今回、2公演をご一緒するのは、フランスご出身のフィリップ・エマールさんです。
フィリップさんはあの、シルク・ド・ソレイユの「ドラリオン」「ZED」のクラウン役として世界中をまわられた、すごい方なのですが、現在は日本に在住していらっしゃいます。
さすが世界を舞台にされていた方なので、その素晴らしさには圧倒されます。
今年生誕150年を迎えたサティを中心に、パントマイム、朗読、踊り、歌など、あらゆる表現でもって私のピアノとコラボして頂きます。
サティと言えばジムノペディ、アンニュイな柔らかいイメージがなんとなくするかと思いますが、フィリップさんの解釈を伺うと、今まで想像していたのと全く違う人物が見えてきました。自己嫌悪の塊、宇宙を描く夢想家、日本にとても傾倒していて俳句や墨絵の世界を音にしていた…などなど、限りなく壮大なイメージが広がります。今回はあまり演奏されることのない珍しい曲もたくさんあるので、楽しみにして頂きたいと思います。
「ジュ・トゥ・ヴ」で考えている特別な歌の演出、情熱的な「愛の賛歌」も、皆さんに聴いて頂くのが待ち遠しいです。
現在あらゆる舞台、イベントに大活躍のフィリップさんですが、この秋公開の映画にも重要な役で出演されています。
クラシック好きな方必見、その名も「オケ老人」。この中で、フランスの有名マエストロとして登場されるそうです。
映画を見る前にまずはせんくらで生のパフォーマンスが見られるなんて本当にラッキー!
私もパントマイムとのコラボはずいぶん前から切望していたことなので、それが世界のフィリップさんとせんくらで実現して幸せです。