こんにちは。福田進一です。
「せんくら」は今まで、ソロ・リサイタルと、長谷川陽子(チェロ)さん、デュオ・プリマ(ヴァイオリン・デュオ)とのアンサンブルを聴いていただいてまいりましたが、ギタリストの全てのレパートリーは、この他にはアンサンブルを拡大した室内楽、オーケストラを従えてのコンチェルトということになるでしょう。
コンチェルトの定番は誰もがご存じで、ギターファンならずとも常に人気協奏曲のトップクラスに名前を連ねる「アランフェス協奏曲」。私も多分、すでに100回以上は演奏してきたと思います。
でもいつまでも「アランフェス」一曲だけではだめじゃないか!(力が入りすぎか、、、)と、ギター界の巨匠レオ・ブローウェル氏に新作のコンチェルトを委嘱しました。それから何年か、、ついに完成して、先月ドイツで世界初演をしてきました。全曲40分にも及ぶギター協奏曲最大規模の作品で、フル編成のオケ(ライン州立響)をバックに公演は大成功。また、7月にはスペインでコルドバ管弦楽団とブローウェルの指揮により再演も行い、満場の聴衆からブラボーとスタンディング・オーベーションを頂きました。足の不調にもめげず大熱演のマエストロ・レオに、心から尊敬と感謝の念で一杯です。
いつか日本でも「コンチェルト・ダ・レクイエム」を弾ける日が来ればと願っています。
ちょうど5月のコブレンツでの世界初演の時の批評(原文ドイツ語)和訳が出来ましたのでご紹介します。
*しかし写真はコルドバ管とのリハーサル風景です。
「世界初演の音楽の夕べ」
ライン・フィルハーモニーとギターの英雄たちの見事な調和
なんという(素晴らしい)音楽の夕べであったことだろう。選び抜かれたギターの英雄たちと、卓越したライン・フィルハーモニーオーケストラによって、最高の3時間が奏でられた。その響きは、明晰かつ魔力的なラスムス・バウマンの指揮によって、これ以上ないよいものとなった。コブレンツ・ギターフェスティバルの“ギターとオーケストラの金曜日の夕べ”は、ライン・モーゼル・ホールに集まった500人以上の聴衆を魅了した。
(中略)
なんといっても、この“ギターの夕べ”の白眉は、この宵の真ん中に演奏された、レオ・ブローウェルの“Concerto da Requiem”の世界初演である。初演の前にブローウェルは、SMS(携帯メール)で成功を祈るメールを送ってきた。曲の終わりが近づいた頃には、聴衆は、3楽章からなるこの作品が今世紀でもっとも重要で刺激的な「音楽の創造物」の一つになるであろうことを確信した。ブローウェルは、Sterben(死に至る過程:生に属する)とTod(死:死んだ状態)を主題にした。このレクイエムは、ギターを熟知した作曲家でもあった故武満徹のために書かれたもので、ブローウェルが特に50年代と60年代に表現した要素が詰まっている。
ソリストの福田進一は、死に対する怒りと無力感の間で翻弄される感情を、オーケストラと共に印象的に表現した。(曲は)シンフォニックなアウフタクトで始まり、次にティンパニの連打を伴う和音が続いた。メランコリックなメロディの砕片が、くずおれそうな和音構造と出合う。熱狂的なギターソロを、この世の最後を暗示するティンパニの打音が追い越していく。その間ずっと、リズムと響きの中に悲しみと深い絶望感が広がっていくが、それと同時に和解的要素の余地も残している。
長く印象に残る作品であり、(聴衆たちは)この夜、息をするのを忘れ言葉を失った。
(Bernhard Wibben ,Rhein-Zeitung,13.5.2008)
第6回 高いところ
皆さんお元気ですか。連日あついですね。
現在曲を作っております。山形県酒田の合唱曲。共同募金会から依頼されている曲。知人のチェロ、フルートのデュオ曲。8月6日第五福竜丸展示館で演奏する曲。8月30日に軽井沢メルシャン美術館で演奏するためのフルート&ハープの曲。そして10月せんくらで演奏する曲。
僕とは違って本業の大作曲家林光さんとなんどもお仕事をご一緒しているのですが、その中で光さんが、演奏会直前に作曲ができあがるときがあり、共演者の歌手の方が悲鳴をあげることになるのですが、双方とも現場での必死さが伝わってきて、なんかすごい共感する。
このように日曜作曲をやると、演奏家としては非常にいいことがある。
たとえば、今やっているブルックナーだって作り始めた今のほうが作曲家の心理や意図が理解しやすくなった。音色の使い方がわかって、あらためて、大作曲家なのかそうでないかがわかる。そして、自ずとこちらの音色観も変わる。面白い。本当に音楽って面白い。
クラシックの作曲家ではないけれど、光田健一さんというシンガーソングライターがいる。一緒に石井竜也のツアーに参加したときにアレンジしていた人なんだけど、彼の作った譜面の音色を再現したとき、ああ、音楽好きの天才を見つけた!と思った。林光さんとはじめて出会って一緒に音楽作りをさせてもらったときと同じ感触があった。音楽ってそんなすてきな出会いがたくさんある。
この夏一緒にツアーをご一緒させていただくのだが、久石譲さんも同じエネルギーの人。彼の凄まじい表現パワーは聴く人の心にすーと入り込んでいく何かがある。素晴らしい。
自分も演奏面や曲作りのほうでそんなハードルを作ってみたい。彼らが僕に信頼関係を持ってくれたように、こちらからも自分の音楽を伝えたい。最近その思いがすごく強いので、是非この機会に触れていただきたい。
写真は全然関係ないのですが、黒松団地の木に登る小さい頃の僕。この頃から高いところが好き。
福田進一です。
ブログのアップが遅れて大変申し訳ありません。
今日は、午後からフルートの高木綾子さんと東京藝術大学でリハーサルをしておりました。猛暑の中ですが、上野の森は気持が良いですね。こんな環境で音楽の勉強が出来るなんてうらやましい限りです。
今では多少状況も変わりましたが、私が大阪の高校に通っていた時期、在学中にそこそこのコンクールにも通って、さて音楽の道を志そうかと考えて色々調べてみても、大阪の音楽大学にはギター科のある学校はない。唯一東京で上野学園にギター科があって、願書を取り寄せたところ、何とそこは女子大で「あなたは入学で出来ません」とのこと。
“それでは”と、大阪の一般大学に通って、パリへ行く準備を始めたわけです。
結果的にはパリへ行ったことが私の音楽人生の全ての始まりとなったわけですが、東京芸術大学の門をくぐる時は何かと感慨深いものがあります。
そんなわけで
明後日、26日は八ヶ岳高原音楽堂で高木さんとのデュオ・コンサートがあります。素晴らしい環境の中での演奏会、よろしければお出かけ下さい。http://www.yatsugatake.co.jp/event/concert/index.html
先ほど、パリのことを少し書きましたが、私と同時期にパリに学んだ、作曲家でピアニストの野平一郎さんと、フルーティストの佐久間由美子さんと私で、11月2日(日)東京文化会館(小)にて演奏会を開きます。
演奏会の収益で全国に車椅子をプレゼントしている「そでの会」主催の演奏会です。
サブタイトルは「~Parisが育んだ音楽~」。
あの頃のパリでの生活を想いだしつつ、楽しいお話と演奏でつづる会にしたいと思っております。
公演情報は以下をご覧下さい。
http://homepage2.nifty.com/sodenokai-2000/sabu1.html
宣伝ばかりになってしまい申し訳ありません。
それではまた明日。
*写真は高木さんとレコーディングでスイスへ訪れた時のものです。
第5回 アミアンとクスクス
こんにちは。フルートの荒川洋です。
現在サントリー定期分のリハで奔走中。今回はブルックナーのロマンティックを演奏。指揮はシルヴァン・カンブルラン。パリジャンではないが素敵なフランス語を話す。フランス北部のアミアンの生まれらしい。日本人にもなじみのある、ブザンソンコンクールで1位をとっている指揮者。理知的で、寛容ながらダイナミックな音楽作りをする人で、僕はとても好きになった。
彼の出身地アミアンといえばゴシック建築のフランスで最も大きい大聖堂のある場所。コルマールやストラスブールのような豊かな川がながれていて、素敵な場所だったはず。
昔旅したのを思い出すと、サン・ラザール駅から北へ行く旅ではおすすめの場所です。途中ルーアンに立ち寄って、ジャンヌ・ダルクの資料館により、港町ル・アーブルにたちよって、モネの描く「エトルタ」の地を訪れ、アミアンまで行って大聖堂を見る。最高です。宿泊はその地にあるプチホテル。これはあまり日本で該当するものがあまり存在しないんだけど、民宿とか旅館にあたるのかな。ビジネスホテルのように気軽に泊まれるんだけど、ホテルのマスターと仲良くなれるし、手作り感が素敵で、その町の雰囲気がとても味わえる意味では、「プチホテル」は本当におすすめ。
そうそう。ここ何ヶ月か、忙しく料理ができず、外食続きの毎日ですが、先日幕張メッセの近くにある「カルフール」でクスクスの粉をゲット。
時間があったらかならず作りたい料理「クスクス」。最近は結構ポピュラーになってきてるから、珍しくないかもしれませんが、世界最小のパスタともいわれてる物。
これをお湯で蒸らしてできたものにポトフ状のスープと羊肉、メルゲーズをのせます。最後にアリサ(激辛香辛料)をつけて完成。
とってもおいしいですよ。
フランス留学中の貧乏学生の頃には欠かさず食べた懐かしい味。親の世代で懐かしい食べ物にクジラ肉の話題がでるときがあるが、僕らにはまさしくこれ。留学時代、フランスにいながら、なぜかモロッコやチュニジアに思いをよせて、異国文化に浸るのです。一緒に食べにいったフランス人たちと。笑。
「オリーブ・オイル」
写真*コルドバの青空。滞在中、雲を見たのは多分1日だけだと、、、
今月、スペインのコルドバにいた2週間(7月2日~14日)で、本当にどっぷりと頭から足の先までオリーブ・オイルに漬かってしまいました。それまでの10日間はスウェーデンにいて、ほとんど自炊でしたので日本から持って来たインスタント味噌汁「朝餉」や、永谷園の「松茸のお吸い物」を活用し、なんとかメタボ状態を悪化させないように努力出来たのですが…
コルドバに着いたら、一番あっさりした料理がトマトとニンニクの冷製スープ「ガスパッチョ」でした。それを思いっきり濃くした「サロモレホ」というスープとか、イベリコ豚のハム、「ハモン・セラーノ」、さらにイベリコ豚の炭焼き「ソロミージョ」、薄切り肉をロールして油で揚げた「フラメンキン」などがコルドバ料理です。
どれも非常に美味しいですよ!絶品です。
でも2週間続くと… ん~、って感じ。
私はけっして海外で日本食を欲し、食べたくて壁掻きむしり、床を這い回る人間ではありません。いつも郷に入れば郷に従うのだ。日本食なんかぜーんぜん恋しくない。
でも今回は実に日本食が恋しかった。思うにこれは強烈なオリーブ・オイルの異文化風味のせいではないでしょうか。とにかく何でもオリーブ・オイルかけます。特産品なのはわかるけど、そんなにかけなくたって良いだろうと思うくらい使うんですね。イタリアのより風味が強いというか、グリーンの香りが強い。
というわけで私は帰国するや、成田空港から日本料理屋に直行しました。
「ああ。出汁(ダシ)の国や~」「パラダイスや~」(感涙)
あれから一週間。
今日、昼食にスパゲッティーを作りました。
コルドバから持って帰って来たオリーブ・オイルを数滴たらしてみました。
「う、うまいやないかっ!」
もうリセットされている自分が怖いです。
第4回 田園
こんにちは、荒川洋です。ここ何日もオーケストラでカンヅメ状態ですが…ホールは涼しくて快適です。
先日、北海道の豊頃町という所に行った際に、トカイワインならぬ「トカチワイン」=十勝ワインを飲んできました。フランス留学中に散々ワインを飲んで生活していたので少々味にはうるさい僕、とても立体感のあるふくよかな味で、あまりの美味しさに感激!日本のワインは今まであまり関心がなかったのですが、ここ十何年の国産ワインの進歩、特に品質の良さには目を見張ります。
僕のパリ音楽院時代の師匠であるアラン・マリオン氏が南仏出身で、よく彼の家でワインをご馳走してもらっていました。南仏のワイン(特にジゴンダス)はラテン系の味で僕好みです。十勝ワインはコート・ドゥ・ローヌの性格になぜか似ているような気がして、少し懐かしくなりました。もしや北海道はフランス化してきてる?
ホールの涼しさもあって、そんなワインの里・北海道に思いを馳せながら今日も仕事。ベートーヴェンの「田園」も相まって、僕の心は北海道や南仏へと飛んで行きます…あ、きちんと仕事はしてますよ(笑)
こんにちは。一昨日のブログにも書きましたが、今年前半は海外での演奏活動が主になっています。
「今年は」というより、お蔭様で近年ずいぶん海外からの演奏依頼があり、世界各地で様々な聴衆の前で演奏させて頂いています。
実は先日の徳島の演奏会の折にもステージからもお話しをいたしましたが、スペインのお客さまは、1曲ごとに熱狂的な拍手をして下さる。ところが、全てのプログラムが終わると、「あれっ」と思うくらいあっけなく会場を後にしてしまうのです。ちょっと拍子抜けして地元のギタリストに聞いてみれば、みんなアフター・コンサートを楽しむため、それぞれのお気に入りの店へ一目散なんだろうとのこと。22時から始まったコンサートにもかかわらず、夫々コンサートの後の楽しみも持って演奏会に来てくださるわけです。さて、国民性の違いでしょうか。日本のお客様は1曲ごとでは大変控えめで、でも、プログラムが終わるとなかなか帰して頂けない(笑い)。件(くだん)のギタリストと、どちらがいいのかと酒の肴にして盛り上がりました。
昨年末、パリでの演奏会の後、ちょうど産経新聞に寄稿したものを引っ張りだしてきました。どうぞご一読を。
-拍手が聴衆を育てる-
「日本と海外では聴衆の反応が違いますか?」よく聞かれる質問である。11月中旬に、パリのサル・コルトーで独奏会を行ったが、内容は武満徹と日本の現代音楽。フランス人の知らないレパートリーだ。しかし、1曲目から大いに盛り上がった。自慢に聞こえたら嫌なのだが、弾き終わってもブラボーと拍手が止まず、座らせてもらえない。その2週間前にほぼ同じ内容のリサイタルを東京文化会館で行ったのだが、やはり現代曲に接した標準的な日本人の反応だった。もの静かで控えめな拍手だったが、最後まで熱心なお客様だった。肝心の演奏の出来に関しても大差なく、たぶん東京の方が少し良かったかと思う。が、演奏家も人の子、褒められて嬉しくないはずはない。何といってもパリでの反応は気持ち良かった。では、日本人は西洋音楽を聴く姿勢がないのか? と蔑む意見も出てくるだろうが、主催者に聴衆を育てる情熱と時間があれば、日本でも実現出来ると私は思っている。
実際、フォレスト・ヒル音楽工房という企画会社が九州・博多にあり、ここが250席のホールで主催する演奏会シリーズはいつも聴衆の拍手と熱気が渦巻いて盛況である。そのマナーと反応の良さには外来演奏家も驚嘆し、私の自慢の場所になっている。社長の森岡氏によると、この良い聴衆を育てるのに20年かかったそうだ。そう!フランスは革命以後、その10倍の年月をかけて小さなサロンコンサートから劇場へと聴衆を育て上げたのだ。なんだ、つまり全く同じことを気長にやったに過ぎない。追いつけますよ。でも、どうやれば? ひたすら音楽会を楽しんでもらう。良かったら思い切り拍手してもらう。やはり、結局、それしかないのである。
*写真は第1回の「せんくら」のオープニングを飾るコンサートのものです。
実はこの時、悪天候で上海からの飛行機が仙台に着かず、関西空港から陸路、夜行列車を使い仙台入り。開演15分前に会場入りしました。
海外での演奏会が増えるとこんなハプニングも。でも演奏生活25周年、未だ演奏会のキャンセルは一度もありません!勲章です。
第3回 音楽の力
フルートの荒川洋です。僕がフルートで参加している「宮崎駿監督作品崖の上のポニョ」。初日からすごい人気のようです。久石さんの作った曲でみんなが歌ってるのを見て、こちらも嬉しくなります。
実は僕も少し曲を作りまして、NHKの番組「情報テラスみやぎ(朝11時半~)」内で「みんなしあわせ」という僕の曲が毎日流れています。(演奏:荒川洋(フルート)、荒川知子(リコーダー)、篠崎和子(ハープ))この曲を作っていろんな人に聴いてもらっていると、本当にポニョの曲がひろまって、映画のイメージを広げていく力に、とても深い感動を覚えます。
僕は昔から音楽と映像のコラボレーションする仕事が大好きで、いつかそういう仕事(製作)を手がけてみたいなと思ってます。「絵」と「音楽」のコラボレーションは、いわゆる歴史が深いですが、たしかにどちらもイメージがしやすくなる効果がありますよね。昨年僕が作ったエッツの「もりのなか」に音楽をつけた音楽物語「もりのなか」(村松楽器(03-3367-6000)にて販売)も、そういう意味では初めて楽譜にしたもので、これからも作り続けてみたいカテゴリです。
ほかにも、とよたかずひこさんの絵本「バルボンさんのおさんぽ」(フルート&ハープ&語り)も作りました。4分くらいですが、一度とよたさんと篠崎和子ちゃんと演奏したことがあります。
音楽と映像だけでなく、音楽と地域という考え方にも非常に興味があります。
僕は全国各地にソロでいく機会があるのですが、その都度曲を作るようにしていて、単発のときはフルートと共演者とのために1曲、アウトリーチもかねるときは、その地域の人たちや子供たちのために1曲をなるべく作るようにしています。
北海道中標津にいったときは、ハルニレ伝説や、ヤマベの魚のことを綴った合唱曲「またあえる」、今度富山に行きますが、砺波市の四季の美しさ、庄川の流れる地元の誇れる豊かさを歌った「季節はめぐる」など、だいぶ曲もふえてきました。何か地元の人と一緒に地元の事を、音楽を通して考えられるのも素敵なことじゃないかなと考えたりもします。
そうそう宮城県の曲もあります。宮城県本吉町に演奏でお邪魔したときに作った「かぜがよんでる」。はまなすの風、大谷海岸からながれてくる潮風が山に咲くやまつつじまで届く様子を歌にしたもの。地元でいくつか関わってくれた学校や、聞きにきてくれた方々はみんなうたってくれました。知らない土地でもこんなにみんなが喜んでくれるんだ、という喜びがすごいこみ上げてくるし、かけがえのない思い出になります。
音楽って素敵ですよね。人や作品、いろんな物をつなげるアイテムにもなるんですね。
そういえば、前回十勝ワインのこと書くっていって全然かいてなかったので、次回へ。
作品全般お問い合わせ先。(発売元:サウンドテラス: sound_terrace@mac.com)
さて、せんくらブログをご覧のお父さんに応援メッセージを。
団塊の世代のお父さん、もう一度ギターでもやってみませんか?振り返れば、あなた達の青春時代はギターとともにあったと思いませんか? そうですよね、映画で感動して「禁じられた遊び」弾こうとしたでしょ?最初は簡単そうでも9小節目で人指し指一本で弦を押さえる「セーハ」という知らない技術が突然出てきて、指がつりましたよね?
次にベンチャーズのエレキに挑戦しませんでしたか?押さえなくても弾けそうな「テケテケテケテケ」というフレーズに挑戦したのは良いけれど、具合の悪いプロペラのような音しか出なくて諦めたのではありませんか?とにかく、女の子にモテたくて始めたのですが、挫折したんですよね。私のように上手な中学生がいたら、急にやる気がなくなっちゃったりしましたよね。
そうそう、かぐや姫の歌にもありましたっけ『若かったあの頃、何も怖くなかった。ただギターの難しさが怖かった(字余り)』
この文章を読まれて、お心当たりのある方は、是非もう一度ギターをやってください。ピアノに比べて軽いです。ヴァイオリンに比べて安いです。退職金のほんの一部で買えます。
そしてギターの一番良い所は、あなたの爪弾く音は、あなただけの、地球上で唯ひとつの「あなたの音」なんです。この40年、ギターの世界は格段に変わりましたよ。新しい魅力的な音楽でいっぱいですよ。是非、ギターを手に取って再び青春時代に飛び込んできてください。
第2回 ~7月の激務の最中に~
こんにちは。フルートの荒川洋です。
連日暑いですね。東京は先日、湿度100%という状態を経験しましたが、すごいですね。
もはや熱帯雨林気候。
普段見慣れている楽屋の向かいのLAWSONへの距離感がわからなくなる感じ。
世の中の温暖化がすすんでるんでしょうか。
エコ活動をそれなりに意識してきたのに、今日からエアコン全開です。悪循環ですね。
毎日曲も作りたいし、海にも行きたい。僕はボディーボードが好きなので、千葉の一宮とかが好きでよくいくんだけど、今年はまだ一度も行けてません。
7月の日差しの中、連日ホールに閉じこもってオーケストラと室内楽の公演に追われています。自分自身この生活も楽しい作業なんですが。
この間ラハナーの7重奏をやりました。これとってもいい曲で、5楽章まであって40分以上かかるのに、不思議とお客さんを虜にする力があるようです。明るく軽快な曲の永遠ループのような曲で、なかなかそんな世界は巡り会えない今日この頃だけに、演奏する方も聴く方もわくわくした時間です。音楽に触れる時はそんな時間が一番いいですね。
今月初めに北海道の豊頃町に演奏でいきました。そのときに十勝ワインをゲットしたのですが、もろもろの話は次回書きます。またまたよろしくです。