岡村喬夫(7)

2008.06.21| 岡村喬生

新モノオペラ~人情歌物語「松とお秋」

永年オペラを歌ってきたが、今月と来月に東京都内で上演する人情歌物語「松とお秋」は、自分で自分を演出して端役を除き9役をひとりで歌い語るという「モノオペラ」。真冬の物語「松」では雪が降るが、僕は舞台前方で演技しているから、後方で降る雪の様子は見えないからコントロールしようがない。

「お秋」は真夏の物語。蛍が飛び交う沼は後方に紗幕ででるから、これも前で歌う僕には全く見えない。誰にも文句は言えない。セットを考え歌う場所を決めたのも僕なのだから!

オペラは高価だ。1枚5万円もする外来オペラの券を買う一部のフアンはいつも同じごく限られた人々。だから大衆のものにはならない。高価なのは制作に金がかかるからで、それを補うために殆どのオペラ団は出演者が売る券代をあてにする。ということは出演者が多ければ多いほど主催者にとってはいいのだ。だからモノオペラは殆ど我が国では上演されない。

敢えてモノオペラを創作したのはそういう理由が非常に大きい。僕とクラリネットとピアノの3名だけ。出演料、大小道具や照明の人件費、道具費用を入れても、首都圏なら110万円と、通常のオペラ公演の小道具代ほどで賄えるのだ。

底辺に生きる周五郎の原作から大中恩が和魂洋才で作曲したモノオペラ。
6月28日(土)13:15開演(ルネ小平)、7月6日(日)13:45開演(江東区文化センター)

お問い合わせは 048-837-7056 NPOみんなのオペラ事務局まで。

面白く安いモノオペラを是非ご高評下さい。

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