スイスでは毎年各地域で小さなヨーデルフェスティバルが行われています。
そして3年に一度のスイス連邦ヨーデルフェストは、スイス全国から集まった演奏者だけで1万人、聴きに来る人はなんと30万人とも言われる大きなお祭りです。
そこでは、ヨーデルはもちろん、アルプホルン、旗振り等数々の部門があり、演奏を競います。
私が初めて参加したのは2011年の夏、場所はインターラーケン。その年は東日本大震災があった年で、悩み迷いましたが参加することを決意しました。
私どもの参加にはスイスのマスコミも興味を持ったようで、ヨーロッパでは有名な「スイスファミリエ」という雑誌の取材クルーがわざわざ仙台までやって来て取材をして行きました。
連邦ヨーデルフェストでは私たちの友人ノルディ・フォン・デシュバンデンが、パートナーとしてアコーディオンを弾いてくれました。
彼はスイス中央部、ザルネンという町の高校の教師をしています。津波というスイスでは絶対体験できないであろう悲惨な経験をした仙台に住む私たちに、彼の高校で講義をして欲しいと言われました。
スイスの高校生にとっては聞きづらいであろう私たちのしゃべりでしたが、彼らは私たちの話を信じられないというような表情で一生懸命、必死で聞いてくれました。
そんなことから始まった2011年ヨーデルフェストでしたが、いざ会場のあるインターラーケンに行くと、そのお祭りの盛大さに驚きの連続でした
参加者はフェスティバル期間中、皆それぞれの地域の衣装を着ています。
それを見るだけでも面白い
大人だけでなく、子どもたちも
本当に様々です。
佐藤憲男さんは、なんとスイス国営放送の取材も受けました。
会場になった町中は期間中、ホール、教会はもちろん、
ありとあらゆる場所がすべて演奏会場になります。本番の会場は超満員、熱気がムンムン!!!
会場以外でも、道であろうと、レストランであろうと、人が集まっても集まらなくても、上手くても上手くなくても、夜も朝も、ところかまわず演奏をしたり踊ったりしています。
インターラーケンでは夜明けの4時まで、そしてもう朝の5時からはどこかで演奏が始まっていました。
さすがパワーが違います。
2014年、私の参加2回目のダヴォス大会には、ヨーデルチロリアンが指導をしている講座の生徒さんたちが自由参加の部で出演を果たしました!
ヨーデルというのは“焼肉食べ放だ~い♪”のようなイメージがあるかもしれませんが、とんでもありません。
クラシックの合唱と同じように大変美しい曲がたくさんあります。
スイスの教会ではヨーデルミサというのもあり、その歌声には本当に感動します。
一度皆さんも訪れてはいかがでしょうか?
そして、スイスまではなあ~という方もそうでない方も、どうぞ10月のせんくらにいらしてください!