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助川ブラザーズの歴史とコンビネーション | 助川ブラザーズ(助川龍・太郎)

2015.06.25

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せんくらブログをご覧になっている皆さん、こんにちは。【助川ブラザーズ】の兄で、ギタリストの助川太郎です。

今回は【助川ブラザーズ】の歴史と、そこから培われたコンビネーションについてお話したいと思います。

我々【助川ブラザーズ】は幼少期から専門的な音楽教育を受けたわけではありません。
私が高校1年生、弟が中学1年生の夏にほぼ同時にギターとベースを始めました。

そのころ好きだったのはもちろんロック。学校が終わるとまっずぐに家に帰って、毎日のように2人でジャムセッションに没頭したものです。

振り返って驚きますが、この段階では2人とも楽譜が読めず、音楽理論も知りません。ただCDのマネをしたり、市販のバンドスコアを解読したり。それだけで物凄く楽しかったのです。2人の興味はやがて、ロックからフュージョン、ジャズへと移り変わっていきました。

3年後、私は大学入学を機にジャズギターとクラシックギターのレッスン通いを開始。

一方、弟は高校2年生でコントラバスに転向、音大受験を目指して正式なレッスンを受け始めます。

2人とも音楽漬けの毎日でしたが、目指す音楽の違いから、家庭内セッションはほとんどなくなっていきました。

気が付くとそれから20年。

お互いプロの音楽家として活動しつつも、安易に交わる事は避け、遠くから見ている状態が続きました。その均衡が「共演」に大きく傾いたのが、2012年でした。

きっかけはその年に私が発表したソロギターアルバム、”This is guitarist”でした。これはジャズ、クラシック、ブラジル音楽、歌謡曲など様々なジャンルをギター1本の独奏で取り上げた意欲作なのですが、それを聴いた弟から珍しく賞賛の電話。その時、彼が呟いた一言を忘れる事は出来ません。

「やっとお兄ちゃんも、オレとやれる位になったな・・・。」

そして後日、ギター1本抱えて全国ソロギターツアー中だった兄のために、弟は札幌で兄弟共演コンサートを企画してくれました。リハーサルで音を出した瞬間、20年の空白は嘘のように、学生時代のジャムセッションの感覚が蘇ってきたのです。

それはジャンルを超え、楽譜を超え、「いつものノリでやっちゃおうよ!」という我々独自の東京下町の感覚でした。明るく楽しい、ジャズでもクラシックでもないコンサート。

もちろん結果は大成功!!

「これはイケる!」

いい気になった兄弟は、更なるコンサート開催と広大なレパートリー拡大に向けて、突っ走り始めました・・・。(3日目に続く)

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助川太郎

助川ブラザーズ×せんくら | 助川ブラザーズ(助川龍・太郎)

2015.06.24

みなさーん!こんにちは!!そして、おまたせしましたー!!!
助川ブラザーズ、弟の龍です。
普段は仙台フィルでコントラバス弾いてます!

楽器が無いと、どっちが兄?と良く言われますが、現時点ではアタマ刈り上げている方が兄です。(写真左:りゅう、写真右:たろう)

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メジャーデビューがいきなりせんくら!相手に不足なし!!はっはっはっ。

普段はオーケストラで演奏している僕と、ブラジル音楽やjazzのフィールドで活動する兄がやるわけですから、まず大変なのが曲作り。

僕はオーケストラ生活13年目ですけど、以前から気になっていた事があります。
オーケストラでたまにjazzやpops系、映画音楽等のコンサートやることがあるんです。それはとても良い企画だと思います。
しかし、どーしても、原曲の良さ、オーケストラの良さが共に減ってしまう事が多々あります。

助川ブラザーズの音楽とは?
分かりやすく言えば”クラシック×ブラジル音楽”です。
この×(かける)って所ポイント!

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アレンジ物をやるときに特に気を付けている事が僕たちにはあるのですが、それは、「原曲より魅力的になっていること!」です。引き算になったらあかんわけです。

今回取り上げている曲はクラシックやブラジル音楽の大作曲家の曲ばかりなので原曲を越えるというのはおこがましいのですが、二人ならではのまた違った魅力がなければやる意味なし!と今まさに泣きながらアレンジしている所です!
あー、難しい‥‥

クラシックの名曲をギターでボサノバ風の伴奏に乗せて。なーんて、安易なこたーしません!
知ってる曲も、そして知らない曲もたくさんあるかも知れません。

でも僕たちはコンサートに来てくださったお客様が、終演後”もっともっと音楽が好きになっている”事をお約束致します。

じゃ明日は兄にバトンタッチ!
はい!たろーさん!

 

助川 龍

3日目 | 大谷康子

2015.06.23

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デビュー40周年を機に、新聞社による連載取材を行いました。

ヴァイオリンを始めたきっかけやプロの演奏家になろうと思ったときのこと・・・。沢山の素敵な人たちとの出会いもありました。思い起こすほど、次々とエピソードが溢れ出てきます! あっという間に、3時間も話してしまいました。

私は驚異的に音楽、ヴァイオリンが好きなのですね。せっかく大好きなヴァイオリンを弾いているなら、人の心に届けたい、いつもそう思いながら演奏しています。

 

大谷康子

2日目 | 大谷康子

2015.06.22

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録音風景の続きをお届けします。

今回のアルバムのために、面白そうな数々の曲を見つけました! リヒャルト・シュトラウスのバレエ組曲「ホイップ・クリーム」、チョコレートがたくさん登場した映画音楽「ショコラ」、ヨハン・シュトラウスの「ウィーンのボンボン」、皆さんもよくご存知の、チャイコフスキーのバレエ音楽<くるみ割り人形>の「金平糖の踊り」、アンダーソンの「クラリネット・キャンディ」など・・・・。想像するだけで楽しくなりますね。

 

大谷康子

1日目 | 大谷康子

2015.06.21

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皆さん、こんにちは。ヴァイオリンの大谷康子です。私は今年でデビュー40年を迎えました。 この記念の年に、生まれた場所仙台で皆さまに音楽をお届けできることを、とても嬉しく思います。

私は子どものころから母の作るお菓子が大好きで、今も演奏に出かけるとその土地のお菓子を楽しんでいます。仙台には、人々に愛される「萩の月」や、もなかなど有名なお菓子がありますね。今年9月16日に、私の大好きな「お菓子」をテーマにした曲ばかりを集めたアルバムがKINGからリリースされます。先日録音を行い、日本音楽財団から貸与された1709年製ストラディバリウス『エングルマン』で演奏しました。 ピアノは藤井一興さんです。

 

大谷康子

3日目 | スギテツ

2015.06.20

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ブログ最終日となりました!

今日は、今回コラボの公演のある、仙台出身の若き津軽三味線奏者、浅野祥くんとの「サムライクラシック」についてお話します。

彼とは2回りも年が離れているのですが、もう5~6年のお付き合いでして、年に何回もご一緒しています。
すでにブログの当番も終えているようですが、祥くんは最年少チャンピオンを獲得した宮城の誇る三味線プレイヤーです。
そんな彼と、ヴァイオリンとピアノ…ちょっと異色な感じがする方も多いと思いますが、共演のきっかけとなった作品がありました。

クラシックが隆盛を極めた時代は、日本で言うと江戸中期~明治時代くらい。
古典派~ロマン派の多くの名曲が生まれたころ、この国は鎖国政策をとっていました。

もしも、お国を統一されたのが徳川家康ではなく、伊達政宗さんだったら、その子孫も含め、西洋の文化も積極的に取り入れていたのではないでしょうか?

そんな「妄想」を起点にして、西洋音階でできているクラシックの名曲を、日本の伝統的な「和音階」にアレンジをしてみました。
すると、摩訶不思議な世界観が生まれ、せっかくなら、和楽器とコラボしたい!ということになりました。

そんなこんなで、箏、尺八、笙などの奏者の方をゲストに迎えたアルバムを制作することになり、津軽三味線奏者として参加をしてくれたのが浅野祥くんだったのです。

ブラームスの名曲「ハンガリー舞曲第5番」を韻旋律に置き換えた「日本舞曲第五番」、バッハの名曲が、教会からお寺に演奏会場を移したような仕上がりとなった「仏よ、人の望みの喜びよ」、ヴァイオリンと津軽三味線の超絶技巧対決、パガニーニ「ラ・津軽じょんがネラ」etc…。

和洋折衷なステージを、是非お楽しみいただければと思います!

 

3日間、おつきあいどうもありがとうございました。

たくさんの方々のせんくらへのご来場、是非お待ちしています!

スギテツの杉浦がお届けいたしました!

 

スギテツ

2日目 | スギテツ

2015.06.19

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ブログ2日目になりました!
昨日に引き続き、スギテツのピアノ&編曲担当の杉浦がお届けいたします。

つい先々週、「題名のない音楽会」に出演をさせていただきましたが、ご覧いただいた方はいらっしゃるでしょうか?

その時は、高嶋ちさ子さんからのお題に答えるというテーマで、救急車の音とアベマリアをミックスする、なんておかしなことをやったり、ギタリストの押尾コータローさんらと「可愛いベイビー」をセッションしたり、とても楽しい番組でした。

ご覧になった方は目が、いや耳が釘付けになった方もいるかもしれません。

相方のヴァイオリニスト岡田鉄平くんは、さまざまな環境音を楽器で表現できる、日本一の「ものまねヴァイオリニスト」でもあります。
素晴らしい技術を持ちながら、技術の無駄遣いとも言われておりますが(苦笑)…。

番組では救急車やパトカーの音をヴァイオリンで奏でていましたが、他にも色々なネタがあります。
何と言っても、僕達の共通の趣味である「鉄道」の音は秀逸で、東北新幹線E5系にタイフォン、仙山線の踏切なんかも昨年のせんくらでも披露しました。

また、鉄道好きが高じて、昨年10月に、東海道新幹線50周年を記念してJR東海さんのバックアップを得て作ったアルバム「走れ!夢の超特急楽団」をリリースしまして、ありがたいことに第56回輝く!日本レコード大賞の企画賞もいただきました。

今回も、そんなヴァイオリンでできる「擬音」をフィーチャーした作品も演奏する予定です。

例えば、馬のひずめ~鳴き声から始まる「暴れん坊ウィリアムテル」、そして…おっと失礼、僕達は普通のクラシックコンサートのように、プログラムを発表していません。
ネタばれになってしまいますので、せんくらのスタッフさんにお願いして、1部の曲だけの掲載にさせていただいているのです。

ぜひ、生で楽しんでいただきたいと思います!

明日は最終回、今回コラボの公演のある、津軽三味線奏者、浅野祥くんとの「サムライクラシック」について書いてみます!

 

スギテツ

1日目 | スギテツ

2015.06.18

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せんくらブログをご覧の皆様、こんにちは!
ヴァイオリンとピアノのデュオ、スギテツのピアノと編曲担当の杉浦哲郎です。

この度は、10周年おめでとうございます!

そしてこのメモリアルイヤーに、昨年に続き2年連続で演奏させていただけることになり、嬉しい気持ちでいっぱいです!

僕達は「クラシックを遊ぶ音楽実験室」をテーマに、誰もが知っているクラシックの名曲をさまざまな音楽や環境音とマッシュアップ(=融合)させ、聴くだけでなく観て楽しいコンサート活動を全国各地でしています。

そうそうたるラインナップの中、2日間、ステージに立たせていただくことになっています。

皆様、よろしくお願いいたします!!

僕達のことをご存知ない方のために、一体どんな音楽を奏でているのかと申しますと…そのルーツは、偉大なる作曲家ながら、冗談音楽の元祖とも言われるアマデウス・モーツァルトさんにあります!

バロック時代の曲をパロディにしていた話はとても有名ですが、その意志を勝手に受け継ぐべく… と言うよりは、お互いにお笑い好きだったことから、2人は意気投合し、このデュオを11年前に結成しました。

「アイネ・クライネ・3分クッキング」「犬のおまわりさんの運命」「剣のずいずいずっころばし」「美しき青きドナウ河のさざなみ殺人事件」etc…。
クラシックの名曲と色々な曲を混ぜ合わせた迷曲、珍曲の数々が、僕達のレパートリーです。

昨年は、仙台にちなんで、もしもモーツァルトさんが八木山の某遊園地に遊びに行ったら、なんて作品も披露しました。

今年も、この1年に生まれた新曲も含めて、楽しいステージをお送りできればと思っています!

明日は、僕たちの「ネタ」、いや、「作品」について、詳しく書いてみたいと思います!

 

スギテツ

國谷尊之さんのこと | 佐々木真史

2015.06.17

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10年間のせんくら、、、

出演したコンサートはどれも思い出深いですが、
なかでも忘れられないのは、やはり2011年のせんくらです。

僕はその年の3月いっぱいで仙台フィルを退団することになっていました。退団後の4月に記念のリサイタルを仙台フィルハーモニークラブの皆様のご協力により、開催する予定にしていましたが、震災により中止となってしまい、楽しみにしていた久しぶりの國谷さんとのデュオin仙台は残念ながら幻となってしまいました。

しかし「音楽とともに前へ」の力強い標語を掲げて開催されたせんくら2011。主催者の方々の温かい計らいで、リサイタルでメインに演奏する筈だったブラームスのソナタ等を演奏する機会をいただきました。その時駆けつけてきてくれたのも勿論國谷さんでした。

まだまだ大変な状況下での出演でしたが、とても積極的に協力してくださり、相変わらずの素晴らしいピアノで、満場のお客様を魅了してくださいました。

今回僕自身も彼との共演は久しぶりなので、とても楽しみです。

きっと彼の美しい音色と繊細な音楽は皆様の心に大きな感動と癒しを届けてくれる事でしょう。

どうぞお楽しみに。

 

3日間お読み頂きました、有難うございました。

10月に会場でお会い出来ますのを、楽しみにしています。

 

佐々木真史

ヴィオラリサイタルのプログラムのこと | 佐々木真史

2015.06.16

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ゴッドファーザー「愛のテーマ」等で知られる、イタリアの作曲家のニーノ・ロータ。

彼は映画音楽の作曲家というイメージが強いですが、実はクラシック音楽の作曲家でした。

本人も映画音楽は趣味と言っていたようです。近年、彼の純音楽の業績を見直す動きもあり、リッカルドムーティ―や、今井信子など、著名な音楽家が彼の作品を取り上げていて、その真価が見直されつつあります。ヴィオラとピアノのための「間奏曲」も、演奏される機会は少ないですが、ニーノ・ロータらしいやや陰のある、しかし何とも魅力ある美しい旋律に彩られた傑作です。

ヴォーンウィリアムズは、イギリスの作曲家です。

ヴィオラのために、多くの美しい作品を残してくれました。「ロマンス」はヴィオラの音域をフルに用いた美しい小品です。

ほかに、ドッビュシー、ヘンデル、ブラームスの愛らしい小品を、ヴィオラの暖かい音色にのせてお届けします。

今回せんくらの場で、この名曲たちを皆様と一緒に楽しむ事を、今からとても楽しみにしています。

10月2日金曜日の午後1時30分、太白区文化センター展示ホールでお会いしましょう。

 

佐々木真史