今日から3日間、ブログを担当するヴァイオリンの渡辺玲子です。
昨年に続き、今秋もせんくらに参加できることを、とても楽しみにしています。
9月30日のフェスティバル・ソロイスツ、10月1日午前中の公演ではギターの巨匠・福田進一さんとの室内楽、そして午後はピアニスト青柳晋さんとのリサイタルで、計3公演で演奏します。どれも音楽祭という場にふさわしい豪華なプログラムです。
多くの皆さんと会場でお会いできることを願っています。
さて、このブログでは最近の私の活動を少しご紹介したいと思います。
先月はサントリーホール主催の室内楽の祭典、「チェンバーミュージック・ガーデン」に参加しました。これは毎年6月に数週間に亘って行われる室内楽のフェスティバルで、プロのカルテットの演奏会は勿論のこと、サントリーホールのアカデミーの学生も、ベテランの演奏家や巨匠と混じって、多彩なプログラムを演奏します。
私は2013年から「車いす使用者のためのスペシャルコンサート」のプログラム企画と演奏を受け持っていて、4回目の今回は、池田菊衛さん(ヴァイオリン)、磯村和英さん(ヴィオラ)、堤剛さん(チェロ)、大萩康司さん(ギター)にご参加いただいて、バルトークやショスタコーヴィチ、メキシコの現代作曲家アングロなどの作品を含む、ユニークな1時間のプログラムを演奏しました。嬉しいことに聴いてくださる参加者も年々増加していて、今回は60名の車いす使用者と付き添いの方々が来場、ホールがいっぱいになりました。
最後のボッケリーニの有名なスペインの舞曲「ファンダンゴ」では、リズムに乗って手をたたく子どももいて、生の音楽を楽しんでもらえたようです。これも完全にバリアフリーになるサントリーのブルーローズの特徴を生かした企画であり、30周年を迎えるサントリーホールの重要な役割の一つとして、これからも続いていってほしいと思います。
尚、一般の方々に向けては、別の日に同じメンバーで、プログラムを少し変えて演奏しました。
写真提供:サントリーホール