
管弦楽曲では、非常にまれなことですが、ひとりあるいは少人数で、ステージ以外で演奏することがあります。この本体のオーケストラではない別動隊の人を「バンダ」といいます。非常にまれなことといいましたが、仙台フィルでは昨年2回バンダが登場しました。「せんくら」をはさんだ9月定期での「幻想」の第3楽章の牧童の笛をまねたオーボエ、それから10月定期の「英雄の生涯」の舞台裏で吹くトランペット、これらが例として挙げられます。
「1812年」ではモスクワの人々の勝利の喜びを最大限に表現するために、バンダが使われています。
イズミティ21大ホールのいたるところにバンダの人を配置し、バンダの編成は、当日まで秘密ですが、その華やかな響きをたっぷりと皆さんにお届けしたいと思っております。
なお、10月13日の最後の演奏会[101]の「アイーダの大行進曲」でもバンダがトランペットを吹きならします。
(写真:舞台の両袖に立って演奏しているのがバンダです)