
今日で、私の担当は終わりです(*^.^*)
というわけで、最後に真面目に(?)今回のリサイタルの曲目について、少しお話してみたいと思います。
今年は、サラサーテ没後100年ということで、それぞれのプログラムに、「ツィゴイネルワイゼン」と「アンダルシアのロマンス」、そして「序奏とタランテラ」という曲を入れています。
「ツィゴイネルワイゼン」は、もちろん皆様ご存知でしょうけど、「アンダルシアのロマンス」と「序奏とタランテラ」も素敵な曲なので、是非聞いてみて下さいね。
ちなみに、「タランテラ」というのは、『タランチュラ』という毒蜘蛛に刺されて痛みで狂ったように踊っている、という曲なんです。なので、目まぐるしい速さの曲です^_^;
それから、12日に青年文化センターで演奏する、ストラヴィンスキーの「イタリア組曲」ですが、この原曲は、バレエ音楽の「プルチネルラ」です。この中から6つの部分を抜粋しています。幸い、何年か前に、宮崎音楽祭で原曲を演奏する機会があったので、益々この曲が大好きになりました。
1曲目は序奏、イタリアらしい颯爽とした古典調の曲に、ストラヴィンスキーのスパイスが時々入っています。2曲目はセレナータ。ちょっと哀愁を帯びた美しい曲です。3曲目は先程も出てきた「タランテラ」。これも、目まぐるしく、駆け巡ります。4曲目は「ガヴォットと2つの変奏」原曲では、木管楽器のみのアンサンブルで演奏されます。そして5曲目のスケルツォ。とても速い曲なのに、原曲では、そのヴァイオリンパートはなんとテノールの人が歌っていて、とてもびっくりしました。物凄い早口で何を言ってるのかなぁ?と思って、テノールの方に聞いたら、「うちのかみさんは、全くしょうがないやつだ…」みたいな、ずっと文句をブツブツ言っている歌詞なんだそうです(+o+) そして最後のメヌエットとフィナーレ。メヌエットの部分は、ソプラノ、テノール、バスによる3重奏が美しかったのを覚えています。そしてフィナーレで華やかに終わります。
何だか長くなっちゃいましたね(≧▽≦)/
13日のプログラムについても、ちょっとだけ…。
ヴィタリの「シャコンヌ」は、私の大好きな曲なんですが、意外に地元イタリアではあまり演奏されないらしく、この曲をイタリアで弾いた時、みんな気に入っては下さったんですが、逆にイタリア人に、「この曲は誰に聞いて知ったんだ?」とか「ヴィタリは、どの地方の出身の人だ?」とか、質問責めにあったのを覚えています。
ドヴォルザークの「4つのロマンティックな小品」も、私の大好きな曲の一つです。4つそれぞれ違う状況の恋の状態…なんて勝手に思っています(^_^;)
皆様も、それぞれ、どんな状況かな…なんて思い描きながら聞いて頂けると嬉しいです(*^.^*)
え~、最後に、写真がなかったので、一番新しいCDをご紹介させて頂いて、おしまいにしたいと思いますε=┏(; ̄▽ ̄)┛
昨年9月にリリースされた「J.S.バッハ:ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ全集」です。なかなか演奏される機会のない曲ですが、バロックの曲だとはいえ、美しくロマンティックな感じさえします(私だけかしら?)聞きながら眠って頂くのもよし、BGMに使って頂くのもよし、リラックスして頂くのもよし…てな感じで、一度聞いてみて頂けると嬉しいです(*^o^*)
では、これにて失礼致します(^_^)/~ 10月に仙台でお会いしましょう~!
会場で、お客さんとしているかもしれないので、そういう時も、お気軽に声をかけて下さいね(^◇^)
漆原啓子