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仙台ゆかりの名手たちが贈る室内楽の悦び~シューベルト「ます」
10月2日|日|14:30〜15:30
A|日立システムズホール仙台|コンサートホール
¥1,500|小学生以上
P: 597-740
スヴェトリン・ルセフ(ヴァイオリン)
井野邉大輔(ヴィオラ)
原田哲男(チェロ)
助川龍(コントラバス)
津田裕也(ピアノ)
仙台フィル首席ソロ奏者の井野邉大輔、助川龍。元仙台フィル首席チェロ奏者で、今なお絶対的な人気を誇る原田哲男。仙台国際音楽コンクール優勝者のスヴェトリン・ルセフと津田裕也。まさに仙台ゆかりの精鋭たちがお贈りする、美しい室内楽の愉しみを、存分にご堪能ください!
ヘンデル/ハルヴォルセン:パッサカリア ト短調
シューベルト:ピアノ五重奏曲「ます」

ARTIST

  • スヴェトリン・ルセフ Svetlin ROUSSEV
    ヴァイオリン

    1976年ブルガリア・ルセに生まれる。5歳よりルセ音楽院に学び、後にパリ国立高等音楽院及びパリ・エコール・ノルマルでジェラール・プーレ、ドゥヴィー・エルリー、ジャン=ジャック・カントロフ等に師事。インディアナポリス国際、メルボルン国際室内楽、ロン=ティボー国際等での受賞を誇り、2001年には第1回仙台国際音楽コンクールで優勝、併せてバッハ賞、駐日フランス大使賞、聴衆賞も受賞した。
    ルセフはバロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを誇り、特に近年はコンサート、レコーディングの両面において、パンチョ・ヴラディゲロフの作品を多く取り上げるなど、ブルガリア出身作曲家の作品普及に力を注いでいる。それらの貢献に対し、2006年、ブルガリアの“ミュージシャン・オブ・ジ・イヤー”選出、2007年にはブルガリア文化省より“La Lyre de Crystal”(クリスタル・リラ)が贈られている。
    これまでに、チョン・ミョンフン、ユーディ・メニューイン、レオン・フライシャー、マレク・ヤノフスキ、ジョン・アクセルロッド、フランソワ=グザヴィエ・ロト、ジャン=ジャック・カントロフ、デニス・ラッセル・デイヴィス、レオ・フセイン、エミール・タバコフなどの指揮の下、ソリストとして世界各地で高い評価を得、室内楽の分野でも、ジャン=マルク・ルイサダ、エリック・ル・サージュ、フィリップ・カサール、アントワーヌ・タメスティ、ポール・メイエ、フィリップ・ベルノルド、アルト・ノラス、ジャン・ワンなどと共演を重ねている。日本では、東京フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団などに招かれており、「ストラディヴァリウス・コンサート」、Hakuju Hall、浜離宮朝日ホールでのリサイタルなどで、その揺るぎないテクニックと豊かな表現力が絶賛された。

    録音も多く、ヴラディゲロフの作品集、カール・アマデウス・ハルトマンのヴァイオリン協奏曲「葬送協奏曲」、イザイ、フランクなどの作品を収録した“De l’Ecole Franco-Belge du Violon”およびグリーグ、メトネルの第3番ソナタがリリースされている。2015年にはシベリウスおよびヴラディゲロフの協奏曲を収めた最新CDが発売され、好評を得ている。

    ソリスト、室内楽奏者としての活躍に加え、コンサートマスターとしての信頼も厚く、2007年~15年までソウル・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターを務めた。現在は、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスター(2005年~)、また2008年9月からは、カントロフの後任としてパリ国立高等音楽院の教授に就任、後進の指導にもあたっている。

    使用楽器は、日本音楽財団から貸与されているストラディヴァリウス 1710年製ヴァイオリン「カンポセリーチェ」。

  • 井野邉 大輔 INOBE Daisuke
    ヴィオラ

    桐朋学園大学より洗足学園大学に編入、ヴィオラに転向後卒業。学生時代より演奏活動を始め、小澤征爾とロストロポーヴィチ2氏の喚びかけによるキャラバンコンサート及び御前演奏、東京ゾリステン 東ヨーロッパツアー等に参加。
    在学中より仙台フィルハーモニー管弦楽団契約首席奏者を務めた後、1991年 満場一致をもってNHK交響楽団に入団。第68回 日本音楽コンクール作曲部門での演奏に対し委員会特別賞受賞。これまでに霧島国際音楽祭等数々の音楽祭、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団演奏会、サイトウキネンオーケストラ、ロンドン交響楽団及びBBC交響楽団メンバーとの演奏会などに出演。
    ミクロシュ・ペレー二、ダニエル・ゲーデ(元ウィーンフィル )、エミリー・バイノン(アムステルダムコンセルトへボウ管)、ティモシー・ハッチンス各氏ほか海外の演奏家との共演も多い。特に室内楽では共演した演奏家より厚い信頼を受け続けている。国内では大阪フィル、東京都交響楽団、兵庫PAC管、九州交響楽団などの客演首席奏者やソリストとしても活躍。一昨年のミクロシュ・ペレー二氏とのドン・キホーテ、東京都交響楽団での野平作品、JAOフェスティバル(高円宮妃殿下ご臨席)でのベルリオーズ ”イタリアのハロルド” ソロはいずれも高い評価を得た。
    サヴァリッシュ・デュトワ時代のN響での22年弱に渡る豊富な経験を有し、楽器をコントロールする確かなテクニックに裏打ちされた多彩な音色と表現力、テキストに誠実な音楽の構築力に定評のある実力派。
    20年を越えて講師を続けるトヨタ青少年のためのオーケストラキャンプはじめ、弘前市、松江市、下関市など国内各地でもヴィオラゼミナールを受け持ち、指導にも情熱を傾ける。ヴァイオリニストとしても室内楽及び室内合奏団を主宰し活動を展開。
    2013年NHK交響楽団 退団。元NHK交響楽団首席代行奏者。現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。洗足学園大学及び大学院講師。

  • 原田 哲男 HARADA Tetsuo
    チェロ

    桐朋学園大学在学中の1990年に蓼科高原音楽祭奨励賞受賞。同大学卒業後から2年間ドイツのマインツ大学音楽学部に学ぶ。
    1997年からは米国ダラス市の南メソヂスト大学より奨励金を得て、同大アーティストディプロマコースに入学、同年夏「チェロアンサンブルサイトウ」のメンバーとして日本、ヘルシンキ及びサンクトペテルブルグの世界チェロコングレスに出演した。
    1999年から2012年9月末まで仙台フィルハーモニー管弦楽団首席チェロ奏者を務め、その間北爪道夫のチェロ協奏曲(仙台フィル委嘱作品)を初演のほか、定期公演等にソリストとしても出演した。そのほか仙台市民交響楽団、仙台ニューフィルハーモニー管弦楽団といった地元のオーケストラとの共演、プラハ放送交響楽団宮城公演のソリストとして起用された。 2001年第4回ビバホールチェロコンクール3位。仙台フィルメンバーによるセレーノ弦楽四重奏団でも活躍。「松尾音楽助成賞」受賞、また原村室内楽セミナーにおいて「緑の風音楽賞」受賞。2006、2007、2014年には秋吉台室内楽セミナーに講師として招かれた。
    森川諄一、木越洋、ユリウス・べルガー、岩崎洸の各氏に師事。 2007年9月より文化庁海外派遣研修員として1年間ドイツに留学。クリスティアン・ギガ-氏(ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団第一ソロチェリスト)に師事。
    2013年5月より九州交響楽団首席奏者に就任。ソリストとして、九州交響楽団、また福岡や鹿児島など地元のオーケストラ公演に出演。2016年4月九州交響楽団を退団、現在はフリーのチェロ奏者として福岡市を拠点に、ソロ、室内楽、後進の指導など幅広く活動を展開している。

  • 助川 龍 SUKEGAWA Ryu
    コントラバス

    国立音楽大学卒業。桐朋学園大学研究科修了。コントラバスを松野茂、池松宏、ゲーリー・カーの各氏に師事。第7回日本クラシック音楽コンクール第2位入賞。
    11年間、札幌交響楽団首席奏者を務めた後、2014年4月より仙台フィルコントラバス・ソロ首席奏者に就任。2011年、ピアニスト・寺嶋陸也氏とともに、ソロリサイタルを開催。幼いころから親交のあった林光にコントラバスソナタを献呈され、世界初演をし、好評を博す。2015年4月には、仙台フィルシーズン・オープニングコンサートにおいて、ソリストを務める。宮城野区文化センター室内楽セレクション「Music from PaToNa」のプランナーを務めるほか、客席と舞台の隔たりのないサロンコンサート「RYU’S Essential」を仙台で始動。2000年4月から2014年3月まで北海道教育大学非常勤講師、2014年より仙台ジュニアオーケストラの講師を務めるほか、すべてのコントラバス奏者のためのセミナー「コントラバスミーティング」主宰するなど後進の指導にもあたる。助川兄弟でのライブ、ソロ、室内楽など幅広い分野で活躍中。

  • 津田 裕也 TSUDA Yuya
    ピアノ

    仙台市生まれ。2001年東京芸術大学入学。同年、第70回日本音楽コンクール第3位。02年第7回宮崎国際音楽祭にてウラディーミル・アシュケナージ氏によるレッスンを受講。05年東京藝術大学を首席卒業、安宅賞、アカンサス音楽賞、同声会賞等、数々の受賞を果たし、同大学大学院修士課程に進む。07年第3回仙台国際音楽コンクールにて第1位、および聴衆賞、駐日フランス大使賞を受賞。仙台市より「賛辞の楯」を、宮城県より芸術選奨新人賞を授与される。同年10月よりベルリン芸術大学においてパスカル・ドヴァイヨン氏に師事し研鑽を積む。10年東京藝術大学大学院修士課程を首席修了、併せてクロイツァー賞を受賞。11年ベルリン芸術大学を最優秀の成績で卒業、その後ドイツ国家演奏家資格を取得。同年ミュンヘン国際コンクール特別賞受賞。ローム・ミュージック・ファンデーション奨学生。
    ソリストとしてベルリン交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、ドイツ室内管弦楽団等と共演。
    東京、仙台、新潟でソロリサイタルを開催するほか、NHK-FM「名曲リサイタル」、仙台クラシックフェスティバルへの出演、10年からはドイツ各地でもソロリサイタルを開催、地元紙にて好評を博す。simcレーベルよりソロアルバム「悲愴、さすらい人幻想曲」を発売。
    室内楽活動にも積極的で松山冴花氏とデュオを組み、ナミ・レコードより4枚のCDをリリース。
    また、ジェラール・プーレ、堀米ゆず子、前橋汀子、加藤知子、山崎伸子、イェンス=ペーター・マインツ、パヴェル・ゴムツィアコフなど多くの著名な弦楽器奏者と共演している。
    Vn.白井圭、Vc.門脇大樹と共にピアノトリオ「Accord」を結成し、東京、札幌、九州をはじめ国内各地で演奏。
    これまでにパスカル・ドヴァイヨン、ガブリエル・タッキーノ、ゴールドベルク山根美代子、角野裕、渋谷るり子の各氏に、室内楽をゴールドベルク山根美代子、田中千香士、河野文昭、山崎伸子の各氏に師事。