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出演アーティスト

福田 進一
ギター

福田 進一

FUKUDA Shin-ichi

1955年大阪船場に生まれる。11才より故斎藤達也に師事。1977年に渡仏し、アルべルト・ポンセ、オスカー・ギリアの両名教授に師事した後、1981年パリ国際ギターコンクールでグランプリ優勝、さらに内外で輝かしい賞歴を重ねた。以後30年以上、ソロ・リサイタル、主要オーケストラとの協演、エドゥアルド・フェルナンデスとのデュオをはじめとする超一流ソリストとの共演など、福田の活動は留まることを知らない。今世紀に入り、既に世界十数か国の主要都市に招かれ、リサイタル、マスタークラスを開催。19世紀ギター音楽の再発見から現代音楽まで、ボーダーレスな音楽への姿勢は世界中のファンを魅了している。多忙な演奏活動のかたわら、教育活動にも力を注ぎ、その門下から鈴木大介、村治佳織、大萩康司といったギター界の実力派スターたちを輩出。内外を問わず、続く多くの若手ギタリスト達にも強い影響を与えている。

キューバの巨匠レオ・ブローウェルから協奏曲「コンチェルト・ダ・レクイエム」を献呈され、2008年にライン州立響と世界初演。続いて作曲家自身の指揮によりコルドバ管絃楽団(スペイン)と再演、さらに、2011年にはサンパウロ交響楽団(ブラジル)との南米初演など世界各地で大成功を収め、フェルナンデスとの共演で、ブローウェルの2つのギターのための「旅人たちのソナタ」を世界初演。2012年には、ドイツ、台湾、キューバ、カナダ、北米へツアー。2013年夏には北カリフォルニアのメンドシーノ音楽祭で「アランフェス協奏曲」、武満徹「夢の緑へ」を演奏。2014年はアリカンテ大学(スペイン)でギターマスターの客員教授、さらに2014年と2016年にセビリア国際ギターフェスティバルのメインゲストに招待された。2017年からウィーンフィル元コンサートマスター、ライナー・キュッヒルとの演奏活動を開始。2018年4月には全米6都市でのソロ・ツアーで好評を博した。2019年3月にはモスクワでロシア国立スヴェトラーノフ交響楽団と共演、8月にはブローウェルと共に台北国際ギターフェスティバルに参加。9月にはジュネーヴ、パリなどのヨーロッパ・ツアーも予定されている。

ディスコグラフィーはすでに90枚を超え、近年ではスペイン音楽第2集『セビリア風幻想曲』が、平成15年度第58 回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。2007年『福田進一・アランフェス協奏曲』(日本コロムビア)、2010年より近代ギター音楽の父、タレガの作品集(マイスターミュージック)を連続リリース。2011年秋からは『バッハ作品集』のシリーズを開始し、2019年にはチェロ組曲全曲を含む全6集を完結予定。さらに、世界レーベルNAXOSから『現代日本のギター音楽』シリーズをスタートし、2018年8月には第4集がリリースされた。2017年には自伝的エッセイ『6弦上のアリア』を上梓。

平成19年度、日本の優れた音楽文化を世界に紹介した功績により、「外務大臣表彰」を受賞。さらに平成23年度の芸術選奨「文部科学大臣賞」を受賞した。

上海音楽院、大阪音楽大学、広島エリザベト音楽大学、昭和音楽大学、各音大のギター科客員教授。さらに東京、アレッサンドリア、ハインスベルグ、コブレンツ、全米ギター協会など、主要国際ギターコンクールの審査員を歴任している。

PROGRAM

  • せんくらの豪華幕開け!!オープニング名曲ガラコンサート
    福田 進一(ギター) 川久保 賜紀(ヴァイオリン) 長谷川 陽子(チェロ) 横山 幸雄(ピアノ) 青柳 晋(ピアノ)
    10月4日|金| 11:00~12:00
    A|日立システムズホール仙台|コンサートホール
    P: 597-740
    今年2019年のせんくらオープニング・コンサートは5名のソリストで贈る名曲ガラ・コンサート。ギターに、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの様々な楽器の音色をお楽しみください。
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  • 福田進一ギター・リサイタル〜マチネの終わりに〜
    福田 進一(ギター)
    10月5日|土| 12:00~12:45
    C|日立システムズホール仙台|シアターホール
    P: 597-742
    芥川賞作家・平野啓一郎がクラシックギタリストを主人公に描いた長編小説『マチネの終わりに』。この物語に登場するギターの名曲たちをちりばめた特別な演奏会がここに実現します。今秋には映画「マチネの終わりに」も公開が予定されており、小説を片手に音楽を楽しむのもまた一興。必聴のリサイタルです。
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