2015.08.27
驚いたこと。
それは、10月4日のせんくらで弾く曲が、昔習っていた先生のために書かれた曲だったということ。。
その曲とは、フランス人作曲家エリック・タンギ(1968-)による「二つのヴァイオリンのためのソナタ」です。
おそらく聴いたことのある方はいないでしょう。
私もありません。笑
共演するスヴェトリン・ルセフ氏は、第1回仙台国際音楽コンクールの優勝者なので、仙台でも良く知られていると思いますが、私が在籍するパリ国立高等音楽院での師匠でもあります。
ルセフ氏がヴァイオリニストとして素晴らしいのはもちろんですが、私が彼から一番学んだのは、音楽家としてのあり方だと思います。
音楽に対して、音楽家として、常にプロフェッショナルで在ること。
先生を見ているとそのことを深く考えさせられる上に、レッスンや普段のやり取りの中で、それはプロフェッショナルじゃないね。
と一言言われた日には…
悔しいのでその場では顔に出しませんが、帰宅してから落ち込みます。
それはさておき、二台ヴァイオリンをやると決まった時、プロコフィエフかイザイかタンギ、と聞いていましたが、それ以来、一度もせんくらの話はしていません。
(とても忙しく世界中を飛び回っているのでレッスン時間が貴重で、私が喋る隙を与えずに次から次と楽譜を出しては、コレ弾きます。と言って弾きだしてしまうため。ちなみに、タンギに決まったというのもサイトを見て初めて知りました。)
そんな先生は、東京などでリサイタルの際にはいつも、故郷のブルガリア人作曲家の作品を取り入れていたと記憶しています。
「せんくら」で現代作曲家の作品を聞くというのは、相当レアな機会かもしれません。
ちょっと難解な曲ですが楽しみにしていて下さいね。