。冒頭にトークを入れましたが、日本語で、しかも大勢のお客様の前で話すのは本当に難しかったですね。でも、会場全体がとても暖かい雰囲気に包まれていて、トークも演奏も熱心に聴いてもらえたのは嬉しかったです。また、地元スタッフの方々が熱 心に仕事をされていたのが印象に残っています。とてもすばらしい音楽祭だと思 いました。今年もまた『せんくら』に出演できることをたいへん光栄に思います。今からとても楽しみにしています。
今年の曲目は、オール・ショパンです!聴き所など、今日から1週間たっぷりお話を伺っていきたいと思います。よろしくおねがいします。
イリーナ・メジューエワ・マネージャー
http://www.concert.co.jp/artist/mejoueva/profile.html