当然のことながらホールによって音響は異なります。
長い残響や短いもの、音が増幅されるように聞こえることもあれば、いまひとつ自分の音が届いていないように思えてしまう場合もあります。
前回書かせて頂いた無伴奏のレパートリーには豊かな響きの会場が適しているのかもしれません。
一方、残響の長さによって演奏するテンポも大きく影響を受けます。
長い残響の場合はテンポをやや抑え気味でスタッカートなどもより意識した奏法を心がけます。もちろん時には長い残響の中、高速なテンポでわざと音と残響をかぶせるように奏する場合もありますが・・・・・。
今回の「せんくら」も3日間、それぞれ異なった会場で弾かせて頂きます。皆様にお目にかかれますこと、心より楽しみにしております。