「せんくら」ブログ読者の皆様、宮城学院女子大学音楽科長の太田峰夫と申します!本日から3日間、宮城学院女子大学と音楽科のこと、10月1日に開催されるコンサート「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」について書かせていただくことになりましたので、どうぞよろしくお願いいたします!
まずは大学音楽科特任教授であり、ナビゲーターでもある及川先生に今回のコンサートについてお話をうかがうことにいたしましょう。
―及川先生はこれまでもせんくらに何度も出演されていますが、「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」という企画では今回で2回目の出演となります。今回のプログラムはどんなコンセプトのものなのでしょうか?
「舞曲、それに3拍子の曲ですね。チャイコフスキーの「花のワルツ」から始めます。その後にヨハン・シュトラウスの《こうもり》から独唱1曲、ブラームスの《ハンガリー舞曲第4番》……それから同じブラームスの《交響曲第3番》から第3楽章を連弾で演奏します。舞曲ではありませんが、3拍子の曲ですし、連弾曲としてもなかなかの曲です。そして皆さんが大好きな《カルメン》の「ハバネラ」も取り上げました。」
―ラフマニノフの曲もあります。
「《イタリアン・ポルカ》です。本来は連弾と2本のトランペットのための曲なのですが、トランペットのパートを歌のお二人に歌ってもらったら面白いんじゃないかと考えました。最後はチャイコフスキー作曲、ラフマニノフ編曲の組曲《くるみ割り人形》から抜粋2曲を演奏します。」
―ヴァラエティがありますね。
「がっちりした構成の曲で固めるのもそれはそれで良いのですが、今回はより大勢の人たちに喜んでもらえるようなプログラムにしました。普段あまりクラシック音楽をお聴きにならない方でも、バレエがお好きであれば、チャイコフスキーの三大バレエの音楽をお楽しみいただけるでしょう。反対に、クラシック音楽にお詳しい方にはブラームスの交響曲があります。ハバネラも、ビゼーの《カルメン》の一番美味しいところです。その一方、普段聴く機会がないようなラフマニノフの曲を入れることで、新しい曲に出会える楽しみも持たせてみました。」
―にぎやかで、楽しそうなプログラムですね。
「短調の曲もありますが、どこかワクワクするような感じで、大好きな曲ばかりです。僕は全部弾かなくちゃいけないのですが、聴いてくださる皆さんが音楽を聴く喜びを感じ、さらに演奏しているわれわれの側の喜びも共に感じ取っていただければ幸せだなって思っています。」
―ありがとうございました。また明日、お話の続きをお聞かせください。
ということで今回の「及川浩治と宮城学院女子大学の仲間達」のキーワードは「舞曲」。ロシアからハンガリー、ドイツ、イタリア、スペインと各国の音楽をめぐるようにして聴くプログラムを用意いたしました。皆さまどうぞご来場ください!
2日目の明日は連弾曲と声楽作品について、及川先生のお話をもう少し詳しくうかがってみることにいたしましょう。