今日は、せんくらで演奏する曲目についての説明をしてみようと思います。
演奏家にとって、プログラムを決めるというのは、大事なひと仕事です。
特にチェンバロの曲は小品が多いし、色々な組み合わせが可能なので、あれこれパズルみたいになってしまうこともあります。
一度提出してもまた変更したり、曲順を変えたり、ついついマネジャーの手間を増やしてしまいます。
曲を決めるにあたって3つの重要なポイントがあります。
まず、会場!次に楽器!それから客層!
というわけで、まだ行ったことのない会場ですと、客席数や響きの具合の情報を集め、音響を想像してみることから始まります。
そもそもチェンバロという楽器は、コンサートホールではなく貴族のサロンで聴くものなのですから。(そんなもの今はないって!)
しかし現代でも音響が素晴らしいホールで、キャパも少なめであればチェンバロのいい音を聴くことはできます。
ですから、せんくらの会場は2年前の記憶を引っ張り出してきます。
次に楽器はといえば、誰がいつ頃製作した楽器で、モデルは何か?ということが基本の情報です。
せんくらは、蔵王の木村雅雄さんのフレンチで、もう何度も弾かせていただいています。
木村さんとは高校生の時からのお付き合いなので長いですよー。
お客さま層も2年前の記憶を辿って、なんとなくイメージしてみたりします。あらら、前置きが長すぎたので本題はまた明日ね!
*おまけ*
今日の写真は、パリの空港で買ってきたカルバドスをお気に入りの
グラスで。皆さん、楽器の上に飲み物を置いてはいけませんよ~!
曽根麻矢子(チェンバロ)