• 長谷川 陽子
    HASEGAWA Yoko
    チェロ
    プロフィール

    高い技量と豊かな音楽性を持ち合わせた、日本を代表するチェロ奏者の一人。デビューから25周年を経て第一線で活躍している。

    桐朋学園大学付属「子どものための音楽教室」で井上頼豊氏に師事。第54回日本音楽コンクールで第2位。1987年音楽之友社主催「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」にてデビューリサイタルを行った。1988年小林研一郎指揮、日本フィルハーモニー交響楽団との共演で協奏曲デビュー。桐朋音楽大学在学中に文化庁派遣在外研修員としてフィンランドのシベリウス・アカデミーに留学、アルト・ノラス氏に師事し、1992年首席で卒業後、帰国。

    国内外の主要オーケストラと共演を重ね、フランス国立放送フィル(指揮:M.ヤノフスキ指揮)、モスクワ・フィルハーモニー交響楽団(指揮:V.シナイスキー)、NHK交響楽団(指揮:S.オラモ)、プラハ交響楽団(指揮:Z.マーカル)などにソリストとして迎えられている。

    リサイタルや室内楽の評価も高く、多彩なプログラムで全国各地の聴衆を沸かせている。また、「金子みすゞ 詩の世界」「セロ弾きのゴーシュ」等、朗読との共演などにも出演。その活動は多岐に亘る。

    テレビやラジオへの出演も多く、これまで、NHK-BS「森と湖の響き フィンランド音楽紀行」、NHK-FM「おしゃべりクラシック」にレギュラー出演。NHK朝の連続ドラマ小説「純情きらり」ではテーマ曲演奏を担当。また、NHK大河ドラマ「平清盛」の番組最後に紹介している「清盛紀行」の音楽を担当し、大きな話題を呼んだ。

    CDはビクターエンタテインメントより、邦人チェリストとして初めてクラシック・ヒットチャート第1位を獲得したデビュー・アルバム「珠玉のチェロ名曲集」をはじめ、「G線上のアリア」、「コダーイ/無伴奏チェロ・ソナタ」「愛の言葉」「ノルウェーの森」「バッハ/無伴奏チェロ組曲」「WAVE~ジョビンへのオマージュ」、「初恋」、「シューマン&ドヴォルザーク:チェロ協奏曲」、「バーバー&エルガー:チェロ協奏曲」、「愛の小径~チェロ名曲集」、ベスト盤「チェリッシモ」、デビュー25周年記念として「シャコンヌ」をリリース。

    第3回アリオン賞審査員奨励賞(1985年)、村松賞(1988年)、霧島国際音楽祭賞(1988年)、ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール特別賞受賞(1990年)、モービル音楽賞奨励賞(1991年)、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞(1991年)、第9回齋藤秀雄メモリアル基金賞(2010年)等、受賞多数。

    現在、桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。

    ホームページ http://yoko-hasegawa.com/

    せんくら10周年へのメッセージ
    せんくら10周年、本当におめでとうございます。一番最初は斬新なスタイルにドキドキしながら訪れたせんくら。

    今ではすっかり日本を代表する音楽祭として見事に開花しました。

    思えば10年。本当に色々な時がありました。最も大きな出来事はやはり震災直後のせんくら。

    半ば開催を諦めかけていたところに「ボランティアで参加してくれるアーティストだけでも・・・」と

    お声をかけて頂いたあの時、「何があっても楽都・仙台に音楽の灯を絶やしてはいけない」と改めて深く音楽の意味を胸に刻み込みました。

    仙台には、いつも楽しい想い出があります。コンサートの盛り上がりはもちろん、お客様との再会、触れ合い、それから本番を終えてリラックスした演奏家仲間との気の置けない語らいの時間、全てが愛しい時間です。

    これからも【せんくら】が、多くの音楽ファン、そしてアーティストの方々にも愛される音楽祭でありますように!!
  • ©武藤章