せんくら事務局です。
いま、パソコンに向かいながら、何について書こうか頭を捻っています。面白い記事は出演者の方が書いてくださるので、運営絡みのことを書きたいなぁ、と思っています…そうですね、「譜めくり」はどうでしょうか。譜めくりとは、文字のまま、楽譜をめくることです。
この“譜めくり”さんは、せんくらに欠かせません。大活躍です。皆さんもどこかで見たことがあるはず。ピアノ+他の楽器のコンサートでよく見かけますね。ピアニストの隣にちょこんと座り、ときどき立ちあがって楽譜をめくる、黒っぽい服装の人。そう、あの人です。
素敵ですよね、この写真。私のお気に入りです。ですが、今回ご注目いただきたいのは、加藤昌則さんの左背後に見える椅子です。譜めくりの方が座る椅子がありますね。
コンサートで譜めくりを経験したがある方は分かるかもしれませんが、この仕事、とても緊張します。演奏家と一緒に舞台にあがるので、背筋をピッと伸ばして椅子に腰かけます。ただし、深々とは座りません。浅くです。そして目をカッ(◎_◎)と見開いて、演奏家が演奏している箇所を、楽譜を見ながら追いかけ、ページの変わり目で楽譜をめくります。
何事もなく曲が終われば、めでたしなのですが、たまに事故が発生します。よくあるのが(あってはいけないのですが)「落ちる」です。どこを演奏しているのか分からなくなる状態をいいます。
起こってはいけませんし、起こらないことにこしたことはないのですが、起きるときは起きてしまいます。「〇〇の曲、難しくてさ、落ちちゃったよ。拍を数えてたんだけど…」…こんな風に。
落ちたときは平静なふりをしていますが、血眼(◎o◎)!になって演奏者がどこを演奏しているのか譜面上を探します。
なぜ譜めくりについて私がこんなに語れるのか、皆さんもうお分かりですね?そう、これら全ては私が経験したことです。あぁ、文章を書いているうちに当時の記憶がよみがえってきました。緊張のせいか心臓もドキドキしてきました。
こんな緊張の仕方は体に良くないので、今日はこのあたりで書くのをやめにします。
公演で“譜めくり”さんを見つけたら、温かい目で見守ってくださいね。
それではまた。
せんくら事務局