29日のプログラム 

2012.09.25| 曽根麻矢子

今日はお仕事で上野に行きます。
上野学園でチェンバロを教えさせていただくようになって、3年目になります。自分が音大の先生になるなんてあり得ない、、、はずだったのに!なんと贅沢なことにホールでレッスンを行うんですよ。
副科でも曽根先生に習える、これも贅沢ですね(ジョーク)。
毎回読んで下さった方はお気付きかと思いますが、なんとなくジョークっぽく書かないと気が済まないのは、フランスに10年も住んじゃっていたからでしょうか?

えーと、今日は29日のプログラムについて書くお約束でしたね。
「バッハとスカルラッテイ」というタイトルを見てびっくりしたのは本人。
確かに数ヶ月前、そんなこと言った様な・・・半年先や、1年先やらのプログラムを決めるって、本当にいつになっても苦手です。

来年の×月×日に何食べるか決める様なもので、その頃何を弾きたいかなんて全く想像つかないわけです。

そうそう、プログラムを決めるにあたっての3大ポイントに楽器、会場、客層なんて書きましたが、本当はもっと大事なことがあって、スケジュールと睨めっこしながら、どの位練習する時間があるかを把握することですね。
レパートリーは常に新しい曲も入れていきたいし、でも全部新しい曲にするための十分な練習時間がとれるかはいつだって際どいし。

あら、また横道にそれました。

29日11時のコンサート!朝ですねー、前の晩飲み過ぎないように頑張らなければいけません。なにしろ今週は完璧アルコール抜き、金曜夜の友達との再会(2か月前に会ったばかりだけど)を楽しみに頑張るわけですからねー。
う・・う・・なかなか本題に入れない。
やはり選曲のイメージは「二日酔いの朝」ではなく、「さわやかな午前」です。

バッハとスカルラッテイの軽めの曲を交互に弾いて「やっぱり僕はバッハの方が好き」とか「やっぱり私はスカルラッテイの方が好き」とか思いながら目覚めてください。
インベンションを本番で弾くなんて生まれて2度目ですが、きれいな曲ですねー。短いですけど!

「スカルラッテイは弾かない」と宣言するチェンバリストの知り合いが何人かいますが、私は好んで弾く人です。
ここでまたある聴衆(単なる聴衆ではございませんが!)からのお言葉「セイシャスを弾いて下さい!」を思い出し、実行する忠実な私。
8年ぶりにプログラムに入れてみました。
おお!なかなか素敵な曲です。もしプログラムを前もって予備勉強したいなんていう方がいらしたら、他の奏者のCDとか、ピアノのCDとか聴いちゃだめですよ。

この時代の演奏はあまりにも個人的趣味が反映するため、ライブを聴いた時に、潜在的イメージが邪魔してしまうことがある様です。
それでもどうしても予備勉強したいとおっしゃるのなら、セイシャスの音楽は、ポルトガルのファドを、スカルラッテイの音楽はスペインのフラメンコを聴いてイメージを膨らませましょう。
朝なのに少しどんよりしたセイシャスの曲をお聴きいただいた後は、バッハとスカルラッティが並んでいるのにどうして私を入れないのですか?
とヘンデルさんに叱られそうなので、ここはお客様へのサービス。
リクエストの多い変奏曲「調子のよい鍛冶屋」です。
サービスの後は私の弾きたい曲を。フローベルガーの組曲です。
バッハへのつながりを感じとっていただけたらと思います。
本当は親密な会場で弾くべき曲なのだけど、そんなこと無視して弾かせて下さい。
そして、今回新しいレパートリーとしてとり入れてみましたスカルラッテイのソナタK.545、このリズム感を身体の中にのこしたままとりつかれて下さい。そんな感じの曲です。

では皆さま今日も素敵な一日をお過ごしください。

おまけ
先月パリで師匠からもらってきたCD。
アレンジもお見事です!
実は10月8日チェンバロ・フェステイバル、10台のコンサートの時にラモーの「優雅なインドの人々」のアレンジを演奏するのです。
このCDから刺激受けてるまっただ中!
曽根麻矢子(チェンバロ)

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