せんくらブログ

2日目

2016.08.25| せんくら・うた劇場

せんくらブログをご覧のみなさま、作曲家の吉川和夫です。

今年も「せんくら・うた劇場」を担当させていただくことになりました。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

「せんくら・うた劇場」は、今年で3回目の開催となります。おかげさまで毎回大好評をいただき、今年も開催できることになりました。

 

まだいらしたことのない方は、「せんくら・うた劇場」ってなんだろうと思われるかも知れませんね。

 

ここで私たちが目指しているのは、「歌」であり「劇場」でもある音楽作品。歌や音楽や台詞でストーリーを進めていく、音楽であり、文学でもあり、少しだけ演劇でもあるといったパフォーマンスです。お母さんやお父さんは、小さな子どもさんに「読み聞かせ」ということをしますよね。「せんくら・うた劇場」は、大人の皆さんに向けての「歌い聴かせ」と言っても良いかも知れません。

 

昨年からは、「アトリエ・コパン」のご協力を得て、視覚的要素も加わりました。石巻を拠点とする「アトリエ・コパン」は、新妻健悦、悦子ご夫妻が主宰するユニークな民間美術教育機関です。アトリエに通ってくる子どもたちは、手先の上手下手や、形というものはこうあるはずといった先入観に一切とらわれることなく、自由で抽象的なアートをのびのびと表現しています。

 

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それらは本当に新鮮で素敵な作品ばかりで、「子どもは天才である」とあらためて思い知らされます。私たちは、「アトリエ・コパン」の子どもたちが制作した作品と「せんくら・うた劇場」のパフォーマンスとを対峙させることによって、音楽と文学と美術が批評し合い、高め合うことを期待しています。

 

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第1日目のブログに「せんくら・うた劇場制作班」さんが書いていますが、世界中から様々な演奏家の方々が集い、素晴らしい演奏を聴かせてくれる「せんくら」にあって、「せんくら・うた劇場」は数少ない仙台発のオリジナルな舞台芸術です。

音楽のフェスティバルは、外からもたらされるものと、内側から発信するものとが響き合うことによって、地域の財産としての意味を持つはずです。その意味では、「せんくら・うた劇場」は仙台にとってとても大切な役割を与えられていると思っています。

 

先ほど、「大人の皆さんに向けての『歌い聴かせ』」と書きましたが、「歌い聴かせ」といっても、大人だけでなく、子どもさんたちにもぜひきいて聴いてほしいのです。

なぜなら、ここで取り上げるのは、宮澤賢治という東北を、いえ日本を代表する作家のとても楽しい作品なのですから。

 

というところで、今回取り上げる「ポラーノの広場」という作品と宮澤賢治については、また次回!

 

せんくら・うた劇場(吉川和夫)


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