大阪生まれ。1959年に桐朋学園「子供のための音楽教室」に入学し、以後15年間、日本を代表する指揮者、チェリストそして教育家である斎藤秀雄に師事する。71年に第40回日本音楽コンクール・チェロ部門第1位および大賞を受賞。75年には東京にてデビュー・リサイタルを行い、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。その後世界の巨匠であるフルニエ、ロストロポーヴィチ両氏に師事。78年第6回チャイコフスキー国際コンクールにおいて第2位を受賞。以後、ソロリサイタルをはじめベートーヴェン・チェロソナタ全曲演奏会、バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会、世界のトップ奏者との室内楽など、名実ともに日本を代表するチェリストとして国内外で活躍。06年には気鋭のアコーディオン奏者ヤンネ・ラットゥアとのデュオで、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタをメインとしたツアーを実施。2012年秋には世界的名手ジャン=ジャック・カントロフ(バイオリン)とウラディミール・メンデルスゾーン(ヴィオラ)と結成しているモーツァルト・トリオの日本ツアーを全国6か所で実施し、好評を博した。
DENONレーベルより無伴奏、ソナタ集、久石譲作品収録の大人気シリーズ「風」3部作、名手との室内楽など多数CDをリリース。最新盤として2014年10月22日に30年ぶりのJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲の新録音<J.S. Bach 6 Suites a Violoncello solo senza Basso>をナクソス・ジャパンよりリリース。
近年はNHK新春ハイビジョン中継「エジプト文明母なる大河ナイル」(2008年元旦)、NHK教育テレビ「スコラ 坂本龍一 音楽の学校」(2010年4月、2013年1月)、NHK教育テレビ「こだわり人物伝~宮沢賢治 未来圏の旅人~」(2011年1月)、NHKBSプレミアム「宮沢賢治の音楽会~3.11との協奏曲」(2011年10月)、2013年NHK大河ドラマ「八重の桜」エンディングテーマを坂本龍一と共演する等テレビ出演も多数。親しみやすい穏やかな語り口でトークを交えた演奏会も非常に人気が高い。藤原真理オフィシャルサイト http://www.mari-fujiwara.com