2日目

2016.06.29| 和谷泰扶

2

 

2日目の今日は、私の使用している「クロマティックハーモニカ」について、お話しましょう。

正式には「スライド式クロマティックハーモニカ」といいます。
少々長ったらしい名前ですが。

ハーモニカの誕生は、今から約200年前の1820年代頃で、中国で生まれた笙が起源です。形を変えながらロシア経由で北ヨーロッパに渡り、ウィーン辺りで作られました。

1800年代の終わりごろに上下2段式で半音を持つハーモニカが製造され、「クロマティックハーモニカ」と名付けられました。

更に改良され、速くスムーズに半音の切り替えができるように、スライド操作で上下の段が切り替わる「スライド式クロマティックハーモニカ」が1930年頃に製造されました。

私の使用しているハーモニカは、長さが約14センチ、音域はフルートと同じの3オクターブで、吹き口は全体で12穴しかありません。
つまり1オクターブを4つの穴で演奏するのです。
不思議でしょ?

1つの穴で吹いて「ド」、吸って「レ」、というように[ドレ][ミファ][ソラ][シド]と配列されています。さらに右サイドにあるレバーを押してスライドさせると全て半音が上がる仕組みになっており、一つの穴で4つの音が出ます。
演奏中はこのように結構忙しい作業をしています。

このハーモニカが誕生したことで名手が現れ、オリジナル作品が生まれました。

ドイツではクロマティックハーモニカを短縮して「クロモニカ」と呼んでいます。
楽器として半音の機能は不可欠で、いずれハーモニカはクロマティックハーモニカを意味する時代が来るかも知れません。

 

和谷泰扶(クロマチックハーモニカ)

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