
せんくらでも共演予定のピアノの仲道祐子さんと、
あるコンサートでトーク中
日本の夏といえば、とにかく湿気。毎日すごい湿気です!!梅雨のこの季節は楽器の音も重くなるし、なんとなく気分的に晴れませんよね。そんな時はお香や香水、ルームスプレーなどを使ってリフレッシュしています。
『せんくら』ではそんなことないのですが、色々なコンサートの中には、早い時間からステージ・リハーサルがあり、かつ出番が遅い時間だったりすると、楽屋にいる時間が本当に長い!!たいていの楽屋は防音のためでしょうか、窓がなかったり、あったとしても少ししか開かなかったり。閉された空間で長時間スタンバイしつつも、本番までいい感じの緊張感を保つのは、結構大変です。
そんな時に簡単に五感を刺激をしてくれてリフレッシュ出来るのが香りモノ。楽屋では手軽に使える香水が一役かってくれます。特にこの時期はすっきりとした柑橘系の香りに手が伸びます。
そんな訳で今日は香りにまつわる私の失敗談を^^; 私が、まだデビューして間もないひよっこで、また香水の扱いもまだまだ初心者だった頃の話。あるリサイタルで、当時愛用の香水を本番少し前にリフレッシュを兼ねて左手首にシュッと軽く一吹きしてステージに出たときのことです。
香りって、温まるとどんどん香り立ちが強くなるってご存知でした?
その日は今と同じ蒸し暑い夏の日でした。お客様の熱気もさることながら、ステージ上はライトに照らされ弾き進むにつれどんどん熱を帯びてきます。おまけにチェロって、弾いている間ずっと自分の鼻のすぐ近くに左手首があるんですよね。
ご想像頂けましたでしょうか?・・・そうです!コンサートの間中、自分のつけた香りが私の鼻を容赦なくモロ直撃状態。しかも弾くとなると、その手首を常にブンブン動かして匂いを拡散しているのですから、・・・うわぁ、自分がクサい~~~~~!!
何せ香りの元は自分の左腕ですから、これはもうどうやっても逃げ場がありません。お気に入りの香りなハズなんだけど、恐るべし舞台照明の威力。計算外の香り立ちでした^^;
それ以来本番直前に香りを楽しむ時は、絶対腕にはかからないよう気をつけています。・・・それにしても、我ながらあれはマジメにクサかった^^;