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助川ブラザーズ制作舞台裏 | 助川ブラザーズ(助川龍・太郎)

2015.06.26

3日目写真

せんくらブログ、【助川ブラザーズ】3日目。

兄で、ギタリストの助川太郎です。

 

昨日は【助川ブラザーズ】の歴史についてお話しました。今回は突っ走り始めた2人のその後の制作舞台裏です。

クラシック曲を、ジャズのコードで色付けしたり、サンバのリズムに乗せたり。
当初は溢れ出るアイデアで我々のレパートリーは拡大の一途を辿りました。

何より嬉しいのは、意志疎通がとにかく早い事です。ツーと言えばカー、山と言えば河。
何も言わなくても殆どのイメージが共有出来ます。普段はここに苦労する事が多いので、これはとにかく楽しい事でした。

そして大切なのが笑いの要素。

弟のショーマンシップはご存知の方も多いと思いますが、私もステージで笑いを取るのは好きです(弟と方向性は少々違いますが)。

イメージが共有された演奏と、楽しいトーク。

「イケる!」

札幌、仙台と公演を重ね、暖かいお客様の反応に、我々はノッていました。

 

さて、この6月某日、【助川ブラザーズ】は2泊3日の集中リハーサルを行いました。
我々にとって「せんくら2015」は初めての大舞台です。当然、モチベーションは最高潮なのですが、レパートリーの拡大が大きなハードルとなって立ちはだかっておりました。

曲数が増えるに連れ、アレンジのハードルはどんどん高くなっていきます。売っている楽譜をそのまま弾くのではなく、助川ブラザーズらしい音楽とは一体何なのか。真剣に考えました。

理想は、自分達が楽しく、お客さんも楽しく、しかも無理なく出来るアレンジ。
原曲の良さを理解し、エッセンスを抽出し、なおかつ即興性の余地が残されているアレンジ。
全てをゼロから立ち上げるだけに、徐々にリハーサルは思考停止、煮詰まる瞬間が多くなっていました。

しかし悶々とした時間帯を、私が提案したある1曲が打開しました。

その1曲とはブラジルの作曲家ヴィラ・ロボスの「田舎への電車」。

ボサノバの人も良く演奏しますが、元々は「ブラジル風バッハ 第2番 第4楽章」です。

広大な風景の中を走る汽車、コントラバスが朗朗と歌うサウダーヂなメロディー、ギターで刻まれるブラジル土着のリズム、慣性の法則でいつまでも続くエンディング、やがて2人は脱線、、、、列車は止まる。

プシュ~~~、、、、、、。

「イケる!」

皆さんに聞いて頂くのが楽しみです(笑)。

せんくらの会場でお会いしましょう!

 

最後にお知らせです。

 

【助川ブラザーズ】はせんくら2015に先駆けまして、来る7月13日(月)に初めての東京公演を行います。

ご興味ある方はこちらも是非、よろしくお願い致します。

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