皆様、こんにちは。
ソプラノの嘉目真木子(よしめまきこ)です。
梅雨とはいえ、真夏のような暑い日もあったりして、いよいよ本格的に夏が近づいてきましたね。
この「せんくら」も“音楽祭”ですが、ヨーロッパでもたくさんの“音楽祭”が行われているのをご存知の方も多いと思います。
ヴェローナ音楽祭、ザルツブルク音楽祭、グラインドボーン音楽祭、バイロイト音楽祭・・・70くらいはあるのではないでしょうか。
挙げたら本当にキリがないのですが、その中で私が訪れた音楽祭の思い出を今日は書きたいと思います。
留学中にはいくつか音楽祭を見て回りました。
グラインドボーン音楽祭は絶対に行きたかった音楽祭でした。
何しろ、学生時代にここのオペラ公演「イドメネオ」のDVDを観て勉強していたこともあるので、実際に生でこの劇場の公演を観たかったのです。
2演目観ることができました。
定評のモーツァルト「フィガロの結婚」、そしてドニゼッティ「ドン・パスクアーレ」でした。
どちらも素晴らしかったです。
しかし、この音楽祭、面白いんです。
まず、場所がイギリスはロンドンから電車で数時間揺られたところにあるルーズという街の外れにあります。
ルーズの駅の周りは少し観光地っぽいですが、何もない。
そして駅からはグラインドボーン音楽祭専用のリムジンバスが出ていて、現地へ。
しばらくすると、お屋敷らしき建物が見えてきました。
資産家のカントリーハウスにオペラ劇場を併設したようです。
こちらがオペラ劇場!
念願の公演開始!
しかし、幕間の休憩が2時間近くあるんです。
一体なぜ・・・?!
さらに、休憩時間には劇場から締め出されました。
その理由は・・・
このお屋敷の広ーいお庭で、ピクニックをするための時間だからでした。
お客さんは正装して来ているのですが、よく見ると皆んなバスケットに食べ物飲み物を持っていました。
ピクニックもこの音楽祭の風物詩なんですね。
知ってはいたのですが、私は敢えて何も持たずに行ったのでした。
カジュアルな服装の私は独り庭の低い塀に座り、劇場のカフェで買ったマフィンとコーヒーでお腹を満たしました。
美しく着飾った紳士淑女がビニールシートでシャンパン片手にピクニックを楽しむ姿を横目で見ながら・・・
皆様がグラインドボーン音楽祭に行かれる際は、是非どなたかと一緒に、ピクニックの準備をしていってくださいね!
きっと雰囲気を楽しめると思います。
劇場のレストランもありますが、要予約です。
音楽祭は数あれど、このグラインドボーンの独特な習慣は他ではなかなかないでしょう。
せんくらや、如何に?
この音楽祭はいろんな場所で、いろんな音楽がたくさん楽しめるのが最大の魅力ですよね。
さすがにピクニック込みの公演はないでしょうが・・・笑
私も期間中には仙台の街をいっぱい見て歩きたいと思います!
もちろん美味しいものへの期待も高まります 笑
皆様、3日間お読みくださりありがとうございました!
会場でお会いするのを楽しみにしております( ´ ▽ ` )ノ
皆様こんにちは!
ソプラノ嘉目真木子(よしめまきこ)です。
今日は、食にまつわるお話を・・・
歌い手はよく食べる人が多いです。
声楽は身体が楽器ですから、さもありなん。
もちろん私も食べることが大好きですが、食に対する考え方が少し変わりました。
きっかけはイタリアのフィレンツェへの留学。
留学前は日本以外の国で暮らしたことがほとんどなかったので、(正確に言うと、幼少期にドイツに住んでいましたが、記憶がほぼありません)
日本食に何か疑問を持ったことがありませんでした。
あまり考えずに何でも美味しい、美味しいと食べていたように思います。
イタリア生活が始まり、スーパーや市場に行ってまず驚いたことは、“野菜が大きい!安い!”ということです。
まず、日本と違い量り売りです。
例えばジャガイモが1キロ3ユーロしなかったりします。
それに、見たことのない野菜がならんでいました。
例えばこちら。
これはフェンネル(イタリア語ではフィノッキオ)です。
セロリのやや硬めのような食感で、味はもっと独特。スライスしてサラダにします。
ハーブのような風味のためか、蕾はフェンネルティーとしても売られていて、消化を助ける効能があるそうです。
こちらはナス。色が綺麗ですね!
そして、豆です。
この豆は、生で食べます。
さやは色鮮やかですが、実は緑色でした。
味は空豆の少しクセのない感じ。
こんな調子で、イタリア生活ではいろんな野菜を食べることになりました。
アーティチョークのフリットなんて最高でした!
どの野菜も大きいのに、味が濃くて本当に美味しいんです。
そして、もう1つ驚いたのは、“調味料の種類が極端に少ない”ということ。
塩、胡椒、オリーブオイル、お酢類
私はイタリア人おばあちゃんのお宅に下宿していたのですが、彼女が家庭で料理するときに使うのはこのくらいだったように思います。
もともと食材の味が濃いので、シンプルな味付けで済むのかも知れません。
あと、煮込むときにワインは必須でしたね。これもイタリアっぽいところでした。
ドレッシングやソースのような出来合いの商品もあまり見当たりませんでした。
イタリアではサラダなどにはオリーブオイルと塩とアチェート(お酢)だけでこと足りるようです。確かにそれだけで美味しい。
日本ではそういった調味料のCMもよく目にしますが、イタリアでは食品系のCMは少なく、ヌテッラ(チョコレートスプレッド)や朝食用のビスケット、ヨーグルトくらいしか見ませんでした。
日本に帰国後はあまり外食をしなくなりました。
イタリアの素材の味を生かすような料理方法は、きっと日本でもできるはず・・・と、専ら自宅で料理しています。
料理の腕前は大したものではないので、可能な限りシンプルな味付けを心がけます。
メニューにもよりますが、その方がグッと食材自体を楽しめる気もします。
忙しいと、炒めた食材に混ぜるだけで出来上がり、というような商品も重宝するものですよね。
独り暮らしを始めた10代の頃、麻婆豆腐はお豆腐と“麻婆豆腐の素”を使うものだと思い込んでいました。
もちろん、それでも失敗なく美味しくできます。
でも、ネギや生姜を微塵切りしたり、ひき肉の焼き色を確認したり、豆板醤の配分を調整したり、その手間が、より美味しさを引き立たせるような気がします。
それに何より、食品添加物の摂取量が少なくなるでしょう。
イタリアの家庭料理はシンプルな分、健康にもいいような気がしました。
料理は歌に似てるな・・・と思うこともあります。
いろんな要素をバランスよく、適切なタイミングで使う。
それに料理も歌も、1番大切なのは愛情を入れること。
誰かのためにつくるご飯って、不思議と美味しく仕上がるものですよね。
さて、食のお話はこれくらいにして・・・
食べ物のことばかり書いたのでお腹がすきました 笑
次回は最終回ですが・・・何について書こうかな?
皆様、よい1日をお過ごしくださいね。
せんくらブログをお読みの皆様、初めまして。
ソプラノの嘉目真木子(よしめまきこ)です!
これから3日間ブログを書かせていただきます。
音楽と関係のないとりとめもないことばかり書くかも・・・歌うこと以外では、ご飯を食べたり植物のお世話をしたりすることが好きです。
どうぞ、おつきあいください!
さて早速ですが、初回のブログでは最近見たお花のお話をしたいと思います。
今は7月のオペラ公演の稽古中なのですが、数日間お休みがあり里帰りしてきました。
大分県の実家で私を出迎えてくれたのが、この大きな大きな紫陽花。
バスケットボールくらいあるんじゃないかと思います!
実家の庭木は、少し放っておくと本当に大きく成長します。
この紫陽花もしかり。この大きさは他ではあまり見かけないので、さすがに驚きました。
庭に植えるような植物は、さほどお手入れしなくても自由にのびのびと育つものなんですね。
(家人がお手入れを怠っているわけですが・・・そこは置いといて 笑)
たくましいですね!
そしてもう1つ、こちらのお花。
こちらも実家のお庭です。
これは少し前に帰省した時に撮りました。
ユッカという種類の蘭のようです。
数年前から、気づいたら庭の片隅で大きな花を咲かせるようになりました。
こちらも何もお手入れしていないんです。
普段は鳴りを潜めているのですが、花が咲くとその大きさ、主張の強さにギョ!っとします。
今となってはその時期の帰省の楽しみの1つにもなっています。
植物は東京の自宅でも育てていますが、かと言って私はさほど詳しいわけではなく、素人が楽しく水やりする程度です。
でもお家に緑があるのとないのとでは気持ちが全く違います。
毎朝、起きてすぐ植物に水をやり、成長具合を確認したり、陽の当たるところに移動させたり・・・それだけで心が不思議と和みます。
今日も1日がんばろう!
と思えます。
あと、バジルやルッコラなんかは育てる楽しみに食べる楽しみも加わって2度美味しいですね 笑
次回は食についてのお話です!
それでは、皆様よい1日をお過ごしください( ´ ▽ ` )ノ