1971年、東京生まれ。視覚障がいを負った幼少期にヴァイオリンと出会い、音楽の勉強を始める。桐朋学園大学卒業後、英国王立音楽院へ留学。1997年、同院をスペシャル・アーティスト・ステイタスの称号を授与され首席卒業。1998年、東京サントリーホールにおいて小林研一郎指揮、日本フィルとの共演でデビュー。その後、英国と日本を拠点にソリストとして精力的な活動を展開し、毎年数多くのリサイタルを行っている。
国内外の主要オーケストラとも多数共演しており、ザルツブルグ・モーツァルテウム管弦楽団(ユベール・スダ―ン指揮)、スロヴェニア国立マリボール歌劇場管弦楽団、ボローニャ歌劇場室内合奏団などにソリストとして迎えられ、いずれも高い評価を得ている。2007年のスロヴェニア国立マリボール歌劇場管弦楽団との共演においては、ヴォルフ=フェラーリ作曲「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」を日本初演、同楽団のスロヴェニア公演でもソリストを務めた。2011年は、欧州最高のオーケストラのひとつであるキエフ国立フィルハーモニー交響楽団の日本ツアーのソリストとして成功を収め、着実な歩みを進めている。
CDは、1999年リリースのファーストアルバム「歌の翼に」(ビクターエンタテインメント)が20万枚の記録的大ヒットとなり各地で売り切れ公演が続出、大きな話題を集めて以来、2015年リリースの「無伴奏の世界|川畠成道」まで13枚をリリースしている。なお、デビュー10周年記念CD「ザ・ベスト」と11枚目のCD「川畠成道クライスラーを弾く」、13枚目の「無伴奏の世界|川畠成道」は、レコード芸術誌で特選盤に選ばれている。
「徹子の部屋」、「スタジオパークからこんにちは」などのテレビ番組にも出演。エフエム世田谷「川畠成道のレディオ・ストリングス」では5年間パーソナリティーを務めた。弦楽器専門誌 「サラサーテ」における連載は、7年目に入り好評を得ている。
デビュー当初より音楽活動の傍ら、積極的に国内外でチャリティコンサートを行う。
中学音楽鑑賞教材や高校英語教科書、高校現代文教科書に映像や文章が使用される等、社会派アーティストとしても多方面に影響を与えている。
<川畠成道オフィシャルサイト www.kawabatanarimichi.jp>
福島市出身。
5歳からピアノをはじめる。1995年、桐朋学園「子供のための音楽教室」仙台教室に入室。2001年、第55回全日本学生音楽コンクールピアノ部門中学生の部東京大会第1位。2003年、第57回全日本学生音楽コンクールピアノ部門高校生の部全国大会第1位、併せて野村賞、毎日新聞社賞を受賞。2006年、第75回日本音楽コンクールピアノ部門第3位。2009年、東京芸術大学音楽学部卒業時に同声会賞、読売音楽新人賞を受賞。それぞれの演奏会に出演。同年、第6回安川加寿子記念コンクール第3位。
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学を経て、2013年3月に同大学大学院修士課程を修了。4月より東京芸術大学大学院室内楽科非常勤講師。これまでにピアノを庄司美知子、菅野潤、多 美智子、江口 玲の各氏に師事。