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第2回目 | 藤原真理

2015.09.29

私の夏休みはこういうもの:

 

演奏家という職業に関する約束を入れない6週間。

贅沢を言わせていただけるなら2か月間あるのが理想的です。

まず、緊張が解けて蓄積疲労が出てくるのに1週間はかかり、その後の2週間は時計も見ず腹時計で過ごすような自由度で過ごしたい。勿論楽器も触りません。

そういった日々が3週間目に入ると、不思議に何かが足りないという感覚が芽生え始めます。

遅くても4週目にはチェロを取り出し、初めて楽器を触った子供のころのようにゼロから指や耳、体全体と頭を再構築していきます。

このウォーミングアップに最低2週間ほしいのです。

初めて勉強する作品などの譜読みに取りかかるのはこの慣らし練習の半ばからです。

足し算をすると6週間になるでしょう!

ここ数年の私はこういった夏休みの取り方、過ごし方は出来ず残念な限り!夢の又夢に成り果ててしまわないようにもがき出しているところです。

 

藤原真理