Les Petites Vacances vol.7

2009.07.11| 荒川洋

昨日は浜離宮でリハーサルで、今日はトッパンホールでコンサート。

最後に、僕が小さい頃に住んでいた旭丘堤1丁目。
森隆君って小さい頃の友達に追いかけられるボク。
どこだか分かりますか。
右の住宅街の裏は、もう住宅移転し、南光台に向けた道路が出来て
います。

旭ヶ丘幼稚園に通ってたのに、遠かったのか、登校拒否を起こ
し、緑ケ丘幼稚園に。
その後、南光台小学校に1年間通っていました。

八乙女中学校の脇にあった小さな公園で散々遊んだのですが、今
は道路の橋桁工事のために、完全に山がなくなってしまったのが残
念だったけど、今も他の森林公園がたくさん残ってて仙台は今でも
本当素敵です。

当時は、写真の色のように、記憶も少し赤茶色の映像で残っています。黒松に池があった映像も少し頭に残ってトランザム鷹のマークの車を見つけて喜んでいたり、当時のシビックは、茶色で、フレームの脇から塗装がはげているので、学校の帰りがけに一枚べりっとはがしてたり、なんかろくな記憶がないのですが、

仙台名物じゃないかなと思うくらい、家の段差を埋める石とコンクリートの壁をよじ上ってよく遊んでいました。
友達も当時たくさんいたし、本当楽しかったのです。
仙台の小さい頃の記憶は僕にはかけがえのない宝物です。

あれから何十年とたった現在、こうして仙台に来れる事を誇りに思います。

せんくらまではまだ時間がありますが、早く皆さんに会いたいです。

そして、それまでにフルートの腕も磨き、新曲も作って仙台に赴きたいと思います。

その前に、実は8月に実は仙台にいくのですが、久石譲さんと新日本フィルハーモニー交響楽団のツアーで仙台県民会館に行きます。

こちらは完売なようなのですが、既にチケットお持ちの方、僕も吹
きます。いいコンサートになるようがんばります。

今後の情報はこちらまで→ http://hiroshiarakawa.com
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.6

2009.07.10| 荒川洋

パリにいたときの影響だが、ワインを飲む事のが多いのだが、実はおいしいお酒だったらなんでも好き。

うちの師匠の地元のニームの近くでとれるジゴンダスというワインがあるんだけど、特に好き。とはいっても、日本のワインもここ十数年で世界に負けない品質になってきてて面白くて、塩尻ワインが特に好きなんだけど、仙台の後援会でお世話になっている、ほまれフーズの丹野さんからいただいたオーガニックワインも本当に美味だった。

宮城県のお酒も、日本酒では、一ノ蔵、蔵王、日高見、勝山酒造などは大好き。勝山館は友人が結婚式をあげたところだし、馴染みもある。

最近では、熊本の生徒のお父さんと飲み交わしたときに飲んだ米焼酎。地元の空気とあうのかな。するっと入ってくる感覚がなんとも好きだった。

あと、特に好きなのは、やはり沖縄の泡盛。あまり自宅で晩酌とかはしないのだけど、泡盛だけは自宅に常備して、たまに飲んでしまう。
外で飲むときは、沖縄の離島、宮古で作られている古酒「菊之露VIPゴールト」が特に素晴らしい。泡盛特有のトップノートのきつさがない分、滑らかでとろりとしている。しかし30度もあるので、あなどれない。
先日も、ピアノの上田陽さんと、スタジオがある幡ヶ谷の駅前にある沖縄料理屋で「菊之露VIPゴールト」をしこたま飲んだ。

スペインのお酒は、日本でも気軽に飲める「トーレス」が好きだけど(牛の人形がついているお酒)、最近はヘレス(シェリー酒)に魅了されている。
東京・月島にある「スペイン・クラブ」にたまに行ったときに飲むんだけど、最近シェリーバーなるものも増えてきているらしく、開拓の余地があるのだが、以前、パリ時代からの友人チェンバロの辻本彩ちゃんと、大船の駅コンコースに設置されたお店「エキバカナル」に行ってきたが、ヘレスが普通に置いてあって感動した。数年前のイベリコ豚解禁前じゃ考えられないシチュエーションなんだけど、ヘレスを飲みながらイベリコ豚をつまんでいただいた。あれも素晴らしかった。

また、あまり馴染めないきつめのお酒も、なんでこの味なんだろうと思う事もあるし、好き嫌いもあるとは思うのだが、生産地の風土や環境を理解しようとすると納得する事が多い。
先月、沖縄本島の北東に位置する安田(あだ)という町でカヤックで無人島に行ったのだが、地元のやんばるエコツーリズム研究所の中根さんが勧めてくれた「まる田泡盛 」は、きつくて飲むのが大変だった。でもあそこの風土や人柄に接していると、味がだんだん理解できる気がする。

未だ味を克服できない久米島の泡盛も、現地で飲んだら全然違うんだろうなと思う。
その時々人と気持ちを共有できるお酒って大好きです。

音楽も同じ。人と触れ合う潤滑油になる。そして、その音楽(もしくはお酒)で一瞬で世界中を旅できるし、時間もさかのぼる事も出来る。
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.5

2009.07.09| 荒川洋

もう一つのライフスタイルの形になっているアウトリーチ活動。
つまり子供への音楽の手引きの活動のこと。
どうしても子供が好きみたいで、様々な知へ赴いては様々な経験をしてきています。
その地元の子のために曲を作って一緒に演奏したり、絵本に音楽をつけて、鑑賞したり、いまのところそのアイディアが枯渇する事がなく、新しいことに挑戦しているのですが、マリ・ホール・エッツの書いた絵本「もりのなか」って知っていますか。
男の子がラッパをもって、もりのなかを歩きながら、様々な動物たちを誘って、行列を作って行進する絵本なんだけど、このお話を朗読しながら、同時に演奏できる曲を作ったんです。

だから、お話とスライドを子供たちが見ながら、同時に音楽も楽しめるという、なんとも贅沢な企画なのですが、直接イメージが目の前に飛び込んでくるものなので、世界に入りやすいなと思っています。

とよたかずひこさんが作った絵本の「バルボンさんのおさんぽ」にも音楽を作ったのですが、最近はこの2作品をあわせて演奏する事が多いです。

今年はレオ・レオニの作品に挑戦したいなと思っています。
あと、もう一つ素敵な企画。様々な場所でアウトリーチと共にコンサートに呼ばれていったとき、合唱曲を作る事もあるのですが、最近は他の地域の子供たちが、他の地域のために作った曲を歌い、地域交流をするようになってきているということです。

豪雪地帯を見た事のない千葉の子供たちが、北海道中標津町のために作った曲「またあえる」を歌い、その思いをビデオレターして送ったのです。
それを見た中標津の子たちが、自分の町に誇りを持って「またあえる」を元気に歌っている姿を見て、目頭が熱くなる経験をしました。

僕は宮城県の本吉町でもそういう活動をしたので、本吉町のはまなすホールのために作った曲「かぜがよんでる」という曲があります。
いつか、この曲も他の地域の人に歌われて、交流が広がって行く事を願っています。
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.4

2009.07.08| 荒川洋

もう数ヶ月の前の話ですが、千葉の旭市にいる知人の社長のお祝い
をしてくださいということで、サロンコンサートをお願いされ、同じ新日本フィルの首席ビオラ奏者の篠崎友美ちゃんと、首席ホルン奏者の吉永雅人さんたちと一緒に海岸沿いのリゾート地に赴いて演奏しに行った事があった。

一室借りて、曲を披露。フルート、チェロ、ビオラ、ホルンの編成だったが、1曲作って行ったし、大変喜んでくれた。
おかげで話も盛り上がり、夕方の海を見て、夜は皆さんと会食をして、翌日はお宅訪問で、バーベーキューの会も催してくれた。

たまにこういうふうに誘われる事があるんだけど、直接人に喜びを提供できるということで、非常に音楽家でいてよかったなと思える瞬間でもある。

そのパイプ役をしてくれたのが、普段からお世話になったいるマッサージ師の長瀬幸子さん。
一回行くと数時間はやってくれるので、終わった後はふらふらになるのだが、以前のままなら、こりがひどくなって、いろいろ支障がでてきたんんじゃないかなと思う。
やはり心と体がいつまでも健康なのが一番だと思う。

ここの社長も、長瀬さんにお世話になっている一人。おかげでとてもお元気で、さらに元気そうな人たちとたくさんの犬猫に囲まれて暮らしている。
僕は、パリで「らんぱる」という名前の猫を飼っていたんだけど、猫アレルギーになってしまい、日本では猫を飼う事ができないのと、移動が多いため、犬も飼う事ができない。

でも、動物好きだという事は、犬猫の彼らにはわかったようで、飛びついてきた。簡単な話。エサをくれる(やすい)人だ。と認識されただけなのかもしれないけど。
彼らの読み通り、焼いた肉やソーセージをたくさんあげて帰ってきた。

先日は小さなコンサートでも呼ばれて名古屋のメナード美術館などにもお邪魔したが、今度は3度目になる軽井沢のメルシャン美術館にもお邪魔する(9月5日)。
もちろん、小さいコンサートとは別に、今度も新日本フィルで、ハープの篠崎和子ちゃんとフルートハープの協奏曲を、すみだトリフォニーホールで演奏するし、大小様々なのだが、小さなコンサートは、それとは別に人と人の絆を深くする。僕はこんな時間もとても大好きです。
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.3

2009.07.07| 荒川洋

今年のはじめに「ユリの花をあなたに」という曲を今年1月に福岡県宗像市のために作った。
この曲は作った合唱曲の中で一番好きな曲で、今も地元の人がうたってくれている。
宗像にある「沖の島」のことや、昔話などを歌詞に取りいれているのだけれど、長く続く唐津街道や、市の花になっている「ユリ」が咲く情景をずっと想像して書いていたから、演奏していると、そこに言った気になるのです。

歌詞というのは本当にすごい。
聴いたら一瞬にその情景や言葉の力に引き込まれて、その世界に引きずり込まれて行く。「会いたい」と歌ったら恋しくなるし、「踊ろう」とあればわくわくする。

フルートの曲は歌詞を乗せる事ができない。だから、最近は特に、曲の情景やストーリーを思い浮かべながら演奏している。
メロディーを吹きながら、舞台から別の場所に行っている事が多いのかも。

オーケストラの仕事でも、楽譜の音符を追っているときは何も生まれないけど、その向こうにある「お話」にたどりつくと、ファンタジアの世界が
待っている。紙一重なのだが、マジカルアイの本みたいな感じなのかも。

新世界、フィンガルの洞窟、ペールギュント。。これらの曲は情景が浮かびやすいしから有名な曲になったのかもしれない。
ストーリー性、やエピソードがあると曲の価値も変わってくる。
シューベルトの未完成もしかり。

で、逆の発想で、何か事件やエピソードがあれば、曲をつくればいいの
かも、と思って作った曲がある。

「夜の軽井沢」という曲。

2年前、霧の立ちこめる軽井沢で夜道を車で走り、道に迷った事があったので、そのエピソードを曲にした。
なんのひねりもないタイトルだが、結構、そのときの悲壮感が伝わるのか、お客さんに評判でした。

ブログも、曲で更新していったら面白いでしょうね。
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.2

2009.07.06| 荒川洋

こんにちは。昨日に引き続き第2回目です。

別に今沖縄にいる訳ではありませんが、今回も沖縄の写真と話。
最近、仕事の合間に考える事といったら、沖縄の事ばかり。。
すでに僕の頭の中では、様々な熱帯魚が泳いでいます。

水納島から沖へ船で移動して、水深数メートル潜った時の映像が頭から離れません。
そして、今度行くときは渡嘉敷島に行きたいです。
渡嘉敷といえば、渡嘉敷を舞台にしている、中川陽介監督の映画「郡青」も見たくてうずうずしています。

僕個人的には、玉城満さんの演技がなんとも好きなのですが、ストーリーの重さと海の美しさ、長澤まさみが見つめる海の色。
予告を見ててもとても切なくなります。

青々とした沖縄をテーマにした最近の映画といえば、2006
年の小沼雄一監督の沖縄伝説「夏の思い出」という映画も好きなの
ですが、それでという訳ではないのですが、ちょうど今日、8月の終わりにやる小さな野外コンサートのアンコールピースの為に「夏の思い出」のフルートとギターのアレンジを作ってます。

原曲の色を壊さないで作ったつもりが若干軽快で切ないテイストになりつつありますが、どことなくSo Danco Sambaのような雰囲気もしてきました。

夏が終わったらサンバしか踊りたくない。。そんなテイストの「夏の思い出」。

どんな夏になるんだろう。。。
荒川洋(フルート)

Les Petites Vacances vol.1~

2009.07.05| 荒川洋


こんにちは。皆さん。
荒川洋です。 お元気ですか。

またせんくらで皆さんにお会いできる事をうれしく思います。
今回は、新曲も含め、様々な曲を短時間で楽しめ、わくわくするような時間をお届けします。

僕は、ソロの曲を吹く以外に作曲もします。
最近、フルートとギターのための「ソナタ」を書きましたが、
スェーデンやフランス、スペインを旅するような曲になっています。

この曲を披露するかはわかりませんが、普段は南国に行っているような曲ばっかり書いています。
そんな南国のイメージをまた収集すべく、先月沖縄に行ってきましたが。。素晴らしかったです。

ダイビングをしに水納島にいってきて、沖の深いところで魚と戯れてきましたが、魚と空中遊泳をしているようでした。
またそんな曲も書いて、吹きたいと思います。

ブログ一週間よろしくお願いします。
荒川洋(フルート)

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