仙台クラシックフェスティバル2008 トップ

出演者ブログ

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佐々木真史(ヴィオラ)

   

2008年06月08日

 

皆様こんにちは。ヴィオラの佐々木真史です。
3回目のせんくらで、昨年に引き続きヴィオラコーナーを持たせていただける事になりました。皆様に会場でお会いできるのを楽しみにしております。

今回は共演にハープの神谷朝子さん、フルートの戸田敦さんをお迎えし、ドビュッシーのフルート、ハープ、ヴィオラの為のソナタを中心とした、プログラムをお聴き頂きます。
ドビュッシーのソナタは共演者のお二人と数年前に仙台の元寺小路教会でも演奏しました。
良く響く美しい教会で、、気持ちよく演奏出来た思い出があります。明日はその時のお話をしたいと思います。

 

2008年06月09日

元寺小路教会は白を基調とした、大変美しいカトリックの教会で、響きも素晴らしいのです。
その日は秋晴れの良いお天気で、午後3時、明るい光に包まれた教会で始まったコンサートも、夕方に差し掛かります。
少しずつほの暗くなってきた中での、メインのドビュッシーのソナタの演奏で、とても神秘的な感覚を覚えました。
西洋音楽の原点を改めて感じさせる経験でした。その時のお二人との再びの共演は、今から本当に楽しみです。

共演の神谷さん、戸田さんには、ブログにも登場して頂く予定ですので、どうぞお楽しみに。

 

2008年06月10日

「去年のせんくらコンサートの思い出」

 

去年のコンサートでは長年の音楽仲間である、2人のヴァイオリニスト「宮崎博氏、鈴木まどか氏」 と共に演奏しました。メインのコダーイのセレナーデはかなりの難曲で、リハーサルでは産みの苦しみを味わいましたが、本番での達成感は格別でした。

仙台での演奏会でいつも感じる事はお客様の拍手が温かい事です。
これにはいつも勇気を頂いています。本当に有り難いです。
これは僕だけでなく、オーケストラの仲間や、客演して頂いた方からも良く耳にする言葉です。
去年のせんくらコンサートでもいつも以上に温かい拍手を頂き、おまけに最後は手拍子!
思わずこちらが感動させられてしまいました。

 

2008年06月11日

 

-戸田敦さんより-

仙台フィルのフルートの戸田敦です。
今回、ヴィオラの佐々木君にお誘いいただき、せんくらでドビュッシーのフルート&ヴィオラ&ハープのためのソナタを演奏することになりました。
同じメンバーで、この曲を演奏するのは、実は2度目です。
前回は、たしか3年前だったと思いますが、元寺小路教会での演奏会でした。
当時、僕はシルバーの楽器(パウエル)を吹いていて、自分的には絶好調でした。(客席ではどうだったかしりませんが)
あの頃は、やっぱりフルートはシルバーの音でないと!という激しい思い込みがあり、ゴールドの楽器には全く興味がありませんでした。
その後約2年、シルバーの楽器にはまっていたのですが、紆余曲折あり、今現在はなぜか総金の楽器(パウエル)を吹いています。
同じ曲を、前回は総銀の楽器で、今回は総金の楽器で吹くことになるので、どんな違いが現れるのか、僕としてはちょっと楽しみでもあります。
マニアックな話はこの辺にして、フルートとヴィオラとハープという編成の曲は大変少なくて、有名なのはドビュッシーのこの曲くらいのものです。
この曲がもし存在していなかったとしたら、きっと佐々木君とは同じオケにいる人、という以上の関係には発展していなかったのではなかろうかと…。(笑)
ドビュッシーに感謝しなければいけませんね。

 

2008年06月12日

−神谷朝子さんより−

毎年開かれる仙台クラシックフェスティバルに、一聴衆として、また演奏家として今年も参加できますことを大変嬉しく思っています。

ハープという楽器は、去年NHK交響楽団のハープ奏者早川りさこさんの素晴らしい演奏が、皆様の記憶に新しいかと存じます。ハープは47本の弦を持ち、足元に7本のペダルがあります。そんな一見複雑なシステムとは裏腹に、指で直接弾いて音を出すという原始的な楽器です。

今回は、ヴィオラの佐々木さんとフルートの戸田さんとご一緒に、ドビュッシーのトリオソナタを演奏します。ヴィオラ、フルート、ハープの為に書かれたこの曲は、のびやかなフルートの音色と重厚なヴィオラの響きの中でハープが華やかに活躍します。私たちハーピストにとって最も大切な作品のひとつです。

今回は、この様な場をいただきましたので、私とハープの出会いについて書いてみたいと思います。

子供の頃、ピアノのレッスンは私にとって最も憂鬱なお稽古でした。お絵かきもプールも楽しいお稽古ばかりなのに、毎週うなだれながらピアノの先生のお宅に通った記憶があります。そんな音楽嫌いの私でしたが、父が知り合いからいただいてくるチケットで連れて行ってもらうコンサートはとても楽しみでした。オーケストラの演奏会からオペラ、バレエと、夢を見るようでした。

そこでいつも端の方に鎮座している優雅な形の楽器が気になり、大きさの割にあまり音の聞こえないハープを見つめるようになりました。全体の音が静かになり、ハープ奏者が楽器を構えると、どんな音がするのかとドキドキワクワクと耳を澄ませたものでした。中学生になり「何か新しいお稽古事をしてみないか」と両親から勧められた時「ハープ!」と答えたそうです。突拍子もない要求でしたが、両親は何とか楽器を準備し習わせてくれました。そこからハープとの日々が始まり、紆余曲折を経て現在の私がいます。

二十歳の時、成人式で級友と会いクラス会をした折、小学校校庭に埋めた「10年後の私(僕)」という作文の詰まった箱を取り出してみんなで読み合いました。懐かしさいっぱいで見た文面に記憶はなく、興味津々で読んだその作文には「将来はハープ奏者になりたい」と書かれていてびっくりしました。それを書いた頃は、まだ触れた事もない楽器なのに、子供は無鉄砲な事を言うものです。無鉄砲ではありますが、図らずも夢は叶ったようです。

子供の頃私がワクワクして迎えたコンサートのように、今回のコンサートを皆さんに楽しんでいただければと思います。趣味はお料理、パン作り、運転、という私です。せんくら中は仙台フィルハーモニーのコンサートにも出演しています。見かけたらいつでも気軽にお声掛け下さい。会場で皆様にお会いできますのを楽しみにしています。

神谷朝子(ハープ)

 

2008年06月13日

去る6月1日、大和町吉岡にある、仙台ピアノ工房にて、ヴィオラとピアノのコンサートに出演しました。
仙台ピアノ工房は、木造ドーム型のサロン風のホールで、とても柔らかい響きを持った素敵なホールです。
オーナーの伊藤御夫妻の人柄がこれまたとても温かく、楽しい雰囲気のコンサートになりました。
ピアノを中心とした様々なコンサートを開いていらっしゃいますので、機会がありましたら是非行かれてみてください。

そこでは、せんくらで演奏するドッビュシーの「亜麻色の髪の乙女」と「月の光」も演奏しました。
ドッビュシーの洗練された、香り高い、独特な音使いは本当に素晴らしいと思います。

せんくらではこの2曲をヴィオラとハープのアンサンブルで聴いていただきます。
他ではまず聴けない典雅な世界を醸し出せたらいいなと思っております。