せんくらブログ

3日目

2016.08.17| 井野邉 大輔

降りたった空港に見慣れぬ機体が! 中国航空公司でもないし . . . そうか!

その機体を見てふと思いたち、乗り継ぎ空港でこれを書いております。

 

かつて、教え子が仙台にある東北大学に通っていました。その後、彼は自身の夢を叶えるため大学を中退し航空大学校へ。JTA ( 日本トランスオーシャン航空 ) 操縦士を経て、現在はスターフライヤーの機長となりエアバス A320型機を駆って全国を飛びまわっています。

彼もまた、私同様ヴィオラの魅力に取り憑かれた一人で、ヴァイオリンから転向し今はフライト先にヴィオラを連れていき空き時間に練習するほどです。( 機長のヴィオラを収納できるスペースがあるということですね ☆ それともキャビンではなく、荷物室に?? )

最近では所属するオーケストラの副指揮者をやっているらしく、つい先日も『ブラームスの Symphony  No.2 を勉強中です』と楽しげに語っていました ♪

 

作曲家がこの世に遺してくれた音楽にアプローチする手段として、私達が選んだ《ヴィオラ》は人間の声に最も近い楽器とも云われ、室内楽やオーケストラの中では弦楽器5声部の常に中心にいます。

作曲家がハーモニーを制御しテンポをコントロールする役割をヴィオラにとりわけ多く与えているのは、上声部と下声部を客観的な聴き方で見渡せる位置にいる楽器だということを認識していたのでしょう。

 

また一方で、ヴィオラはヴァイオリンと比べて共鳴する箱が大きく、音を出す前に頭でしっかりと考えを整理したうえ身体を意識的にコントロールする術 ( すべ )を必要とします。音が表情を纏って楽器の箱を鳴らすまでに時間を要する為、特にオーケストラではほかのセクションより常に一歩先んじて、音楽を創っていくことが重要になります。

 

 

サッカーに例えるなら攻撃陣と守備陣の間に位置する司令塔、ミッドフィールダー的存在 ( ボランチ?? )  。

今後とも尚いっそうヴィオラの活躍にご注目ください !!

 

3日目写真

《 JTA の前身、南西航空の塗装を施した復刻塗装機 》

 

井野邉  大輔   Official  Facebook   www.facebook.com/inobe.daisuke/

 

 

井野邉大輔(ヴィオラ)


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