クラシック音楽を身近に感じることができる音楽祭「仙台クラシックフェスティバル」は2015年で10回目を迎える。2015年のプログラムの特徴は、まず昨年の「せんくら」開催時に行ったアンケートを元に、リクエストの多かった曲が全体に散りばめられていること。聴きたかったあの曲がたくさん登場する。また、2016年には第6回仙台国際音楽コンクールが開催されるが、その歴代の入賞者たちが2015年の「せんくら」に参加する。コンクール後に若い演奏家たちがどれだけ成長したかを知ることができるだろう。日本を代表する演奏家たちが「せんくら」に集い、多彩で楽しいコンサートを開く。これほどの演奏家が集まる音楽祭は他にない。今年も仙台市内各所に音楽の花が開くだろう。
クラシックソムリエ 片桐卓也
1956年生まれ。「音楽の友」などクラシック音楽の専門紙に演奏家のインタビュー、公演レポートなどを執筆している。その他、コンサートの曲目解説の執筆、クラシック音楽の講座なども行っている。