トランペットのアレクセイ・トカレフです。
今回初めて、せんくらに参加させていただきます。
私は、サンクトペテルブルグ音楽院(当時はレニングラード音楽院)のトランペット科を卒業しましたが、同学院の声楽科にも在籍していました。今は声が低くなりましたが、もともとはテノールです。
在学中に入団したオーケストラでの演奏活動が忙しくなり、歌からは遠のいていたのですが、この数年、ロシアの声楽曲をレパートリーにする歌手の皆さんや合唱団からの指導や、バリトン歌手としての出演依頼が入るようになりました。
今は、在日ロシア人音楽仲間のアンサンブルで、ボーカルも担当しています。昔取った杵柄が、はるかのち、遠い日本で、まさか役に立つなんて!人生、無駄なことなど、なにもありませんね。そう実感する今日この頃です。
声楽を学んでいたことは、私のトランペット演奏にも大きく影響しています。トランペットは歌う楽器。自分の歌声をトランペットにのせて、いろんな歌い方ができます。
ラフマニノフもチャイコフスキーも、残念ながらトランペット用の作品は残してくれませんでした。でも、チモフェイ・ドクシツェルを始め、多くのロシアの先輩奏者たちが、彼らの珠玉の音楽を、トランペット用にたくさんアレンジしてくれています。
トランペットに込める僕の歌を、どうぞ聞きにいらしてください!
仙台で、皆さんにお目にかかれる日を楽しみにしています。
「ロシア民族舞踏アンサンブル「ガルモシカ」の仲間とのステージです。バラライカのマクシム、アコーディオンのイリーナと」