今日でブログ担当最終日です。
昨日までの3日間は予め前日までに書いて提出していたのですが、最後は気が緩んで(?)本日分を焦って今朝書いています。おかげで昨晩見たのは、10メートルくらいに積み上げられた本(ブロック?)の上をぐらぐらさせながら歩いているなんとも居心地の悪い夢。そしてやっとの思いで地上に降りて向かった先は・・オーケストラの練習会場。曲は某日本人作曲家による(何故か)カンタータ新作。オーケストラの練習は始まっているのに自分の席だけぽっかり、そして自分のチェロがまた遠く向こう側の山積みの本の上にぐらぐら揺れている。こういった夢です。
ブログの事が余程気になっていたのでしょうか。やはり昨日のうちに書いておけば良かった。でもこうして夢の話で無事(?)最終日のブログを埋める事が出来たので、ぎりぎりまで待った甲斐もあったのかも。
ちなみに今日はこれから明日本番のオーケストラリハーサルですが、こちらの準備のほうは万端です。
それでは、せんくらの会場で皆様にお目にかかれる事を楽しみにしています。
原田哲男(チェロ)
今年のソロ公演では、バッハの無伴奏チェロ組曲第3番、ベートーヴェンのソナタ第3番を弾きます。どちらもチェロのための作品の中では最も有名な曲として知られ、私自身も学生の頃から時期を置いて何度も取り上げてきた作品です。
しかしながら、10年も仙台にいてコンサートでベートーヴェンの3番を弾いたのはわずか1回のみ。
バッハの3番はサロンコンサートで2回ほどでしょうか。いずれももう既に数年前のことなので、今回改めて練習しなおして弾いてみたい!と思い、チェロレパートリーの定番を2曲も並べてしまいました。
そして練習を始めてみると・・・嬉しい事に以前書きこんだフレージングやボウイング、指使いを見て、「どうしてこんなこと書きこんだのだろう?今なら違うやり方で弾きたい」というところがいくつも見つかっています。
ひとつのパッセージについて何を目的として練習をしているのかも以前弾いた時とは全く違う事にも気付きます。
こんなえらそうな事を書いて、果たして秋の本番がうまく行くのか心配でもありますが、音楽が好きで取り組んでいる以上、練習の内容にまずは自己満足しながらのほうが明るい結果に辿り着けるかとも思い、バカを承知で公表しています。
8月6日は広島の原爆記念日。将来に希望を持ちながらもその途中で命を落とされた方々のことを思うと、今、安心してやりたい事に何年にも渡って取り組める自分はなんと幸せかと思います。 出来ればせんくら本番でも皆様と幸せな時間を共有できるよう・・それには今練習ですね。
原田哲男(チェロ)
8月4日はせんくらのプレイベント「気軽にクラシック!Vol.4」本番でした。
オールモーツァルト、1時間のプログラムを2回。どちらもほぼ満席! 司会による解説やソリストへのインタビューなどもあったせいか客席からはまさに「気軽に」音楽を楽しんでいる雰囲気が伝わってきて、弾いているこちらも楽しめました。
ソプラノのソリストとして臼木あいさんが出演されましたが、その素晴らしい声に魅了されました。透明感がありながら艶やかで、まさにビロードのような?高級感がある。
この方の声で「フィガロの結婚」のスザンナ、「ドン・ジョバンニ」のゼルリ-ナを聴きたい、いや一緒に演奏したいなーと。家に帰って練習。
弦楽器もうまくいくと上質な人の声のような音が出せるときがあります。今日聴いた声とうまく溶けこむ音色を目指したいです。
秋のせんくらでも仙台フィルはさまざまな楽器のソリストを迎えてのコンサートを受け持っています。彼らの紡ぎ出す音にインスピレーションを受けてこちら側の音楽も豊かになる。オーケストラに勤めているからこそ得られる刺激が今からとても楽しみです。
原田哲男(チェロ)
せんくらブログをご覧の皆様こんにちは。 仙台フィルでチェロを弾いています、原田哲男です。
今日から4日間ブログを担当させていただきます。 よろしくお願いいたします。
2006年に始まったせんくらも今年で4回目。仙台の秋のイベントとしてすっかり定着したのではないでしょうか。我々オーケストラは日頃音楽を通して、仙台の人達にリラックスしていただいたり、元気を出してもらったりと、仙台の街が活気付く手伝いが出来ればと思いながら演奏活動をしていますが、一般に言われがちな堅苦しいクラシックコンサートのイメージを変えるせんくらのようなイベントが続けて催され、新たなクラシックファンが増えているというのは大変ありがたい事です。
私自身は10歳からチェロを始め、クラシックの名曲を知るにしたがって演奏家になりたいと思うようになり人生が一変しました。
今現在でも新しく出会う曲は数多くありますが、好きなメロディが増えることで人生が更に豊かになることを実感しています。
最近ではオペラ。2時間から4時間はかかる作品のすべてを理解するということはありませんが、その中にほんの数分でも美しいアリアがあれば、それで充分そのオペラを好きだと言う事が出来ると思うのです(作曲家には申し訳ないけれど)。
この秋のせんくらで新しいメロディに出会って、(人生が変わるほどでなくても)クラシック音楽を好きになって下さる方が多くいらっしゃれば何よりです。
原田哲男(チェロ)