惹きつける

2009.08.13| 西江辰郎

今日は「はじめてのクラシック」
~中学生・高校生のために~の本番2日目でした。
三枝成彰さんの株式会社メイ・コーポレーションの企画で、
手軽な料金で生演奏を聴ける機会を提供するコンサートです。

プログラムはチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲、そして交響曲第4番という充実したもの。

三枝さんのトークも交え、5000人の前で2日間にわたるコンサート。
指揮は小林研一郎氏。

三枝さんにも、スタッフの方、協力してくださった方にも聴きに来てくださった方々にも感謝しなければ。

今日の本番でどのくらいの方が、新たにクラシック音楽に興味を持って下さったでしょうか。
短い曲をチョコチョコと聴いていただくのも良いかもしれませんが、今日のようにある程度の長さの曲を全曲を通して演奏できるほうが僕は好きです。

時々思うのですが、クラシック音楽は静寂を必要とする音楽だなとおもいます。
それも、防音室の中に閉じ込められたような静寂ではなくて、自然な空気の流れのある、静けさ。

息づかいや、生命の息吹はあるのに、そこに静寂があるような、そんな静けさです。

最近は、より多くの情報、多くの騒音のなかで暮らさなくてはいけなくなり、電車の中でクラシック音楽を聴いたりするのは難しいほどです。

けれど、自然にきこえる鳥の声や、虫の声など、夜など虫が鳴いていても寝れるのが不思議ですね。何が違うのでしょうね。

偶然性や、一回限りのこと。変化、ゆらぎみたいなものがそこにはあるからなのではないでしょうか。

演奏会では一つの会場に多くの方が集まり、何かに惹き付けられるとき、そこにはある静寂が生まれます。

そんな「惹き付ける」演奏ができる音楽家になりたいです。
西江辰郎(ヴァイオリン)

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