今回のせんくらを機に編成された仙台フィルのオーボエ、クラリネット、ファゴット、3種類のリード楽器の首席奏者による三重奏。普段オケの中でも互いに個性を出し合い影に日向にかけひきを楽しんでいますが今、回は3人でより濃密?!な音楽による対話をお届けします。
西沢澄博(オーボエ) 青森県弘前市出身
2000年、京都国際音楽学生フェスティバルに参加。世界各国から選抜されたメンバーと室内楽、オーケストラを共演。
2001年、東京文化会館新進音楽家デビューオーディションに合格(ソロ・室内楽の2部門)、同デビューコンサートに出演。
2002年、東京音楽大学を卒業すると同時に仙台フィルハーモニー管弦楽団に入団。
この年の夏、小澤征爾とチェロのロストロポーヴィチらによって行われた「キャラバン2002」のメンバーに選ばれツアーに参加。
これまでに、オーボエを宮本文昭、安原理喜の両氏に師事。また、アフィニス夏の音楽祭においてV.シュトルツェンベルガー、K.クリユスの各氏の指導を受ける。
オーケストラ以外にもソロ・室内楽など積極的に演奏活動をしている。仙台フィルとはソリストとしても幾度か共演しており2012年2月の仙台フィル262回定期演奏会ではR.シュトラウスのオーボエ協奏曲のソリストとして登場し好評を博した。また2009年に公開された映画「剱岳・点の記」では仙台フィルが劇中の音楽演奏を担当し、そのなかの多くの独奏曲を担当した。
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団首席オーボエ奏者。仙台ジュニオーケストラ講師。
ダヴィッド・ヤジンスキー(クラリネット) ポーランド出身。カトビッツ州カロールシマノフスキー音楽高等学校を経て、スイスチューリッヒ芸術大学に留学。同大学にて演奏家ディプロマ課程、ソリストディプロマ、オーケストラディプロマをすべて最高得点で卒業。ユーロピアン・チェンバーミュージック・アカデミーにメンバーとして抜粋される。これまでに、マティアス・ミューラー(クラリネット)、ラドバン・ブラトコビッチ、トーマス・インデアミューレ、ハト・バイエレ(室内楽)各氏に師事。ザビーネ・マイヤー、チャールス・ナイディッヒ、マーティン・フロスト、シャロン・カム、アレッサンドロ・カルボナーレ、エドワード・ブルンナー各氏の講習会を受講。
多数の国際コンクールにて受賞(モスカウ、キエフ、クラカウ、マドリッド、ルクセンブルク、ウッジ(タンスマンコンクール)、オフリダ/マケドニア、ドンブロヴァ・グルニッチャ /ポーランド)。スイス、ドイツ、フランス、イギリス、チェコ、ポーランドにてソロリサイタル、並びにソリストとして音楽祭に招かれる。レーベル・DUXより4枚のソロCDをリリース。
チューリッヒオペラハウスのメンバー(オーケストラアカデミー)として2年間活躍。D.ガッティ、Ch.v.ドフナニ、Ⅴ.フェドセイエフなどの名指揮者と共演。チューリッヒ芸術大学にて非常勤講師を務める。現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団にて首席クラリネット奏者として活躍。
水野一英(ファゴット) 東京芸術大学卒業。 ファゴットを伊達博、岡崎耕治の両氏に、室内楽を中川良平、村井祐児、海鋒正毅の各氏に師事。また、アフィニス夏の音楽祭に参加、ダーク・イェンセン、ヘンリック・ラビーン、ハンノ・デネヴェーク氏等の指導を受ける。
東京文化会館推薦新人演奏会出演。 第9回日本管打楽器コンクールファゴット部門第4位入賞。
現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団首席ファゴット奏者。Orchla木管五重奏団メンバー。また、仙台ジュニアオーケストラ講師、茨城大学管弦楽団木管セクショントレーナー等を務める。